カナディアン国際2002

●9月29日にカナダのトロント、ウッドバイン競馬場で行われたG1カナディアン国際はA.オブライエン師が管理するバリンガリー(牡・3yo)が優勝しました。
直線残り2Fで抜け出した同馬は力強い走りで快勝。
2着に1番人気だったファルコンフライト(牡・6yo)が2馬身1/4差で入り、3着にはなんと10yo馬のヤヴァナズペースが入線しました。
12Fの勝ちタイムは2分31秒68。
レース後、バリンガリー鞍上のM.キネーン騎手は次のようにコメントしています。
『このコースは欧州馬には非常に合っていますね。力のいる馬場だしスタミナを必要とします。
今日のバリンガリーは全力を尽くしてくれました。馬自身も楽しんでくれたでしょう。
ケヴィン(K.ダーレー騎手:ジンダバド鞍上)にこう言ったんだ、もしバリンガリーがちゃんと走ったら(ケヴィンが)困ったことになるよってね。
レースは、どの馬も行かなかったら僕が先行しようと思っていたよ。でも、ヤヴァナズペースも行きたがる馬だし、ジンダバドも先行馬だからね。
まあ、どっちにしてもペースが上がってきたらヤヴァナズペースを追い抜いておくつもりだったよ。
そうしないと厄介だからね。
直線でちょっと様子を見た時、僕らがとても良いペースで走れていることが分かったし、後ろから何も来ていないことも分かってました。
彼らは(ヤヴァナズペースとジンダバドのこと)困ったことになってたんだね。』

4着にはパーフェクトソウル。5着にハナ差でジンダバドが入着しました。
ドイツ馬のパオリーニは後ろからの競馬に専念したが、いかんせんスローの上がり勝負では前に追いつけず6着に終わった。
Canadian International (Grade 1)
2002/9/29 ウッドバイン競馬場芝12F 3yo以上 馬場:稍重 8頭立て
カナダ遠征大成功のバリンガリー
着順 着差 馬名 枠番 調教師 馬齢 斤量 調教師 人気

1

2分31秒68

Ballingarry (IRE)

(4)

A P O´Brien

3

 8-6

M J Kinane

41/10

2

2 1/4

Falcon Flight (FR)

(6)

D Burke Iii

6

 9-0

P Valenzuela

29/10F

3

4

Yavana´s Pace (IRE)

(1)

M Johnston

10

 9-0

K Dalgleish

41/1

4

1/2

Perfect Soul (IRE)

(8)

R L Attfield

4

 9-0

R Landry

77/10

5

nse

Zindabad (FR)

(3)

M Johnston

6

 9-0

K Darley

32/10

6

4 1/4

Paolini (GER)

(2)

A Wohler

5

 9-0

A Suborics

100/30

7

3

Portcullis

(7)

M Frostad

3

 8-6

Slade Callaghan

24/1

8

13

Full Opf Wonder

(5)

M Frostad

4

 9-0

T Kabel

79/10

 
<バリンガリー> 牡・3yo 1999年4月13日生まれ 鹿毛
父:サドラーズウェルズ
母:フラメンコウェーヴ(デザートワイン)
通算成績:10戦4勝
主な勝ち鞍:G1カナディアン国際、G1クリテリウム・ド・サンクルー、G2ノアイユ賞、G1リュパン賞6着(アクトワン)、G1伊ダービー2着(ラクチー)、G1愛ダービー3着(ハイチャパラル)、G1愛セントレジャー3着(ヴィニーロー)
2yo時にG1クリテリウム・ド・サンクルーに勝ちながらも、同厩舎にヨハネスブルグやホークウィングらの怪物がいたため目立たぬ存在に。
今季はA.オブライエン軍団の裏街道G1制圧のためにフランス・イタリアに遠征。
しかし、優勝することはできなかった。それなら、北米だって感じで遠征した今回のカナダで執念のG1価値を納めた。

オーナー: Mrs John Magnier
生産者: Orpendale
調教師: A P O'Brien

2002/10/2 UP