Keeneland July Selected Yearlings
July 15-16, 2002
●7月15、16日の2日間にわたって行われたキーンランド・ジュライ・セレクト・イヤリングセールは、アメリカ経済の好景気を反映して好況を呈すと予想されていましたが、昨年に比べて大きく落ち込んだ模様です。
まあ、昨年、一昨年は異常とも思える様な価格で競り落とされていましたからこの様な結果も予想できなくもなかったです。
種牡馬なりたてのフサイチペガサスの種付け代が1500万円以上に設定されたり、ストームキャットの種付け代は4000万円以上とか・・・ちょっと異常です。
70〜80年代の競馬バブルの再来かと思ってましたが、この落ち込みには一安心しましたよ私はね。^^;
では、どの位の落ち込みになったか見ていきましょう。
昨年2001年度の同セールでは89頭の馬が競り落とされ、その合計は63,212,000ドル。(約75億円)平均価格は710,247ドルでした。(約8,500万円)
で、今年が87頭が競り落とされて、合計42,385,000ドル(約50億円)。平均価格は487,184ドル(約5,000万円)でした。
平均価格の落ち込みは31.4%。
数字だけ見れば、深刻なのかもしれないが・・・ちょっと待てよ!
今年だって、平均価格は5,000万円以上じゃないの〜〜。凄いことですよ、これは。
つい先日行われた日本のセレクトセール(0yo馬のセール)の全売り上げは54億円だったけど、平均価格は確か2,400万円位だったと思う。
やっぱ、昨年までが異常であったと考えるのが正しい。
しかも、今年のセリには期待されていた良血馬達がそろってセリを回避した結果だからこんなものなのかもしれない。
心配するだけ、損だな(笑)。
しかし、今回のセリでも300万ドルを超える高馬が出現した。
ストームキャットの牡馬(母父はミスタープロスペクター)が310万ドルで落札されているし、同じくストームキャットの牡馬が280万ドルで落札されている。
また、ゴドルフィン関係でJ.ファーガソンBSがキングマンボの牡を150万ドル、ゴーンウエストの牡を180万ドル、シルヴァーデピティーの牝を70万ドルでお買い上げ!
ゴーンウエストはその他にも210万ドルの牡馬もおり、人気がある。
APインディーの牡も125万ドルで落札。さすが米国ミスプロ系は人気がある。
多分、日本では全然走らないでしょうね(笑)
日本人関連ではエイシンでお馴染みの平井氏がタッチゴールドの牡を15万ドルで落札。
ナカムライサミ氏がゴーンウエストの牡を22万5,000ドルで落札。(多分走らないよ!(水爆))
ノースヒルズマネージメントがヘネシーの牡を32万5,000ドルで落札している。
10年前には考えられなかった日本人バイヤーの低迷。だってたった3頭ですよ。落札したの・・・。
不景気と言うこともあるが、日本のセリも充実してきていることも影響しているのだろう。
しかも、元々馴染みの無かった1yo馬セールだからなおさらかもしれない。
日本のセリも早く1yo馬セールが中心とならねばなるまい!>グローバルスタンダードですよ^^;
大体、生まれて3ヶ月やそこらの馬が3億を超える値で落札されるのも異常だし、1yo馬の値段はタダ同然だし。
2yo馬に至っては買い手がいないのが現状。売れ残りには興味なしってことかな。
(0yo時の価格に比べてって事です。・・・悪しからず)
ピンフッカーの活躍に期待するしかないかな。青田買いの好きな国民だからどうしようも無いかも・・・。
キーンランドジュライセレクトイヤリングセール結果 | ||||||||||||||||||||||
1日目 | ||||||||||||||||||||||
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2日目 | ||||||||||||||||||||||
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2002/7/18