アメリカ騎手事情


●2000年のシーズン・・・北米リーディングジョッキー争いはクビ差の激戦で幕を閉じました。

獲得賞金額争いにおいて、殿堂入り騎手のパット・デイ騎手がジュリー・ベイリー騎手をほんの少しだけ上まわりました。

最後の週末をカルダー競馬場で騎乗したデイ騎手は獲得賞金額において首位に躍り出ました。
それは、過去の出来事に比べればいくぶんか楽な展開のようでした。
例えば1982年。
・・・・・・彼は12月31日にロスに向かう飛行機をチャーターした後でシーズン最多勝利騎手に輝きました。
彼はデルタダウンズ競馬場で2勝をあげ、すんでのところで2勝差でアンジェルコルデロ騎手を抑えたからである。

エキュベースの2000年の統計に依れば、
パット・デイ騎手のこの年の獲得賞金額は17,479,838ドル。
ジュリー・ベイリー騎手は17,468,690ドル。その差、1万ドル強!!
デイ騎手は1,219回の騎乗機会で267勝をあげており、勝率は22%。
ベイリー騎手は908回の騎乗機会で246勝をあげており、勝率は27%であった。
因みに、日本のリーディングジョッキーの武騎手の場合は、騎乗機会552回で勝利数が130、勝率は24%である。(中央競馬のみ)
注目すべきはシェーン・セラー騎手とジョージ・チャベズ騎手の3位争いであった。
セラー騎手は14,881,680ドル。チャベズ騎手は14,440,907ドルであった。

ドゥバイWCやJCなどの高額の国際レースをいかに勝つかが大きく影響していくことでしょう。

一方、2000年度の最多勝利騎手は北カリフォルニアに本拠をおくラッセル・ベイズ騎手で、1,513回の騎乗機会で412勝をあげました。
勝率は27%でした。