FUSAICHI-PEGASUS BOOM !



本年度のケンタッキーダービーの優勝馬で日本人馬主でも有名なフサイチペガサス(牡・4歳)が
アイルランドのクールモアーグループに売却されることが決まりました。
本馬は2001年のシーズンからケンタッキー州のアシュフォードスタッドに繋養される。

オーナーの関口氏はフサイチペガサスの水面下での争奪戦を避けるため、種牡馬としての権利を
オークション形式で売りに出していたが、その結果最高値を付けたクールモアーグループに売却が決まった模様。
クールモアーグループが提示した金額は全権利で6〜7000万ドル(邦貨で70億円強)と見られているが、
ケンタッキーダービー前に40%の権利を獲得した吉田照哉氏を中心としたグループの持ち分が含まれているかどうかは
不明である。
この金額はシャーリーフダンサー(4000万ドル)の記録を破る新記録であり、
初年度の種付け料も20万ドルとなって、コンキスタドールシエロ(18万2000ドル)の記録を抜くこととなった。

フサイチペガサスは大種牡馬であったミスタープロスペクターの忘れ形見であり、初めてのケンタッキーダービー馬である。
母父ダンチヒ、母母父ヘイローという、現在の主流血統が入っており、血統としての魅力はある。が
それは、ペガサスの競走馬としての魅力であり、種牡馬として成功する確率は極めて低いと私は考えている。
父、ミスタープロスペクターが種牡馬入りの時に人気が無かったのとは裏腹に大種牡馬として勢いを成したのも、
母系に異系な活性血統が入っていたからである。
アメリカはどうやら、再びバブル時代に突入したようである。

それにしても、オーナーの関口氏はたいした者である。2年前に5億円で買った仔馬が今や70億円!!
開いた口が塞がらん、狂喜乱舞なのかもしれない。
これからも、安く買って高く売る!ことで財を成すであろう。
また、社台の吉田照哉氏は本当にフレキシブルな人である。40%の権利を売れば大金になるであろうし、
種付けて産駒を売るようなことがあったとしても、超人気になるだろうし・・・。