●香港国際開催中に行われるインターナショナル・ジョッキー・チャンピオンシップ(IJC)に出場する海外騎手が決まりました。
本選手権は12月12日(水)にハッピーヴァレー競馬場で行われる予定。
欧米ではシャガーCや北米の国際交流騎手選手権があり、それを見本として4年前から実施されてきました。
我が日本にはもっと歴史のあるワールド・スーパー・ジョッキー・シリーズ(WSJS)が行われているのだが、それの認知度は非常に低い。
JRAの宣伝の下手さにも因るのだろうが、アピールするという意欲が無かった事が大きい。
今回も海外のニュースでは香港のIJCは大々的に報道されているが、WSJSの方は皆無である。

さて、出場する海外騎手であるが:

Kevin Darley(英)
Micheal Kinane(愛)
L.dettori(UAE)
Olivier Peslier(仏)
Andrasch Starke(独)・・・昨年の優勝者
Gary Stevens(米)
武 豊(日)
Damien Oliver(豪)
Shane Dye(NZ)

迎え撃つ地元香港からはDanglas WhyteとSimon Yimが選出された。
※Simon Yim騎手は騎乗停止処分によりEddie Lai騎手が替わって参加することになりました。
選手権は3レースの獲得ポイントで争われる。
1着:12点。2着:6点。3着:4点。4着3点。5着:2点。
優勝者には賞金20万香港ドル、2位には10万香港ドルが贈られます。(20万香港ドル≒350万円)
O.ペリエ騎手は1998年に優勝。1999年にはL.デットーリ騎手が優勝しています。
尚、選ばれた騎手には12日から16日までに開催されるレースに騎乗する事が許可されています。

2001/11/20   

●12月12日に香港ハッピーヴァレー競馬場で行われた本番ですが、結果から言えばL.デットーリ騎手が2回目の優勝を成し遂げました。
2位のD.オリヴァー騎手とのポイント差はたった1!
さぞや、悔しかったろうオリヴァー騎手だが、そうでもないらしい。(笑)
『悔しいけどこのメンバーじゃ仕方がないよ。良くやったと自分を誉めて、祝杯を上げるつもりです!』などと言っていた。
優勝したL.デットーリ騎手(UAE代表)のコメント・・・
『香港に戻ってこれて嬉しいし、この結果には大満足しています。今週は良いスタートが切れたし、本番は日曜日なので頑張ります!』
だってさ。^^
同騎手は日曜日の国際レースで3頭の有力馬に騎乗します。
エクラール、チャイナヴィジット、トゥブーグの3頭。
頑張ってください!m(。、)m

さて、レースを軽く振り返ってみよう!
第1レース・・・芝1650m 馬場:良
あ、言うの忘れたけど、3レースともハンデ戦です。
1番人気は123ポンドの軽量(最軽量馬は118ポンドだった)ノーブルボーイ。
鞍上はL.デットーリ騎手。単勝は1.8倍であった。
人気通りの強さであったと言って良いかも。
先頭集団で折り合い、ゴール1F手前でググッと抜け出して危なげない勝利!楽勝でした。
芝1650mの勝ちタイムは1分41秒80。1200mの通過タイムが1分17秒60。
良馬場でこんなに時計がかかるとは、一体どんな馬場なんだ!!!!(◎-◎)
向こう正面から下っている様な感じだったから、直線の坂が半端では無いのかもしれないが、そうも見えなかった。
2着にはA.シュタルケ騎手(ドイツ代表)のテレコムプリンス。3着はM.キネーン騎手(アイルランド代表)のアルベーラであった。
人気馬同士の決着だったので馬券も固め。3連単でも67倍見当であった。
尚、日本期待の武騎手は3番人気のミーアンドユーに騎乗したが、132ポンドという最重量斤量が響いたのか直線で伸びを欠き5着止まり。
O.ペリエ騎手(フランス代表)はブレッシングスパートナーで8着。G.スティーヴンス(アメリカ代表)騎手10着。K.ダーレー騎手(イギリス代表)11着。
第2レース・・・芝1800m 馬場:良
日本で言うところの”行った行ったの”競馬になりました。
スタートから終始1〜3番手を進んだO.ペリエ騎手鞍上のサクセスフルスピリットが直線で伸びてそのまま優勝。勝ちタイムは1分51秒90。
2着には僅差でオネストドラゴン(F.コージー騎手)が入り、3着は地元香港代表ライ騎手のオネストスティード。
もしかして、同馬主なのかな!?
このレースも人気馬サイドで決まったので馬連12倍。が、3連単は103倍ついた。
因みに3連複は34倍。
第1レースに優勝したL.デットーリ騎手はちゃっかり5着に入りポイントゲット!
武騎手は最低人気の(48倍)サウンドギャロップじゃ望むべくもなく9着。
G.スティーヴンス騎手とM.キネーン騎手がブービー争い。^^;
第3戦・・・芝1650m 馬場:良
最終レースらしく、非常にタイトなレースになりました。
直線にはいるまでは全馬1団となる大混戦・大接戦。
最初に脱落したのは武騎手鞍上のグレートドラゴン。
直線で全馬追い出しにかかったとたんに、後ろに下がってしまいました。(笑)
単勝ブービー人気(75倍)じゃ仕方ありませんね。・・・というか武君くじ運悪すぎ〜〜〜!
上位6頭の叩き合いは大興奮!
これを制したのはロモンズファイ(D.オリヴァー騎手)。着差は短ハナ差。
2着には、このままでは恥をかきに来ただけのG.スティーヴンス騎手のインデュビタブリーブリス。3着ノーザンフライヤー(D.ホイト騎手)。
L.デットーリ騎手のカインドレットスピリット5着。O.ペリエ騎手のボーンドラゴンは6着。
1着馬のロモンズファイが穴馬(28倍)だったので、馬連42倍。3連単680倍。3連複78倍つきました。
早く、JRAも新馬券を採用しろっちゅ〜〜〜〜〜〜〜〜の!(▼▼)//

以下、結果一覧です。
※しかし、英リーディングジョッキーのK.ダーレー騎手がノーポイントには笑える。
    第1レース 第2レース 第3レース  
 順位 騎手 着順 獲得ポイント 着順 獲得ポイント 着順 獲得ポイント トータル
1 L Dettori(UAE代表) 1 12 5 2 5 2 16
2 D Oliver(オーストラリア代表) 7 0 4 3 1 12 15
3 O Peslier(フランス代表) 8 0 1 12 6 0 12
4 A Starke(ドイツ代表) 2 6 8 0 4 3 9
5 W M Lai(香港代表) 4 3 3 4 8 0 7
6 F Coetzee(香港代表) 6 0 2 6 11 0 6
7 G Stevens(アメリカ代表) 10 0 11 0 2 6 6
8 D Whyte(香港代表) 12 0 6 0 3 4 4
9 M Kinane(アイルランド代表) 3 4 12 0 7 0 4
10 Y Take(日本代表) 5 2 9 0 12 0 2
11 K Darley(イギリス代表) 11 0 7 0 10 0 0
12 S Dye(ニュージーランド代表) 9 0 10 0 9 0 0

2001/12/13 UP