競馬の神様−大川 慶次郎氏 永眠す!
日本の競馬評論家の草分け的存在だった大川慶次郎さん(70)が21日午前9時15分、高血圧性脳出血のため、入院先の東京医大霞ヶ浦病院で死去した。葬儀、告別式は生前の本人の意思により執り行われない。親族による密葬の予定。
大川さんは、15日にゴルフをしたあとの食事中に脳内出血で倒れ、茨城県阿見町の東京医大霞ヶ浦病院に入院。意識不明の状態が続いていた。1961年(昭和36年)には、東京競馬で全11レースを的中させる前人未踏の記録を達成した。「競馬の神様」と呼ばれ、競馬ファンに親しまれていた。
日本中央競馬会・高橋政行理事長の話 「”競馬の神様”として、多くのファンの皆さまから慕われていた大川慶次郎氏が亡くなられたことは、競馬会にとっても大きな損失でもあり、深く悲しみを感じております。心から哀悼の意を表します」
◆大川慶次郎(おおかわ・けいじろう) 1929年(昭和4年)2月6日、東京で生まれる。高千穂製紙の創始者である父親(義雄=故人)が牧場を持っており、幼少時代から馬に親しむ。慶応義塾大学卒業後、高千穂製紙社員、社長秘書、東北牧場長を経て競馬専門紙「競週」に勤務時代、日本短波放送(現ラジオたんぱ)の競馬解説者となる。1975年「ケイシュウ」の社長に就任、メーンの予想者として活躍。またラジオたんぱ、フジテレビ競馬中継の解説も務める。61年には東京競馬で全レース(11レース)的中という前人未到の記録を作り、「競馬の神様」の異名を得た。94年から日刊スポーツ新聞社の予想「自信あり!」を担当。長女の智絵さんは競馬ジャーナリスト。
ご冥福をお祈りいたします。天国でシンザンやマルゼンスキーと伴にお過ごし下さい。