シンガポール国際開催

●昨年はサーズの影響で残念ながら中止となってしまったG1シンガポール航空国際Cであるが、今年はひっそりと明日16日に行われます。
第4回を迎えるこのレースは、ワールドシリーズの第2戦にも当たるので注目しなければなりませんが、出走馬がしょぼいです。^^;
出走馬は下の通り!
Singapore Airlines International Cup (Group 1)
2004/5/16 クランジ競馬場 芝2000m 3yo以上 16頭立て
馬番 枠番 馬名 調教国 調教師 騎手 国際レート
1
4
Ain't Here(AUS) HK D A Hayes G Mosse
108
2
11
Blizz Bless (ARG) Singapore P Shaw J Geroudis
104
3
13
Bowman's Crossing(IRE) HK D Oughton M Kinane
115
4
16
Epalo(GER) Germany A Schutz A Starke
114
5
1
Exaggerate(NZ) Singapore J Meagher J Patton
107
6
6
Gruntled(GB) France J Hammond D Beadman
108
7
9
Imperial Dancer(GB) GB M Channon T Durcan
117
8
3
Lord Of The Pines(AUS) Singapore J Meagher K B Soo
100
14
Confluence(NZ) Malaysia F Nathan O Chavez
107
9
2
Moon Shadow(AUS) Singapore D Baertschiger C Carmody
100
8
Superior Star(AUS) Singapore L Laxon J Taylor
94
10
12
Muscle Man(NZ) Singapore C Leck J Saimee
101
11
10
Paolini(GER) Germany A Wohler E Pedroza
117
12
15
Physique(AUS) Singapore L Treloar N Rawiller
101
13
7
Sarrasin(FR) France C Laffon-Parias M Blancpain
108
14
5
Surveyor(SAF) SAF M De Kock B Vorster
118
お馴染みのパオリーニを筆頭に、香港勢が2頭控えております。
その1頭、エイントヒアーは香港ダービーでラッキーオーナーズの3着に入り、先月のG1クイーンエリザベス2世Cでも期待されたのだが・・・11着に惨敗。
枠は内を引いているので問題はないと思う。父はデヘア。芝の2000mは少し長いだろうな。
もう1頭のボウマンズクロッシングは香港のステイゴールド(笑)。
マイルに出れば、ラッキーオーナーズには勝てず、10Fに出ればエレガントファッションにいじめられるという3枚目な役回り。
先月のG1クイーンエリザベス2世Cでは4着に入り意地は見せた。父はドルフィンストリート。
出走馬中、1番国際レーティングが高いのがインペリアルダンサーとパオリーニ。
インペリアルダンサーは昨年10月のG1ローマ賞を快勝して、臨んだG1香港ヴァーズで伏兵のヴァレアンシャンテの7着に敗退。
4月17日の12FのG3を一叩きしての参戦となる。
旅ガラスのパオリーニはお馴染み^^。ドイツ国外のレースに限って出走するという外弁慶(笑)。
今年はG1ドゥバイデューティーフリーに同着ながら優勝し、意気込んでやって来たG1クイーンエリザベス2世Cで外枠発走となり大敗を喫した。(13着)
今度こそは!と思えたが・・・ここでも10番枠・・・。2002年のこのレースではグランデラの2着に入っており、得意なコースなのだが、またしても枠による影響が出るかもしれないね。
ドイツからはもう1頭出走する。ランドの息子エパロ。ドイツ内ではG1には1歩足りないがG2までなら勝ち負けが出きる実力の持ち主。
得意距離は10F〜12F。ドイツの10FのG1の勝ちタイムは2分4秒くらい掛かるので、クランジの芝に対応できるかが鍵だね。
近年、旋風を巻き起こしている南アフリカからやって来るのはサーヴェヤー(読み方曖昧ですm(。、)m)。
この馬は、同じ南アフリカ馬でG1ドゥバイデューティーフリーに優勝したライトアプローチに1度負けていて、本番のそのレースでも最下位の11着に負けているのだが評価が高い。
それは、ドゥバイで行われたプレップレース、G3ジュベルハッタSの勝ち方が素晴らしかったため。
芝の1777mを1分47秒62で走破して優勝したとき、この馬で決まりという声もあったほどだったからだ。
フランスのグランドルドはG1は敷居が高い。G3クラスなら勝ち負けできるが、昨年のG1カナディアン国際では11着に大敗している。
もう1頭のフランス馬サラジンもG3クラスの馬だ、5月6日のG2エクスブリュ賞ではポーリッシュサマーの4着。しかし、着差は2馬身なので好勝負もあり得る。
てか、フランス勢って、一線級は全部お休みですね。やはり、欧州の春のシーズンが始まっているので、他の国のレース所じゃないてのが正直なところでしょうかね。
地元のシンガポールの競馬のレベルはさっぱり分からないので、コメントのしようがないです。すいませんです。

2004/5/15 UP

●米国では、スマーティージョーンズがG1プリークネスSで驚愕の勝利を飾ったが、シンガポールでも同様に素晴らしい勝ち馬が出た模様です。
5月16日にシンガポールのクランジ競馬場で行われたG1シンガポール航空国際Cは大外からのスタートを巧くクリアしたドイツ馬エパロが優勝。
選手権ポイントを獲得しました。
見ての通り、スタートの位置から最初のコーナーが近いため、枠番は大きく影響します。
大外枠からのスタートとなったエパロは鞍上のA.シュタルケ騎手のミラクルな手綱さばきで、外からギュイ〜〜ンと内に切れ込み、第1コーナーでは2番手の位置に付けることができた。
逃げ馬であるエパロにとっては、ここで勝敗が決まっていたと言っても過言ではない。
2角手前で先頭に立ったエパロはペースを落として、自分のレースを作っていった。
エパロの後ろには地元シンガポールのフィジックとフランス馬サラジンと地元のブリッズブレスが付けて、そこから少し開いて2番手グループが付けるという展開。
有力馬のボーマンズクロッシングやサーヴェヤーは中段に、パオリーニやインペリアルダンサーは後方からの競馬。
レースのペースは400mを25秒26、800mを50秒01で通過しており、スローに近い流れ。
1200mを1分14秒41で通過した辺りで、サーヴェヤーが4番手に上がるが、大きな動きはない。
コースレイアウトがまるで新潟の内回りみたいなので、直線の入り口で残り400mしかない。
直線に入ると、今まで貯めて逃げていたエパロにゴーサイン。末脚を炸裂させて後続を突き放し5馬身の差を付けて優勝した。
先に仕掛けたサーヴェヤーが2着に滑り込み、直線で内に切れ込んで追い込んだボーマンズクロッシングが3着に入った。
後ろから、末脚に掛けた馬達は出番無し。
この様なスローからの上がり勝負になると、どうしようもないです。
4着には香港のエイントヒアー、5着に地元のムーンシャドウが入っている。

エパロの父は日本でもお馴染みのランド。
ランドもそうだったが、固い馬場の方が向いている。ドイツの馬場よりも合っている感じ。
それにしても、鞍上A.シュタルケ騎手は巧かった!
Singapore Airlines International Cup (G1)
2004/5/16 クランジ競馬場 芝2000m 3yo以上 馬場:良 16頭立て
着順
馬番
枠番 馬名(生産国) 調教国 調教師 騎手
着差
1
4
16
Epalo (GER) Germany A Schutz A Starke
2分2秒58
2
14
5
Surveyor (SAF) SAF M De Kock B Vorster
5
3
3
13
Bowman's Crossing (IRE) HK D Oughton M Kinane
5.75
4
1
4
Ain't Here (AUS) HK D A Hayes G Mosse
8.25
5
9
2
Moon Shadow (AUS) Singapore D Baertschiger L Beasley
8.35
6
7
9
Imperial Dancer (GB) GB M Channon T Durcan
8.6
7
13
7
Sarrasin (FR) France C Laffon-Parias M Blancpain
9.6
8
16
8
Superior Star (AUS) Singapore L Laxon J Taylor
10.35
9
6
6
Gruntled (GB) France J Hammond D Beadman
10.6
10
8
3
Lord Of The Pines (AUS) Singapore J Meagher K B Soo
14.6
11
11
10
Paolini (GER) Germany A Wohler E Pedroza
14.85
12
2
11
Blizz Bless (ARG) Singapore P Shaw J Geroudis
14.95
13
5
1
Exaggerate (NZ) Singapore J Meagher J Patton
16.45
14
12
15
Physique (AUS) Singapore L Treloar N Rawiller
16.95
15
10
12
Muscle Man (NZ) Singapore C Leck V Sivan
55.7
DNF
15
14
Confluence (NZ) Malaysia F Nathan O Chavez
DNF

2004/5/17 UP