第129回 天皇賞・春

●やって参りましたゴールデンウィ〜〜〜ク!!皆様いかがお過ごしでしょうか!
競馬ファンにとっては、世界中でクラシックの嵐が吹き始める季節となりました。
英3yoクラシック、米クラシック共に盛り上がっているようです。そして我が日本では古馬クラシック第1弾、天皇賞・春が5月2日に京都競馬場で行われます。
淀の3200mを制する馬は誰なのか?大いに気になるところです。
さて、枠番が発表されましたのでまず、ご報告しておきましょう。

第129回 天皇賞・春
2004/5/2 京都競馬場 芝3200m 4yo以上 牡牝 18頭立て 斤量58Kg
優勝賞金 1億3200万円 2着 5300万円
馬番 馬名 性齢 騎手 きゅう舎
ザッツザプレンティ 牡4 安藤 橋口
ナリタセンチュリー 牡5 吉田稔 藤沢則
ダービーレグノ 牡6 高橋成
ウインブレイズ 牡7 木幡 宗像
サンライズジェガー 牡6 福永 福永
イングランディーレ 牡5 横山典 清水美
ウインジェネラーレ 牡4 蛯名 国枝
シルクフェイマス 牡5 四位 鮫島
チャクラ 牡4 後藤 安達
10 ファストタテヤマ 牡5 安田 安田伊
11 ネオユニヴァース 牡4 デムーロ 瀬戸口
12 マーブルチーフ 牡4 池添 田所清
13 ナムラサンクス 牡5 渡辺 松永善
14 リンカーン 牡4 武豊 音無
15 カンファーベスト 牡5 藤田 佐藤吉
16 ゼンノロブロイ 牡4 オリヴァー 藤沢和
17 ヴィータローザ 牡4 岩田康 橋口
18 アマノブレイブリー 牡4 小牧 湯窪
昨年の3yoクラシックを沸かせたメンバーが怪我もなく、ここに参戦してきたことは評価できますね。
菊花賞の1〜4着馬勢揃いだし、ヒシミラクルは出てこないが、古馬の有力所はこぞってここにやってきた。
まあ、ネオユニヴァースやゼンノロブロイは明らかに3200mは長すぎると思うが、レースとしての格は高くなった。
過去の天皇賞・春の連対馬をひもといてみると:
G2阪神大賞典組が圧倒的に多い事が分かる。過去10年の連対馬20頭のうち、9頭がその路線である。
その中で優勝した馬は4頭:1997年-マヤノトップガン、1998年-メジロブライト、1999年-スペシャルウィーク、2000年-TMオペラオー いる。
G2大阪杯からのステップで連対した馬は2頭【2001年のTMオペラオー、2003年のヒシミラクル】しか居らず、しかも彼らは大阪杯に負けてる。
というか、シーズン緒戦の調整レースとして使ったとしか思えない。
従って、トライアルの大阪杯で優勝した馬--力を使いすぎた馬--等は本番の天皇賞・春では連対もおぼつかない状態になっている。
1993年のメジロマックイーンが大阪杯に優勝し本番で2着したが、(優勝はライスシャワ)これが最後の連対馬である。
それ以前にも1990年のスーパークリークしか居らず、1990年以降は皆無。
一方、大阪杯に出走したが、連を外し、天皇賞で来たのはTMオペラオーとヒシミラクル。
ここで気づいたと思うけど、来た馬は全部菊花賞で連対している馬。
強引だが、ネオユニヴァースはこの時点で、馬券の対象から外すことができる。
昨年の菊花賞を見てても最後はバタバタだったし、頑張っても5着止まり位だと思うな〜。
てことは、昨年の菊花賞馬ザッツザプレンティーや2着馬で有馬記念2着=>阪神大賞典で優勝しているリンカーンなどは鉄板ではないかと思われる。
特にリンカーンはその成長過程がTMオペラオーを匂わせる。
藤澤厩舎のゼンノロブロイは明らかに長すぎるだろう。末脚の切れ味はあるので、上がり勝負になれば連対の可能性はあるが、昨年の菊花賞のように後方一気でとなると届かないだろう。
しかも、メンバーを見わたしても強烈な逃げ馬が居ない=スローペースの上がり勝負になる可能性大。
最内を引いたザッツザプレンティーが有利だと思う。が、有馬記念の時みたいに掛かったらどうもならんけどね。
ザッツザプレンティーを見ながらリンカーンやネオユニヴァース、あとシルクフェイマスも-はレースを進めるだろうから、4角手前から前掛かりになって潰し合いになるかもしれない。
そうなると、ゼンノロブロイやファストタテヤマらが突っ込んでくるかもしれない。
これらの予想される展開も馬場状態次第では大きく変わるだろうな。

今年出走する18頭のうちサンデーサイレンス産駒はネオユニヴァース、リンカーン、ゼンノロブロイ、ヴィータローザの4頭。
俗に言うサンデー系産駒はザッツザプレンティー、シルクフェイマス、ファストタテヤマ、の3頭。
もはや、サンデー系以外では太刀打ちできないのかもしれないね〜。

2004/4/30 UP

●結果と反省
よもや、あんなスローペースで始まるとは思わなかった。
4yoの有力馬達は互いに牽制し合う形で、動きようがない。その間隙を縫ってイングランディーレが大逃げを完成させた。
レース前・・・このレースが古馬最強を決めるものになりますね〜!などとしたり顔で宣っていたどこぞの調教師殿が、
レース後・・・このレースで勝ったからといって古馬最強とは言えませんからね〜。といけしゃーしゃーとしゃべっていたのには呆れた(笑)。
大体、優勝しても強いと言われない様なレース自体が意味がないとは思わんのかな・・・。
もはや、展開の綾で決まることの多い、この手の長距離レースは賞金以外の意味はない事を認識すべきであるとワシは思う。
天皇賞をこの先続けていくなら、2400mに距離を短縮するとかしないと、本当に意味のないレースになってしまうと思うぞい。

優勝したイングランディーレは社台ファームの生産馬で、父はホワイトマズル。母マリリンモモコの父はリアルシャダイ。
通算成績28戦8勝(うちダート5勝)。
この成績でG1天皇賞を勝たれた悔しさは分かるが、素直に馬を誉めてあげた方がいいよ。
鞍上横山典弘騎手のナイスな判断もあったが、3200mを逃げ切ったスタミナは大したものだと思う。
単勝71倍の優勝馬は多分最低人気での優勝だと思う。
尚、逃げ切りでの勝利は1977年のエリモジョージ以来6頭目。

勝ち馬は全然予想つかなかったが、2着馬は4番人気だったゼンノロブロイ。3着馬も買えなくもないシルクフェイマス。
3連複は211,160円の高配当。馬連でさえ36,680円、馬単は75,650円もついた。
人気だったリンカーンは折り合いを欠いて13着。ネオユニヴァースは10着。ザッツザプレンティーに至っては16着に惨敗している。

2004/5/5 UP