第44回 宝塚記念
●6月29日(日曜日)に阪神競馬場にて国際G1の宝塚記念が行われます。
国際G1レースになって3度目にして、真のG1レースとしての体裁が整いましたね。
G1勝ち馬が6頭!
当初エントリーしていた、昨年のJCの1,2着馬のファルブラヴとサラファンは残念ながら回避してしまいましたが・・・。
また、エイシンプレストンも調整が遅れているという理由で回避しました。
同馬はアーリントンミリオンに参戦予定だそうです。おそらく、日本の馬場よりは相性は良いと思う。
が、アーリントンパークは中京競馬場に毛が生えた程度のコースなので、直線一気と言うわけには行かないかも知れない。
福永騎手の腕の見せ所ですな。レベル的には十分勝てるレベルなので思い切って騎乗して貰いたいと思う!
と言うわけで、国際G1勝ち馬が3頭減ったわけだが、それでも非常に豪華な顔ぶれだ。
とにかく、何が嬉しいかと言って、現3yoチャンピオンが出走してくれるのが嬉しいね。
英国なんぞじゃ3yo馬は夏前から古馬の最強クラスと戦うのは当然だし、それに勝って真の王者と認められる。
ダービー馬の宝塚記念出走は史上初というのも、ホンマかいな!って感じだが、それだけ今までは安全な(悪い意味で)競馬しかしてなかったて事だな。
これからの3yo馬の主流なローテーションになってくれるとありがたいと思う。
その点、ネオユニヴァース陣営には拍手を送りたい。
ついでに言えば、菊花賞は回避して、毎日王冠=>天秋=>JC=>香港Cと進んで貰うと、最も最先端のローテーションとなる。
今や日本の3冠馬などに賞金以外の価値はない!
少なくともアジアレベルで競馬させることが重要である。
そんな典型的な名馬が今年の宝塚記念に参戦する。その馬はアグネスデジタル。
アッと驚く大劇走で優勝してしまったG1マイルチャンピオンSに始まり、無敵の王者TMオペラオーを破った天皇賞・秋。
香港日本馬のハットトリックを完成させたG1香港Cでの勝利。
しかし、ここまで強いにもかかわらず、注目度は低かった。そりゃそうだろ!
外国産馬と言うことでダービーにも天皇賞にも出して貰えなかったんだから。
お陰で今年の安田記念でもあんまり注目されなかった。そして、それをあざ笑うかのようにレコードで勝利。
エイシンプレストンが出ない以上、古馬最強馬はこの馬だ。
不安なのは、2200mという距離。中途半端な距離は先行馬が有利なのでなるべく前で進めて欲しい。
有馬記念以来の鉄砲で出てくるのが昨年の年度代表馬シンボリクリスエスだ。
巷では古馬最強と言われている。"古馬最強”の割には古馬になって一回も走ってないのは笑える。
中山競馬場で行われた天皇賞・秋と有馬記念に優勝しているわけだが、底力の面では問題が残る。
日本ダービーでタニノギムレットに何もできなかったこと、JCで伸びそうで伸びなかったこと。
有馬記念はレベルが低かったこと。ロベルト系全般に言えるのは叩き良化型だということ。
昨年の覇者ダンツフレームは京王杯SC=>安田記念=>宝塚記念制覇だったが、ロベルト系である。
今季の同馬は昨年よりもズブくなっているので阪神の直線では距離が足りないかも知れない。
しかし、外せない。
3yo馬は53Kgで出走できるので殆ど裸状態である。
ネオユニヴァースは自在なレースができるし、悪馬場にも強そうだ。
精神面だけだと思う。古馬にびびってしまうようでは困る。しかし、サンデー産駒だけにプツンと切れてしまう事もあるかも知れない。
その辺りは鞍上のデムーロ騎手にかかっている。
菊花賞と天皇賞・春を制したヒシミラクルは馬場次第だと思う。
サッカーボーイ産駒は重馬場にはからきし弱いし、G1レースのように相手を見ながらのレースになるとイマイチに終わってしまうと言う傾向がある。
ナリタトップロードがそうだった。
3角からまくり上がっていくような我が儘な自分中心のレースをすれば勝つ力は十分あるのだが・・・。
と言うことで、私の今年の夢はアグネスデジタルである。頑張れ!
第44回 宝塚記念(G1) | ||||||
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2003/6/29 阪神競馬場芝2200m 3yo以上 17頭立て | ||||||
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 備考 |
1 | サイレントディール | 牡 3 | 53.0kg | 安藤勝己 | 池江泰郎 | 姉はトゥザヴィクトリー。真っ向勝負ではまだ勝つだけの実力が付いてない。乗り替わったアンカツの奇襲作戦に全てを託す。 |
2 | アグネスデジタル | 牡 6 | 58.0kg | 四位洋文 | 白井寿昭 | 言うまでもなく、古馬最強馬!エイシンプレストンが出ない以上、ここで負けるわけには行かない。東京の2000のG1に勝てる実力があれば2200mの距離も大丈夫だろう。 |
3 | アサカディフィート | セン 5 | 58.0kg | 池添謙一 | 鶴留明雄 | 今年3月の大阪城Sに優勝。前走の金鯱賞では5着。勝てる見込みは無いが。レースのペースを握っている1頭である。 |
4 | マイソールサウンド | 牡 4 | 58.0kg | 本田優 | 西浦勝一 | 4月の大阪杯4着。前走金鯱賞は6着。 |
5 | シンボリクリスエス | 牡 4 | 58.0kg | K.デザーモ | 藤沢和雄 | 自称"最強古馬"。昨年の有馬記念以来の鉄砲。 母が米国で芝の重賞に勝っているようにスタミナ面には心配はない。母父の父がシアトルスルー。 シアトルスルーは宝塚記念に合う。 |
6 | ネオユニヴァース | 牡 3 | 53.0kg | M.デムーロ | 瀬戸口勉 | 現最強3yo馬。勝てば歴史に残る名馬となる。 が、負けても責められることはないだろう。頑張って欲しい。 |
7 | サンライズジェガー | 牡 5 | 58.0kg | 後藤浩輝 | 福永甲 | 天皇賞・春の2着にはおったまげた!さすがリアルシャダイの血が騒いだのか!なにげにアルゼンチン共和国杯に勝っていたりする。 |
8 | イーグルカフェ | 牡 6 | 58.0kg | 吉田稔 | 小島太 | 昨年のこの馬の大復活には恐れ入りました。ダートなら中距離。 芝ならマイルが中心てのがセオリーだろうけど、フランスの重賞でも好走しているので、馬場が重くなれば2200mでもアッと言わせる3着とかあるかも知れない。(笑) |
9 | ツルマルボーイ | 牡 5 | 58.0kg | 横山典弘 | 橋口弘次郎 | ツルマルガールの息子。展開に注文が着くのでG1だとかなり苦しい。後ろ過ぎず前すぎず! |
10 | ヒシミラクル | 牡 4 | 58.0kg | 角田晃一 | 佐山優 | 菊花賞・天皇賞春の覇者。鋭い末脚が無いのでスタミナ勝負に持っていくしかない。3角から仕掛けてまくってしまおう。 |
11 | ファストタテヤマ | 牡 4 | 58.0kg | 安田康彦 | 安田伊佐夫 | 男はいつでも直線一気!がモットー。男らしいのだが、これじゃ勝てないよな。 |
12 | バランスオブゲーム | 牡 4 | 58.0kg | 武幸四郎 | 宗像義忠 | 夏が大好きな同馬だが、右回りは苦手。新潟で宝塚記念やってくれればチャンスあり!(笑) |
13 | ダンツフレーム | 牡 5 | 58.0kg | 藤田伸二 | 山内研二 | 昨年度の覇者。今季は昨年よりもかなりズブくなっている。 追える騎手に任せたいところだが・・・。伸二じゃダメかな〜。 |
14 | メジロランバート | 牡 8 | 58.0kg | 幸英明 | 谷原義明 | 8yoにしてまだ24戦しかしていない。途中脚部不安で長期のリタイヤがありながら目黒記念3着までやってきた。調教師自ら他に合う距離のレースがなかったと言っているところがなにげに凄いな。 |
15 | ストップザワールド | セン4 | 58.0kg | 福永祐一 | 松田国英 | 前々走烏丸S優勝して向かった目黒記念で8着。斤量が4キロも増えるのは痛い。 |
16 | タップダンスシチー | 牡 6 | 58.0kg | 佐藤哲三 | 佐々木晶三 | 有馬記念逃げて2着粘り込み。前走金鯱賞逃げ切って優勝。 距離的に2200mは合う。 |
17 | ダイタクバートラム | 牡 5 | 58.0kg | 武豊 | 橋口弘次郎 | ステイヤーS2着=>万葉S1着=>ダイヤモンドS3着=>阪神大賞典1着=>天皇賞・春3着。ズブいナリタトップロード。 |
2003/6/28 UP
●結果と考察
アグネスデジタルよ、どうしたんだ!?走る気がなかったとは・・・さっぱりわからん馬だ。><
ネオユニヴァースは最後方から進んで最後良く伸びてきたが4着どまりだった。
外から被されてれば闘争心が爆発したかも知れないと鞍上のデムーロ騎手は言っている。
1番人気のシンボリクリスエスはやっぱり休養明けが響いたんだろう。5着。
また、内で一頭だけ追われたので、競り合うという事ができなかったのは痛い。伸びを欠いていた。
タップダンスシチーはしてやったりのレース運びだった。内の悪い馬場を避けて真ん中を上がってきた。
3着は上出来だと思う。外から上がってきた上位2頭は切れる末脚を最後の最後に発揮した。
今回の様な横綱が出そろうレースでは、前掛かりになるので脚をためた追い込み馬に勝機がある。と言っていたのが血統馬券でお馴染みの田端致氏だった。
そして、中でもダンスインザダーク産駒のツルマルボーイを本命に押していた。凄すぎ!
優勝したヒシミラクルはこれでG1レース3勝目。菊花賞・天皇賞春と勝っていても人気にはなっていなかった。
例年のように直線でよーいどんな競馬だったら勝っていなかっただろうが・・・こんな事だから人気にならないんだな(笑)。
名前がヒシだから人気でないとかサッカーボーイ産駒はあてにならないとか色々あるが、秋は中距離に挑戦するみたいなので頑張って欲しい。
ツルマルボーイはG1を勝つのはかなり難しいだろうな。最後にグッと出られての敗北だけに辛いモノがある。