第63回桜花賞・皐月賞をふりかえる
●先ず、桜花賞であるが2yo女王のピースオブワールドが早々にリタイヤ。いきなり大本命が不在に!
トライアルレースの勝ち馬も全て違っていたし、若葉Sに優勝したアドマイヤグルーヴが桜花賞に参戦してきたので益々分からなくなってきた。
アドマイヤは初の1600mでしかもG1ではまず無理だろうと思ってすかさず消してしまった。
それでも、本番では1番人気になり、最後方近辺から追い込んできて3着なのだから、オークスはこの馬で決まりだろう。
優勝したスティルインラブはトライアルのチューリップ賞2着で、阪神の1600mを経験していたのは大きかった。
この時の4着馬シーイズトウショウが桜花賞で2着に粘り込んでいるのだから、チューリップ賞はレベルが高かったと言える。
上位5頭の内4頭が先行馬であることから、レースのペースは速くは無かったと言えるのだが、前半の1000mが58秒4。
1200mが1分21秒7なので、遅くもない。いわゆる平均ペース。
前潰れしない展開で、最後方近辺から3着に突っ込んできたアドマイヤグルーヴは相当強いと思わなければならない。
優勝したスティルインラブの走破タイムは1分33秒9。これは桜花賞レコードだ。
サンデーサイレンスの娘として2度目の制覇。今年になって、G1フェブラリーS、G1高松宮記念と3連勝を飾った。
凄い種牡馬だ!
優勝馬のスティルインラブに騎乗の幸騎手はデビュー10年目(だっけか?)にして初のG1制覇を飾った。
おめでとう〜!
2着に人気薄のサクラバクシンオー産駒のシーイズトウショウが粘り込んだために馬券は荒れた。
馬連・3連複ともに万馬券。
さて、オークスであるが、軸はアドマイヤグルーブで大丈夫だろう。
ここから桜花賞の上位馬に流しておけばOK!
●皐月賞には気合いが入った(笑)。昨年は大荒れで馬連は5万以上付きましたからね。
馬場状態が気になる当日を迎えたわけですが、私の計算(いわゆるOTEF指数ね)に因ると・・・
サクラプレジデント・・・前走スプリングS2着馬。
ネオユニヴァース・・・前走スプリングS優勝馬。
スズノマーチ・・・前走弥生賞2着馬。
テイエムリキサン・・・前走弥生賞4着馬。
エイシンチャンプ(前走弥生賞優勝馬)、サイレントディール(前走きさらぎ賞2着馬)
の順になった。
ここでデーターを見ると過去10年のスプリングS組で連に絡んでいるのは、たったの3頭しかいない。
ナリタブライアン、オースミブライト、ダイタクリーヴァの3頭である。
ナリタブライアンは別格だとしても、残りの2頭もそれなりに強力な馬である。
サクラとネオの2頭が同時に絡む確率は非情に低いように思えてきたので、どちらかを消すことにした。
サクラは今季これが2戦目で調子は凄く良いらしいのだが、太が吠えてるときは消し!の法則で(笑)消してしまおう。
ネオは今季4戦目で3連勝中であるし、デムーロ騎手がそのまま乗るので非常に信頼できる。
スズノマーチはこれと言って強いわけではないが、気が付くと良い位置にきている風の馬。
しかも、藤澤厩舎だ。それに人気薄なのでこいつを消すわけにはいかないね。
タイキシャトルの息子であるテイエムリキサンは差し馬なのだが、先行させると結構粘る。
馬場状態が怪しかったので、この馬にも期待できるかも・・・と思って買ったのだが、馬体重がマイナス16Kgで10着に沈んだ。
エイシンチャンプ。この馬を外すわけにはいかないですね。
朝日杯をレコードで勝つほどのマイラーなのだが、叩き合ってからのど根性は称賛に値する。
おそらく、距離が長いのではと思ったが敬意を表して馬券を買った。
直線で、外に一頭だけで追われたのは痛かった。内側で上位2頭と叩きあえていたら・・・と思うとゾクゾクじますな〜。
サイレントディールは良血だし(姉はトゥザヴィクトリー)、戦績も良いのだが、姉同様に打たれ弱いところが(いわゆるおぼっちゃまてことね)あるので、今回は外してみた。
他で恐かったのはブライアンズタイム産駒のラントゥーザフリーズ。中山に相性が良いことと、時計の掛かる厳しいレースになると浮上してくるブライアンズタイムの血が理由。
結果的にこの馬は4着に入ってきたが、3着のチャンプとはクビ差だった。
直線で消したはずのサクラとネオが飛び出したとき、私の馬券は紙くずと化した分けであるが、この2頭は群を抜いて強い!
チャンプもなかなか強い競馬をしてくれた。
久々に見る、皐月賞の直線での叩き合いは迫力が違うね。デムーロ騎手も勝春騎手も気合いが入ってた。
レースペースは前半1000mが1分1秒7。1600mが1分37秒9というスローペース。
上がり勝負になったため、一瞬の脚が無いチャンプには不運な事になった。
さて、ダービーだが、皐月賞の上位馬で問題ないだろう。
チャンプには明らかに不利な流れにはなるだろうが、ダービーに出てきたら馬券は買いますぞ!
新装なった東京競馬場は直線が前よりも長い。
多分というか絶対に、直線でよーいドンの競馬になると思う。
ネオユニヴァース、サクラプレジデントの脚は次元が違う様に見えたので、この2頭で決まりだろうな。
尚、ホシコマンダー、スズノマーチも末脚だけなら34秒台で上がっているので伏兵として注意が必要。
あ!誰も(マスコミね)書いてなかったが、今回は外国産馬の初の皐月賞出走だったんだよね。
タイガーモーションという馬だったんだけど、阪神タイガースの快進撃になぞらえて、穴を狙った人もいただろうな。(笑)
しか〜し、18頭中の17位に惨敗してしまった。
1着、3着馬は瀬戸口厩舎。瀬戸口師はオグリローマンの桜花賞以来のクラシック制覇。
おめでとうございました〜。
P.S.反省点としては、自分の計算を信じれない時は馬券は取れないですな。
実際、計算値的には上の2頭は飛び抜けて強かったわけだし・・・。まあ、こういうところがOTEFらしいとこやね(笑)。
2003/4/24 UP