ウォーエンブレム日本へ!
●ブラッドホース紙によると、2002年度の米2冠馬ウォーエンブレムが日本で種牡馬生活をスタートする事になるらしい。
購入するのは社台ファーム。購入金額は1700〜1800万ドルの間らしいです。
種付け料は800万円を予定しているとか。
社台としては、今季、最も重要な種牡馬であったサンデーサイレンスをはじめエルコンドルパサー、エンドスィープらを立て続けに失っており、それに換わる主要種牡馬として導入するらしい。
吉田勝巳氏のコメントによれば、走り方・体つきがサンデーサイレンスにそっくりだと言うことらしいが、血統的にいかなもんだろうか?
サンデーサイレンスは母系は地味であったが、父系はへイローの直仔でありこの系統は1発大物を生み出す血統であった。
ウォーエンブレムも父系がミスタープロスペクター系のアウワエンブレムという地味目な血統であり、同馬自体が一発大物であったと考えることができなくもない。
しかも、ミスプロ系はその様な地味な血統の方が走る傾向もある。
だが、サンデーサイレンスの最も素晴らしい点・・・闘争心の遺伝と比較すると、ウォーエンブレムには全くと言っていいほど闘争心は無い。
むしろ、馬込みを嫌う(怖がる)傾向があり、だから逃げないと勝てないのであろう。
しかも、サイレンススズカのような素晴らしいスピードがあるわけでもないので、種牡馬としては大失敗する可能性は大きい。
常日頃、種牡馬はあたらないのが当たり前とよく言っている吉田照哉氏がまたもや大ばくちを打ってきた。
さて、どうなるか4年後が楽しみである。
ところで、ウォーエンブレムの現在のオーナーであるザ・サラブレッド社の社長であるR.マルホール氏は次のようにコメント
『ウォーエンブレムのレースの予定は今のところBCクラシックしか確定していません。
ラストレースが日本でのJCダートになるかどうかは今検討すべきことではありません。』
それと、同馬の購入に当たり日本から3つのグループから申し込みがあったこと、仮にBCクラシックの優勝や年度代表馬に選ばれたとしても売値を引き上げることはしません。と併せてコメントしています。
アメリカ以外で種牡馬初年度を迎えるダービー馬としてはサンデーサイレンス以来になります。
日本で種牡馬生活をおくったダービー馬としては他にファーディナンド(1986年)、マジェスティックプリンス(1969年)、カウアイキング(1966年)、シャトーゲイ(1963年)がいます。
吉田勝巳氏のコメント:
『私達が失った馬に換わる良い馬が必要なのです。ウォーエンブレムはとても素晴らしい馬です。
それに彼のレース振りや体つきはサンデーサイレンスによく似ています。
種付け料はだいたい800万円を予定しています。サンデーサイレンスは30億円の保険に入っていました。』
2002/9/13 UP
●ウォーエンブレムの日本導入が決まってから、約1ヶ月後の10月16日、JRAが1999年の米2冠馬カリズマティック(6yo)の導入を発表しました。
同馬は、1999年のG1ケンタッキーダービー、G1プリークネスSに優勝。3冠が懸かったG1ベルモントSでは脚に故障を発生しながらも3着に頑張りました。
そして、1999年度のエクリプス賞年度代表馬と最優秀3yo牡・セン馬のタイトルを獲得。
通算成績は17戦5勝。
2000年から種牡馬生活を開始しており(レーンズエンド・ファーム)、初産駒のデビューは2003年。
カリズマティックの父はサマースコールでストームバードの系譜となる。
この父系の日本での産駒成績はイマイチ思わしくないが、これだけの名馬の導入は初めてのことなので期待できるかもしれない。
種付け料は330万円で90頭まで受け付けるらしいです。
また、昨年度の米最優秀スプリンターに選出されたスカートルスカート(4yo)も導入決定。
通算成績16戦8勝。昨年のBCスプリントを制した。
父はミスタープロスペクターからコンキスタドールシエロを経由したマーケトリー。
日本で言うとサクラバクシンオーの様な感じですな。
ダート短距離を荒らしまくりそうな予感がします。種付け料は130万円で70口を予定。
尚、2頭は12月の上旬には日本に到着予定らしいです。
しかし、社台が2冠馬を導入したらすかさず2冠馬を導入してしまう、JRAて何考えてるんだろ!?
しかも、種付け料が安すぎだよ!・・・・これじゃ、良質牝馬は集まらないだろうなぁ〜〜。
2002/10/23 UP