Photo by Yama
●さて、3yoクラシック第1弾、桜花賞です。
といっても、東京じゃ、桜はとうの昔に散ってしまっていて雰囲気は全然無い。
今年の桜花賞は全然予想がつかないので、中止にしてしまおう!なんてことも思ったりしている。
先ず、1番の原因は、2yo時の成績が全く当てにできないこと。
第2が軸となるべき強い馬が皆無なこと。
2yo牝馬チャンピオンだったタムロチェリーはチューリップ賞で12着に惨敗。この時は2番人気であった。
元々、人気では走らないセクレトの産駒なので、15番人気で勝った小倉2歳Sや7番人気で勝ったG1阪神JFは納得できる。
今回、穴人気なら狙っても良いかもしれないが、鞍上がペリエからエビショー(テン乗り)に替わるので買えない。
エビショーは最近、勝つべき馬でことごとく負けているので心配だ。
一方、地方から中央に転厩後G1阪神JFで2着に粘り込みびっくりひょうたん島状態だったアローキャリー。
父ラストタイクーンは海外の大レースを勝ちまくっていて凄い種牡馬なのだが、日本だと勝ちきるまでは行かない。
G1阪神JFの時は明らかに鞍上のK.ファロン騎手のファインプレーであって馬の実力ではないと思っている。
各トライアルレースの勝ち馬たちも、実力と言うよりは展開の綾で勝っているようにしか思えないし予想は困難だ。
ただ、阪神コースを体験している馬の方が有利。
@のスマイルトゥモローなどはG3フラワーカップの勝ち馬で中山の1800mを先行して粘り込んでいるので強い馬だとは思うが切ってしまう。
同じく、G3クイーンCの勝ち馬シャイニンルビーも消しだ。
鞍上の岡部騎手にとっては初の桜花賞制覇が掛かるが、東京の1600mと阪神の1600mでは走りにくさが全然違う。
KのサンターナズソングなどはアネモネSに勝っているサクラバクシンオー産駒で、高松宮記念を制したショウナンカンプと同じ父だ。
こういうのは狙い目かもしれない。
8枠に入った2頭Pヘルスウォール、Qサクセスビューティは2頭共に阪神のトライアル勝ち馬。
両馬ともに逃げ馬。
馬柱をざっと見ると、外側に先行馬・逃げ馬が集まっていて面白い。
内側には追い込み・差し馬が多いので、無理せず先行できるのではないか!?
新聞では"魔の桜花賞ペース"みたいなことを言っているがそうはならないと思う。
案外、外外で決まってしまうかも。
私の狙い馬・・・Pヘルスウォール、Qサクセスビューティ、Kサンターナズソング、Gオースミコスモ。

2002/4/6  

●大反省!
アローキャリー様、ごめんなさいでした。貴方の力を見くびっていました。
父上のラストタイクーン殿にも宜しくお伝え下さい。m(_。_)m
・・・・・・・・・・・・・・・
しかし、遂に、日本のクラシックレースも制覇してしまったラストタイクーン!あんたは凄いぞ!
まったくもっての、横綱競馬でした。
道中、3番手から抜け出して、後続を押さえきったのだから強い!
展開は予想通りだったが、馬券は取れるはずもなく惨敗〜〜。
もう少し、荒れると思ったけど(10万馬券位にはなるかと思っていた)3万も付けば凄いことだ。
鞍上の池添騎手も落ち着いた好騎乗に見えたが、本人は無我夢中だったらしい。
男の涙も良いものだ。
さて、アローの次走はオークスでは無いようだ。距離適正が無いというのが理由だが・・・。
毎年、オークスは距離適正は殆ど関係なく、桜花賞での勢いが反映している。
馬が疲れていないのならば、出走してみる価値は十分あると思う。
2着に入ったフジキセキ産駒のブルーリッジリバーは素晴らしい追い込みを見せたが1馬身1/4届かなかった。
管理する小島師は非常に悔しがっていた!師は同馬の距離適正を考慮し次走はG1NHKマイルCに進ませる予定だ。
1番人気に押されたシャイニンルビーは馬体重がマイナス22Kg。
馬体重発表前に馬券を買った人は青ざめたと思う。やはり、馬体重は馬券を売り出す前に発表して貰いたいとおもう。
管理する藤澤師は距離には目処がついた模様で、オークスに期待するらしい。
尚、優勝したアローキャリーは関西馬。関西馬の桜花賞優勝馬はこれで16年連続となる。
1987年のマックスビューティは既に天国に召されており、隔世の感がある。
アローキャリーは元道営馬であり、地方出身馬(こういう分け方は嫌いだが)の桜花賞制覇は1994年のオグリローマン(笠松)以来8年ぶりで史上2頭目。道営出身馬のクラシック勝利は1989年の皐月賞馬ドクタースパート以来の事となった。
管理する山内師は2000年のチアズグレイスに続いて桜花賞2勝目。
G1レースは5勝目。【1995年の宝塚記念(ダンツシアトル)、1996年の皐月賞(イシノサンデー)、2000年の桜花賞、2000年のオークス(シルクプリマドンナ)】
師は桜花賞に通算19頭を出走させているがこれは現役最多であるらしい。
山内師の馬は、鯉のぼりの季節までは強い!(笑)
<アローキャリー> 牝馬・3yo 鹿毛 1999年3月1日生まれ 兄:サイキョウリズム
通算成績:5戦2勝、2着2回。
主な勝ち鞍:G1桜花賞、G1阪神JF2着。
オーナー:矢野秀春氏
生産者:矢野牧場(静内)
調教師:山内研二師