●今年で第32回を迎えたこのレースですが、1200mのG1レースになったのが1996年なので7回目です。
1998年に名称も『高松宮杯』から『高松宮記念』に変更され、春のスプリント王決定戦の位置づけが確立してきたようです。
そして、開催時期が2000年から3月の第1回中京開催に移行され、それまでトライアル戦として重視されていたシルクロードS・阪急杯も同時期の京都・阪神開催に平行移動されました。

レースの傾向から言えば、過去6年間の連対馬12頭中でトライアルを使わないで絡んだ馬はたったの1頭!
分かります?・・・・・・・・・・そうです、シーンキグザパールのみ!
彼女の場合、フランスまで行ってG1に勝つくらいの馬ですからモノが違っていたと言うことですね。
それにしても、彼女は今どうしているのやら?
風の噂では、ストームキャット(たぶん)の産駒を生んだらしいが・・・。
よって、データからだと、メジロダーリングは消しです。>暮れの香港スプリント以来
まあ、彼女の場合小回りコースは苦手なのでどちらにしても当てにはできません。
ここが引退レースとなるスティンガーは心情的には優勝してもらいたいが、先行力が発揮できなければ苦しいだろう。
同じサンデー産駒のサイキョウサンデーはやっと本格化してきて今が買い時なのだが、差し・追い込み馬だけに心配。
そかも、主戦の四位騎手はドゥバイに行っているので江田騎手に乗り代わる。
因みにサイキョウサンデーが連に絡んだのは7回あるが、武豊騎手2回、河内騎手1回、藤田騎手1回、四位騎手3回。
非常に我が儘な馬だと言うことが分かる。(笑)
上がり馬で怖いのはショウナンカンプ。脚質は逃げ。父サクラバクシンオー。
今年7yoになったディヴァインライトは2000年の同レースでキングヘイローの2着に突っ込んできて万馬券の片棒を担いだ馬。
当時の彼は準オープンを勝ち上がり、トライアルの阪急杯で2着にはいるなどして上がり馬だったが、今年はその勢いはない。
さて、人気になるであろうトロットスターだが、この馬はよく分かりません。^^;
典型的な晩成のスプリンターで1200mでこそ力が発揮できる馬だ。
しかし、前走のトライアルでは小差ながら6着に敗れてしまった。この時優勝したゲイリーフラッシュとの斤量差は7.5Kgもあった。
鞍上のエビショーは59.5Kgの斤量は堪えたとコメントしていたし、急仕上げだったこともある。
馬体重自体は昨年、スプリンターズS優勝時の456Kgに比べて4Kg少ないだけだったが、昨年の高松宮記念優勝時は436Kgしかなかった。
これは、連対成績中最軽量のレースだった。
結局、この馬は馬体中の増減は関係ないのだと思う。斤量が57Kgになる今回は頑張ってくれるだろう。
そして、今回の私の本命馬はアドマイアコジーンだ!
同馬は1998年に南井騎手でデビューしたのち、M.ロバーツ騎手の剛腕によってG1朝日杯3歳Sに優勝!
そして最優秀3歳馬の栄誉を得た。
が、好事魔多し・・・。骨折による長期戦線離脱。2000年夏に復活したが、レース感を取り戻すことはできなかった。
陣営はG3レースに7戦連続で挑戦したが1度も連対できなかった。
昨年の4月に福島民報杯・芝1200mに出走したときには、ついにこんなレースに出るようになってしまったか!と思ったがクビ差の2着に好走した。
それからは1200mのレースに3戦連続で出走してスプリントレースの感を養うことになる。
レースは全て着外だったが上村騎手によって、差し、先行、追い込みのレースを教え込まれたようだった。
そして、2002年、重賞2連勝でここに進んできた。
レースは先行して力でねじ伏せるという非常に強いものであった。
フラワーパークほど素早くはないが似ている。
父はエイシンバーリンと同じくコジーン。
TMオペラオー世代の生き残りとして、ナリタトップロードと共にレースを盛り上げてもらいたい!
そういえば、トロットスターもスティンガーもサイキョウサンデーもメジロダーリングも同世代だね。
本当に強い世代だ!

2002/3/22  

●結果と考察
日本時間24日の早朝、ドゥバイWCが発走し大本命のサキーが大差の3着に敗れた。
優勝したのは上がり馬のストリートクライ・・・結局の所ブックメーカーのオッズでは2番人気になっていたが・・・。
期待されていたアグネスデジタルは馬群に沈んだ。
で、高松宮記念のレース前に頭に浮かんだのは次のような対比。
大本命サキー≒トロットスター
期待される新星ストリートクライ≒ショウナンカンプ
期待していたアグネスデジタル≒アドマイアコジーン
対比させるとすればこんな具合かな。

で、高松宮記念を制したのはショウナンカンプだ!
スタートから飛ばしまくってそのままゴールイン。他の馬はどうすることもできなかった。
アドマイアコジーンには少し辛かった様だ。素早い脚のない彼にとっては馬場が軽すぎた。
トロットスターの敗因はよく分かりません。ちょっと後ろで競馬をしすぎたかもしれないが、それにしても直線での伸びはなかった。
鞍上のエビショーはかなりショックだったのではないかと思う。
23日の日経賞でも大本命だったマンハッタンカフェに乗って着外だったし・・・。
次は乗り替わりになるかもよ〜〜!
あ!誰か知っている人がいたら教えて貰いたいのだけど、土曜日の日経賞の勝利インタビューの時、後藤騎手のおでこに『そよ風』とかいてあったんですが、どういうギャグ(オチ)なのでしょうか?
彼は以前から少しアホなやっちゃなぁ〜とは思ってたけど、ここ最近真剣にアホやなと思ってる。

勝ち馬ショウナンカンプの父はサクラバクシンオー。初のG1産駒の誕生です。
強く速かった馬だったので、跡継ぎができたことは非常に喜ばしい。

ここが引退レースだったスティンガーは最後良く伸びて3着に突っ込んだ。

2002/3/25