●11月24、25日に行われるJC開催の国内登録馬と海外招待馬について
※JCターフ(芝・2400m)への日本馬の登録は9頭。(フルゲート16頭)
外国招待馬は7頭が選出されました。日本馬は豪華なメンバーが揃いました。
昨年の覇者TMオペラオーは勿論、G1宝塚記念優勝馬のメイショウドトウナリタトップロードが参戦。
今年のダービー馬ジャングルポケットには鞍上ペリエで政権交代を狙う。
また、ファンタスティックライトに勝った馬ステイゴールドはこれまた武騎手で天皇賞の雪辱を誓う。
クロフネも登録しているが、同馬はJCダートの方に向かう公算が大きい。
エリザベス女王杯を勝ったばかりのトゥザヴィクトリーも登録しているが、出走は回避されるだろうと思う。
アメリカンボスはJBCクラシックで惨敗したが、再び芝に参戦する。
残りは古豪ダイワテキサス
海外招待馬は、期待されていたファンタスティックライトが回避し引退するのでしょぼいメンバーになるかと思われたがそうでもない。
1999年のJCでスペシャルウィークの2着に踏ん張ったインディジェナスは8yo馬にもかかわらずまだまだ元気いっぱい。
北米ターフの鬼ウィズアンティシペーションはG1マンノウォーSでシルヴァノを押しのけて優勝している。
G1ソードダンサー招待Hを制して臨んだG1BCターフこそファンタスティックライトの7着と敗れてしまったが侮れない実力の持ち主である。
元ブラジル2yoチャンピオンでアメリカに転廐したキャグニーは前走のG3カールトンF.パークHに優勝し勢いを維持している。
嬉しいのは、サー・マイケル・スタウト師が送り込んでくるゴーランだ。
英2000ギニーの勝ち馬で”3冠確実”とまで言われた逸材で、ガリレオには勝てなかったが英ダービーは2着。愛ダービーは3着。
凱旋門賞のトライアル戦G2ニエル賞を快勝した時は、こりゃ凱旋門賞はこの馬で決まりだね!と思ったが馬場に苦しんで4着止まりだった。
東京の馬場には合うと思うし、スタウト師はJCに2勝している(シングスピール【96年】、ピルサドスキー【97年】)。
凱旋門賞後はJC一本に絞って調教されているので期待大だ!
私はこの馬が勝つと思っている。
G1BCターフの3着馬ティンボロアは当初は回避すると言っていたが、調教の具合が良かったので参戦するらしい。
昨年も参戦したが11着に敗れ去っている。
ドイツ馬パオリーニは今季イタリアでG1を2勝している。また、G1カナディアン国際では2着に入っておりトップクラスの実力を持つ。
まあ何と言ってもこの馬の”売り”は父がランドだと言う事だろう。
JCの親子制覇はシンボリルドルフ-トウカイテイオーのコンビしかいないが2頭目になれるかどうか!?
ホワイトハートは北米G1を2勝している。前走のG1で2着しているので弱い馬ではないと思うが、ピンと来ない。(失礼)
尚、ステイゴールドウィズアンティシペーションパオリーニホワイトハートの4頭は、来月のG1香港Cにも選出されています。

※JCダート(ダート・2100m)今年で2回目を迎えるこのレースは全然予想がつきません。
日本のダートで行われる限り、日本のダート馬が有利である!というのは基本だが・・・外国招待馬のレベルは昨年よりも数段強化されています。フルゲート16頭このレースに登録した日本馬は全部で17頭!
外国招待馬が5頭となっているので、11頭の日本馬が出走できます。
中でも、注目されるのは前走のG3武蔵野Sでアッと驚くためご〜ろ〜〜ぅ〜〜!(古すぎ)な走りを見せたクロフネである。
日本登録馬では唯一の3yo馬。もし勝ったら格好良すぎるかも。
ところがどっこい、古馬陣も強力メンバーが控えています。
先ず、昨年の覇者ウイングアロー。今年は3走しかしていないがフェブラリーS2着。ブリーダーズGCに優勝している。
2連覇なるかどうかは鞍上の岡部翁に懸かっている。
JBCクラシックの初代覇者レギュラーメンバーがここを勝って来年のドィバイを狙っているし、フェブラリーSの優勝馬ノボトゥルーもペリエ騎手を相棒に雪辱に燃えている。
海外からは、元チリ年度代表馬で北米に転廐してG1を2勝しているリドパレスが参戦。
現時点でアメリカ最強馬(ティズナウを破っている)との呼び声も高い。
BCへの登録がされてなかったため、出走を見合わせたがJCダートで確勝を期す!
前走が9月8日なので間が空いているが、調整具合が鍵であろう。
前走G1ジョッキークラブGCでアプティテュードの2着に来たジェネラスロッシ、重賞勝ちはないが不気味なディグフォーイット
欧州からはドイツ馬のアエスクラップキングオブターラの2頭が来襲する。
両馬共にG1勝ちはないが、G2には勝っており、重賞で上位に来ている馬達である。
ダート初経験の彼らがどの様なレースをするのかは非常に興味深い。

詳しい戦力分析は、出走馬が正式に決まってからかな・・・。^^;

2001/11/12  

●英ブックメーカーのコーラル社からJCのオッズが発表されました。
地元の希望ゴーランのJCの単勝オッズは7倍。勝つチャンスは大いにあるが、TMオペラオーの牙城は崩しがたい。
というのが、コーラル社の見解だ!
因みに・・・
TMオペラオー:3倍
メイショウドトウ:5.5倍
ゴーラン:7倍
ステイゴールド、ティンボロア、トゥザヴィクトリー、ジャングルポケット:11倍
パオリーニ:13倍
クロフネ、ウィズアンティシペーション:15倍
ナリタトップロード:17倍
ホワイトハート、ダイワテキサス:21倍
ギャグニー:41倍
インディジェナス、アメリカンボス:51倍
となっている。

ナリタトップロードが17倍も付くのなら、コーラル社で馬券を買いたいものだ!^^;
パンパンの良馬場ならナリタトップロードも侮れませんからね。

2001/11/16  

東京競馬場東門・・・例年に比べ地味なのぼり
●トゥザヴィクトリーの出走が決定!
回避するだろうという大方の予想を覆して出走する。これによって、レースの格はもう一段上がった事になる。
G1ドゥバイWC2着馬と英2000ギニー馬、そして昨年のJC優勝馬が出走するとなれば国際G1レースとしての体裁は大立ちです!(笑)
本日11月23日の早朝、東京競馬場で行われた外国馬の調教を見に行きました。
祭日という事もあり、開門前には長蛇の列!先着順にもらえるはずだったカップ麺とかスープとか討論会の入場整理券とか・・・当然の如くもらえず・・・<-ヘ->
7時半に到着しててこれだから、もらえた人は一体何時から並んでいたのだろう・・・。
調教は8時20分頃から始まったが、私が見たかったゴーラン(英)とリドパレス(米)が出てきたのは9時頃から。
両馬共ダートで調教したが、ダグ脚と軽いキャンターだけで終了した。
ゴーランは何とも華奢な馬で牝馬のように見えましたが綺麗な馬でした。
リドパレスはアメリカのダートチャンピオン馬らしく、筋肉隆々な馬。威風堂々としていて格好良かった。
JCに関係ないが、キャピタルSに出走するプラウドウィングス(独)が追い切られていて、おそらく一杯に追われていたと思うが非常に速く見えた。
キャグニー(米)は追われてからも首が沈まない走法。この馬は先行した方が良いだろうなどと思った。
その他に3〜4頭の馬が軽い運動をしていたが、なにぶん、遠すぎて馬の名前なんか分からないし、アッと言う間に地下馬道に消えてしまう始末。
あ、リドパレスはパドックのスクーリングもしてましたよ。B.フランケル師はさすがに用意周到ですね。
あと、目の前を白髪混じりのおっさんが通過し、その後ろを中国人らしき3〜4人が追っていたのでもしや・・・I.アラン師かな!?
と思ったが確信がないので話しかけれなかった。
後で分かったが、やはりアラン師であった。少し元気がなかったし今回は観光気分なのかな?

今回の調教見学でよ〜く分かったが、JRAのファンサービスへの取り組みは全然なってないね。
朝早くから来てくれたコアなファンに対して、開門時間を早めるなんて事も考えつかなかったろうし、調教を見てもらうに当たって調教師や各馬の紹介なんかもあって欲しかった。
入場してからは後は勝手に見て帰ってね!って感じ。放送席ではファンを無視した会話が続くだけ。
場内放送も、スピーカーが1部しか働いていないので、アラン師とかのインタビューも聞こえなかった。
売店も2〜3箇所しか開いてないし、わざわざ朝早くから来たのに、何これ!?
さすがにもの好き達で、ゴーランが出てきたら場内が沸いたもんね^^;
外国馬全部が調教したわけではないので大部拍子抜けしたが、ゴーランとリドパレスとアラン師が見えたからOKとしよう。
威風堂々のリドパレス
※さて、レースであるがJCダートに関しては全然予想がつきません。
日本のダートで行う限りは日本馬の方が有利ではないだろうかとは思うが、リドパレスのような一線級が出たらね〜〜。
昨年はウイングアローがレコードで優勝したわけですが、今年もレコード決着は必至だと思う。
ジェネラスロッシ(米)、レギュラーメンバーは絶対に逃げるだろうからハイペースとなるでしょう。
だからといって、追い込みや差し馬が圧倒的に有利かというとそうも言えない。
アメリカ馬は少々ではバテたりしない。昨年は大逃げに付き合ったロードスターリングが3着に粘ったし、今年のメンバーは数段強化されている。
リドパレスはテン良し仲良し終い良しの3拍子揃っているので、これを打ち負かすには横綱競馬の出来る馬しかいない。
となると、日本馬からはクロフネくらいかな。
リドパレスが優勝して、5馬身くらい離れてクロフネ、ジェネラスロッシ、レギュラーメンバーってところ。
リドパレスが日本のダートに適応できなければ、惨敗してしまう可能性も大。
欧州馬に関してはキングオブタラ(仏)、アエスクラップ(独)の両馬の父フェアリーキング、アカテナンゴの産駒の日本でのダート実績が乏しい事から消しです。
ところが、欧州の力の必要な芝でG2を勝っている両馬なら、力の必要な日本のダートで通用しそうな気もする。
・・・・・といった具合で、全然まとまりません。
恐らく、馬券は荒れると思います。しかし、私には取れないでしょう。(激笑)
第2回 Japan Cup ダート
2001/11/24 東京競馬場 ダート2100m 3yo以上 16頭立て
1 1 ミラクルオペラ 4 57.0 幸英明 重賞2連勝中。前走は圧勝だった。
1 2 ワールドクリーク 6 57.0 後藤浩輝 ドゥバイWCに出てからずっと冴えない。
2 3 ノボトゥルー 5 57.0 O.ペリエ 本年のフェブラリーS勝ち馬だが、2100mは長すぎるだろう。
2 4 プリエミネンス 4 55.0 蛯名正義 2連勝で臨んだ武蔵野Sはハ行で取り消し。
3 5 ミツアキサイレンス 4 57.0 川原正一 前走JBCクラシックは5着。公営の希望!
3 6 オンワードセイント 5 55.0 勝浦正樹 川崎では2100m戦に勝っているが、時計が掛からないと辛い。
4 7 ディグフォーイット 6 57.0 M.スミス マイルを中心にした中距離馬。2100mは長い。
4 8 ウイングアロー 6 57.0 横山典弘 昨年の優勝馬。今年はこれが4戦目。鞍上はいつもの岡部翁が療養中のため横典。
5 9 クロフネ 3 55.0 武豊 前走の武蔵野Sは恐ろしい勝ち方をした。集中する時としない時がはっきりとしているので心配。
5 10 ジェネラスロッシ 6 57.0 G.スティーヴンス 逃げこそ命!(笑)ペースを作るのはこの馬だ。
6 11 リージェントブラフ 5 57.0 吉田豊 アンタレスSを差して勝ったが、G1ではスピード不足。
6 12 アエスクラップ 4 57.0 A.シュタルケ G2ハンザ賞優勝。G1ヨーロッパ賞4着。ドイツの芝馬が初ダートでどんな走りを見せるのか興味津々。
7 13 キングオブタラ 3 55.0 T.テュリエ G2ユジューヌアダム賞優勝。G1ジャンプラ賞2着。初ダート挑戦のフランス馬。
7 14 リドパレス 4 57.0 J.ベイリー 実質北米最強馬だが、2100mは長いかもしれない。
8 15 レギュラーメンバー 4 57.0 松永幹夫 逃げて逃げてついにJBCクラシックに優勝。今回も逃げるぜ!
8 16 ハギノハイグレイド 5 57.0 田中勝春 G2東海Sにレコード勝ち。前走のJBCクラシックは良く追い込んで3着。鞍上が武=>勝春に乗り下がる。

※JCターフです。このレースには逃げ馬が3頭出走します。トゥザヴィクトリー、ティンボロア(米)、ウィズアンティシペーション( 米)らがそうです。
ティンボロアは前走のG1BCターフを2分25秒4で逃げ粘って3着に。一介の逃げ馬ではない。
レースがスローな展開になるとそのまま逃げ切ってしまうかもしれない。
ウィズアンティシペーションは前走のBCターフでは不可解な惨敗を喫している。
トゥザヴィクトリーは2400mはさすがに長すぎるし、鞍上の四位は当てに出来ない。
東京の馬場は良い状態だったしね。この前のマイルチャンピオンSみたいになるかも・・・。
そうすると、ここの所末脚に陰りが見えるTMオペラオー辺りは早めに進出する必要がある。
脚を余して負けたりするわけにはいかない。
メイショウドトウは、天皇賞で逃げる展開になったが、さすがに3着に粘った程強い。
本来の位置でレースできれば勝機あり。
ジャングルポケットは本年の日本ダービー馬で鞍上はO.ペリエ。潜在能力は感じるが、3yo馬としての幼さがありすぎ。
この前のゼンノエルシドの様に、走らせる事が出来れば勝負になる。ペリエマジック再発するか!
ペースが速くなると台頭してくるのがナリタトップロードとステイゴールド。
良馬場の2400mならナリタにも勝機はある。今回は注目してみたい。
ステイゴールドは天皇賞では2着はあるかと思える好位置で直線に入ったが、気の悪さを露呈してしまった。
未だによく分からない馬だ。
最後にゴーランだが、鞍上がいつもK.ファロンからJ.ムルタ騎手に乗り替わるが大丈夫だと思う。
管理するスタウト師は勝てない馬を連れては来ない。これが引退レースであることもポイント。
ということで私の予想は・・・
TMオペラオー、メイショウドトウ、ゴーラン、ナリタトップロード、ティンボロアの5頭。
第21回 Japan Cup(G1)
2001/11/25 東京競馬場 芝2400m 3yo以上 15頭立て
1 1 メイショウドトウ 5 57.0 安田康彦 前走、天皇賞の事は忘れましょう。秋2走目で準備はOKよ!
2 2 アメリカンボス 6 57.0 江田照男 ダートがダメなら芝よ。ってな感じ。JCは甘くはない。
2 3 キャグニー 4 57.0 M.スミス 後方一気の追い込み馬。ハマれば怖い。
3 4 テイエムオペラオー 5 57.0 和田竜二 天皇賞は勝つレースをしたが勝てなかった。叩き合う形に持っていきたい。
3 5 トゥザヴィクトリー 5 55.0 四位洋文 エリザベス女王杯では差して勝ったが、今回はどう出るのだろうか?逃げて欲しいものである。
4 6 ジャングルポケット 3 55.0 O.ペリエ 能力は認めるが、馬が幼すぎる。ペリエ次第。
4 7 ゴーラン 3 55.0 J.ムルタ 英2000ギニーに優勝。G2ニエル賞優勝。2400mは問題ないし、状態も良い。
5 8 ステイゴールド 7 57.0 武豊 長い付き合いなのに未だによく分かりません。能力はあります。人気薄なら買いの一手!
5 9 ホワイトハート せん 6 57.0 G.スティーヴンス 父グリーンデザート母父ブラシッンググルームでは2400mは長すぎる事になる。
6 10 ナリタトップロード 5 57.0 渡辺薫彦 良馬場でなら長い末脚が使える。勝機有り!
6 11 インディジェナス せん 8 57.0 W.マーウィング かつての勢いは無し。アラン師も元気がなかった。
7 12 ティンボロア 5 57.0 J.ベイリー 逃げて粘る!これが戦法。捕まってからもしぶとい。ツインターボとは違う!(笑)
7 13 ウイズアンティシペイション せん 6 57.0 蛯名正義 4角先頭で逃げられれば良いが、捕まるとモロい。ツインターボと同じ。だが、G1を勝っている所が大きく違う。(笑)
8 14 パオリーニ 4 57.0 A.スボリクス A.ヴェラー師の擁する2の矢!1の矢シルヴァノは香港に直行した。追い込みに近い差し馬。
8 15 ダイワテキサス 8 57.0 柴田善臣 老雄は死せず、ただ走り切るのみ!

2001/11/23