結果と考察
重馬場・・・何と耳障りな響きなのだろう・・・。
クロフネは重馬場では不利だ。ジャングルポケットは共同通信杯でも見せたが、多少時計の掛かる馬場の方が向いている。
その差が出た結果となった。
騎手角田、調教師渡辺、馬主齋藤氏・・・この組み合わせは”幻の3冠馬”フジキセキの時と同じだ。
越えられそうで越えられなかったフジキセキの悪夢を払拭し遂にダービーを制覇!
おめでとう!
『・・・・ダービーを勝つのは大きな夢。それを1番人気で自厩舎の馬で勝てるなんて本当に嬉しい』・・・角田騎手のコメント。
『・・・・愛弟子の角田騎手でダービーを勝てたし、こんな嬉しいことはない。』・・・渡辺師のコメント。

デザーモに手替わりしたボーンキングは惜しくも4着。もう一歩だった。
『・・・・良い感じで直線に向いた時は勝てると思ったほどだった。伸びきれなかったが、馬の力は出せたと思う。
・・・秋になって実が入れば凄く楽しみ。ぜひ、また乗せて欲しい馬だ。』・・・K.デザーモ騎手のコメント。

ダンツフレームは相も変わらずの堅実ぶりを出して2着。この馬には菊花賞も2着となってもらい珍記録をうち立てて欲しいものだ。(笑)
『無理せずに良い位置を取れて折り合いはついたし、うまく流れに乗って行けた。
距離については色々といわれていたが、今日の感じなら問題なかったね。
・・・結果的に皐月賞の順位を逆転されたけど、前走はジャングルがスムーズじゃなかったからね。
この差は現時点の力の差だろう。』・・・ダービー連覇を逃した河内騎手のコメント。

3着に来たダンシングカラーには驚かされた。いまだにこの馬の適正はつかめない。
初めてのマル外混合日本ダービーはマル外馬にとっては辛い結果十なったが、来年度に期待しよう。
『直線は全く伸びてくれなかった。馬場はそれほど悪いとは思わなかったし、ちょっと分からない。
前回乗った時よりもイレ込みはキツかったのは確かだが、それにしてもこの馬らしさがなかった。』・・・武騎手のコメント。

オークスとダービーともにトニービンの産駒が優勝したことになる。
当のトニービンは昨年死亡しており、産駒の活躍は非常に嬉しいこととなった。(ベガとウイニングチケットの時もトニービンだった)

2001/5/28  

●3yoクラシック第2弾、日本ダービーが5月27日に東京競馬場で行われます。
皐月賞の前までは、史上最強レベルのクラシック戦線と言われていた本年度の3yo馬達であるが。
ダービーを前にして平年並みになってしまった。
それほどアグネスタキオンとアグネスゴールドのリタイヤは痛いのだ。

無敗でここに出走してくる馬は無し。連対を外した事がない馬が1頭。
それでも、幸運にもNHKマイルCの優勝馬クロフネが出走してくるのでなんとか体裁は整った。
ダービー史上初めてのマル外馬の出走。(出走頭数は2頭以内だが)
取りあえず、日本で走っている3yoの中で最高の馬が決定されるレースとなった。

有力馬は3頭・・・クロフネ、ダンツフレーム、ジャングルポケット。
ダークホースが2頭・・・ボーンキング、ルゼル。
他は用無し!(笑)

クロフネ、ジャングルポケットは陣営が望んだ通り外枠となった。道中、中段から後ろで戦況を確かめながら走れる。

クロフネは恐らく外よりを一人旅。その前にジャングルポケット。
大欅辺りで先団に取り付く。直線にはいる前に仕掛けるクロフネ!跳びの大きいこの馬は結構ズブイ。
長い脚を使えるので大丈夫だ。一方ジャングルポケットはそうはいかない。
直線では無理なく前が開ける外からの強襲。クロフネを追いかける。
残り400mから末脚を爆発させる。一緒に上がってきたダンツフレームと共にクロフネを追う。
前で粘っているルゼルは限界近いようだ。3頭のプレッシャーを感じつつ必死に粘ろうとするルゼルだが・・・。
ゴールまでは保たないだろう。
結局クロフネが勝つと思うが、2着は微妙だ。ジャングル、ダンツ、ルゼルどれが残るかはわからん。
一番怖いのはK.デザーモのボーンキング。案外マイペースで逃げ残るかもしれない。
抑えに買っておこう。ボーンキングからのワイドも結構面白いかもしれないね!

2001/5/25  

第68回 東京優駿(G1) 東京競馬場 芝2400m 3yo牡牝 斤量57Kg
馬番 馬名 騎手 寸評 前走成績
1 1 (父) カチドキリュウ
父 アンバーシヤダイ
母 トウシヨウフオモサ
太宰啓介 今季5戦目。G3クリスタルCの勝ち馬。
何の理由でダービーに出てきたかは不明。
スプリンターはスプリントレースに出るべき。
NHKマイルC14着
鞍上はK.デザーモだった。
1 2 (外) ルゼル 
父 Zafonic
母 Schezerade
後藤浩輝 Zafonicの仔が2400mのG1に勝てるとは思わないが、鞍上の後藤騎手次第でダービーの展開が大きく変わる怖れもある。 青葉賞を逃げ切って優勝。
2 3 キタサンチャンネル
父 ヘクタープロテクター
母 キタサンクイン
高橋亮 アーリントンC2着。
NZトロフィー優勝。NHKマイルC17着。
明らかにスプリンターである。オーナーはサブちゃん。
NHKマイルC17着。
2 4 ダービーレグノ
父 トニービン
母 ダービーキングダム
幸英明 第2グループの先頭を争うであろう1頭。
シンザン記念に優勝しているが、この時のメンバーは2流であった。
皐月賞5着。
3 5 トラストファイヤー
父 サンデーサイレンス
母 イージームービング
柴田善臣 通算成績5戦3勝。2yo時に芙蓉SといちょうSに優勝。
カーリアンの肌にサンデー、どれほど期待されたかが伺い知れます。怪我が痛かった。
スプリングS7着。
3 6 (市) ダンシングカラー
父 ダンシングブレーヴ
母 シビルコンクエスト
江田照男 ミスタープロスペクター系の牝馬にダンシングブレーヴ。
一体、どんな競走馬ができるのだろう!?
やっぱ、ダート馬なのかな〜〜〜。
ベンジャミンS1着。
4 7 (市) テンザンセイザ 
父 トニービン
母 ケイシー
四位洋文 母父カーリアン。父トニービン。
いかにも東京競馬場に強い血統だが、最後方からのまくり一手では辛い。
京都新聞杯1着。
大外強襲で差しきり。
4 8 ダイイチダンヒル
父 サンデーサイレンス
母 ダイイチリカー
蛯名正義 知らぬうちに若葉Sに優勝。1番人気に押された青葉Sでは6着。ビッグサンデーみたいな感じ。 青葉賞7着。
期待を裏切った。
5 9 (市) ダンツフレーム
父 ブライアンズタイム
母 インターピレネー
河内洋 7戦して全部連対。非常に堅実な馬で、誰が相手だろうと実力を発揮する。対抗馬としては第1候補。 皐月賞2着。
5 10 プレシャスソング
父 サンデーサイレンス
母 フアーストラブ
福永祐一 本年3月にデビューしたばかり。
5戦目にしてダービーに臨む。
先行して粘るのが戦法。
青葉賞2着。
6 11 シンコウカリド
父 SilverHawk
母 ハイドロカリド
田中勝春 血統通り皐月賞は善戦した。
400mの距離延長は有利である。
もしかしたら3着はある。
皐月賞4着。
6 12 ボーンキング
父 サンデーサイレンス
母 バレークイーン
K.デザーモ 重馬場、出遅れ、不利・・・不運が積み重なってここの所良い所無し。
鞍上強化で汚名挽回か!?
京都新聞杯5着。
7 13 ビッグゴールド
父 ブライアンズタイム
母 ビューティフルゴールド
村本善之 10戦中、2着が4回。追い込んでは届かずの歯がゆいレースが多い。
母父ミスタープロスペクターの淡泊さが影響しているのかな。
プリンシパルS2着。
7 14 テイエムサウスポー
父 フォーティナイナー
母 テイエムメデル
和田竜二 どう考えても2400mは長すぎる。 NHKマイルC6着。
7 15 マイネルライツ
父 トニービン
母 シラオキシャルマン
石崎隆之 前走では”影のトライアルレース”若草Sに優勝。
しかし、秘密兵器と呼ばれる様な器は無し。
若草S1着。
8 16 スキャンボーイ
父 スキャン
母 ロザリヤタッチ
池添謙一 前走が何と”園田”のレース!
ダービー出走のために賞金を稼いできたらしい。
勤労少年らしいローテンションだ!(笑)
スキャンの仔がダービーで見れるという事だけで微笑ましい。^^
兵庫チャレンジ2着。
8 17 (外) クロフネ
父 FrenchDeputy
母 BlueAvenue
武豊 アグネスタキオンの居ない今、3yoナンバー1はこの馬だ。
毎日杯の勝ちっぷりが頭から離れない。
豪快な走りを見せて欲しい。
NHKマイルC優勝。
8 18 ジャングルポケット
父 トニービン
母 ダンスチャーマー
角田晃一 皐月賞では後手を踏んでしまい大外から強襲したが間に合わなかった。
得意の東京で末脚爆発。優勝を狙う。
皐月賞3着。

日本ダービー過去5年成績 勝ち時計 馬名 騎手
2000年 3回東京 4日 9R 2:26.2 アグネスフライト 河内洋
1999年 3回東京 6日 9R 2:25.3 アドマイヤベガ 武 豊
1998年 3回東京 6日 9R 2:25.8 スペシャルウィーク 武 豊
1997年 3回東京 6日 9R 2:25.9 サニーブライアン 大西直宏
1996年 4回東京 6日 9R 2:26.1 フサイチコンコルド 藤田伸二 
ダービーレコードはアイネスフウジンの2:25.3(1990/5/27・中野英治騎手)