アグネスタキオン。アグネスタキオン。アグネスタキオン!
第61回皐月賞が4月15日に中山競馬場で行われますが、優勝はアグネスタキオン(長浜厩舎)で決定!の模様である。
能力の素晴らしさ、走りの自在性、闘争心・・・どれをとってもメンバー中1番である。
唯一の不安材料であった重・不良馬場への適正も前走の弥生賞で払拭し、万全の仕上がりである。
あとは、ナリタブライアンのレコードを破るかどうかが注目か!?
我々は21世紀の初年度にミホノブルボン以来の無敗の皐月賞馬をおそらく見ることができるでしょう。
1000年に1頭の馬である。
兄のアグネスフライトは昨年度の日本ダービー馬であるがなんとも難しい馬でレース展開におおいに注文が必要であった。
しかし、弟のタキオンは陣営がデビュー戦からコメントしているように
『モノが違う!』『3冠を獲れる器だ!』
兄を数段上まわる評価を得ている。
通算成績3戦3勝。昨年の12月に阪神でデビュー。2戦目で重賞ラジオたんば3歳Sの出走し、レコードで圧勝。
当時、バケモノと言われていたクロフネを子供扱いしてしまった。
3ヶ月の休養明けで弥生賞をまたまた圧勝し、今のところ敵はいない!
同厩舎にはアグネスゴールドという無敗の期待馬がいたのだが、前走のスプリングSで骨折しリタイアしてしまった。
両馬の手綱をとる河内騎手が悩むことなくタキオンを選択することができたことは幸運であろう。
(的場騎手のグラスワンダーとエルコンドルパサーの時に似ている)
さあ!河内よ、3冠への序章を開いてくれ!!
対抗に上がっているのはジャングルポケット(渡辺厩舎)とボーンキング(松田厩舎)。
ジャングルポケットは父トニービン。母父ヌレイエフ。昨年の札幌3歳Sと共同通信杯の優勝馬である。
ボーンキングの父はサンデーサイレンス。母バレークイーン。兄はフサイチコンコルド。
昨年の12月に阪神でデビュー。しかし不運にもアグネスタキオンと同じレースだったため5着に敗れている。
その後12月24日のクリスマスイヴにデムーロ騎手で新馬戦を優勝。
今季緒戦の京成杯で初めて中山に来襲しハリソン騎手に初重賞勝利の栄誉を与えた。
前走は果敢にアグネスタキオンにリベンジを臨んだが5馬身届かず2着に敗れた。
この時の鞍上は武 豊騎手。
馬場状態が悪かったこともあるが、力が違いすぎていたことを彼も認めていた。
優勝したアグネスタキオンは遊びながら走っているようにしか見えなかった。
両馬の勝負付けは既に終わっている感が強いので逆転は不可能だろう。
ジャングルポケットを管理するのは渡辺師。鞍上は角田騎手。・・・この組み合わせで連想されるのは95年のクラシックロードを沸かせたフジキセキである。
ジャングルポケットは夏の札幌でデビュー勝ち。札幌3歳Sではタガノテイオーやテイエムオーシャン相手にレコード勝ちを納めている。
G1朝日杯3歳Sには進まず、阪神でのラジオたんぱ3歳Sに出走した。
ここで、アグネスタキオンに敗れることになる。3ヶ月の休養明けレースであったことも敗因の1つであろう。
今季の緒戦は東京での共同通信杯で、1番人気に応え見事に優勝。
中山のコースを経験していないのはハンデだが、陣営はダービーを目標にしているらしく、さすがに直線の伸びには見るべきモノがあった。
メンバー中、唯一逆転があるとすればこの馬しかいないだろう。
ボーンキングにしてもジャングルポケットにしても例年ならば優勝馬の筆頭にあげられるべき馬である。
しかし、史上最高レベルといわれる今年のクラシック戦線。
昨年の3歳チャンピオンのメジロベイリーやタガノテイオーやアグネスゴールドがリタイアしているにもかかわらず恐ろしい高レベルである。
3歳チャンピオンを決定する朝日杯3歳Sに出走していた馬が皆無であるのは非常に珍しいことだ。
3yoクラシックを目指す馬達はゆっくりと仕上げたいため、朝日杯3歳Sを避ける傾向があるようである。
しかし、これは非常につまらないことで、やはり強い馬達のレースをみたいものである。
ミホノブルボンやナリタブライアンがそうであったように・・・。
さて、馬券の話を少し・・・
今回はTOTO的(笑)にあくまでも穴狙いに徹しようと思う。
狙うのはワイド!
勝ち馬は100%アグネスタキオン。50%ジャングルポケットであるので、その50%が0%になった時を予想して馬券を買う。
2着3着のワイドである。(別に1-2-3着のワイドでも良いのだが、なるべく少ない買い目で行こう)
狙い馬その1・・・シャワーパーティー(伊藤厩舎):父ブライアンズタイム。母アンフイニイ。兄はマイヨジョンヌ。4戦3勝。
その2・・・ダンツフレーム(山内厩舎):父ブライアンズタイム。5戦4勝。アーリントンCの優勝馬。
その3・・・ビッグゴールド(中尾厩舎):父ブライアンズタイム。8戦1勝。2着3回。大きな金星(ビッグゴールド)という名前が気に入った!(笑)
これら3頭の父はブライアンズタイム。
97年に旋風を起こし、サニーブライアンが2冠を制した年に種付けされた産駒達である。
レースの流れがチンたらペースにならず、厳しい流れになれば台頭してくるのはこの血統である。
同じロベルト系からはシンコウカリド(宗像厩舎)も出走してるので、こっちにも期待してみる。
シャワーパーティー・ダンツフレーム・ビッグゴールド・シンコウカリドのワイドBOX!!
間違っても馬連を買わないように〜〜〜!(水爆)
●出走表が発表されました。
全出走馬は18頭。サンデーサイレンス産駒は6頭。ブライアンズタイム産駒は3頭。トニービン産駒が2頭。
第61回 皐月賞(G1) 3yo牡・牝 中山・芝2000m 18頭立て 馬番 馬名 騎手 通算成績 コメント 1 ジャングルポケット 角田 3-1-0-0 最内枠が取れたのは非常にラッキー!今の中山ならコース不利は無いはずだ! 2 ダービーレグノ 幸 2-0-1-4 シンザン記念を勝つも伸び悩み気味。馬場が荒れれば台頭。 3 テイエムゴーカイ 中館 2-2-2-2 中京で500万を勝ち上がったばかり。G1は荷が重すぎる。 4 シュアハピネス 北村 2-1-1-5 重賞成績は散々。タマモクロス産駒だけに頑張って欲しいが・・・。 5 ミカダンディー 江田 3-1-2-4 父マルゼンスキー。母父ヤマニンスキーという超近親配合!1600mまでならなんとか。 6 ビッグゴールド 村本 1-3-1-3 追い込んでの2着がやたらと多いが、熟練村本騎手には何か考えがあると思う。期待する! 7 アグネスタキオン 河内 3-0-0-0 全て2000mのレースを完勝!無類の強さ!100%彼が勝つだろう。 8 ダークウィザード 武幸 2-2-0-0 500万を勝ち上がったばかり。名前から連想すると怖い存在。鞍上の武幸はもっと怖い!(笑) 9 ミヤビリージェント 坂井 2-1-0-8 パークリージェントの産駒が皐月賞に出てくること自体が素晴らしい!参加賞をあげます。^^; 10 ミスキャスト 横山典 1-0-1-0 母ノースフライトはマイル女王だった。経験不足は潜在能力で補う!? 11 カシマサキモリ 吉田 2-0-1-6 既にベテランランナー。500Kgを越える馬体は素晴らしい。 12 ボーンキング 柴田 2-1-0-1 良馬場の中山競馬場なら心配はない!?奇襲作戦は成功するのか? 13 シンコウカリド 田中 2-1-1-1 スタート後の位置取りが全てだ!勝春よ、上手に乗れよ〜〜!^^ 14 ダンツフレーム 藤田 4-2-0-0 フランスの武豊騎手も期待していた同馬。新馬戦以来の藤田騎手に全てを託す。 15 スキャンボーイ 加藤 2-2-0-6 どう見ても、ダート馬だよ!参加するだけじゃ意味無いよ。 16 カオリジョバンニ 田面木 2-0-1-5 期待されたろうに・・・イマイチ伸び悩み。父はラストタイクーン。 17 ミレニアムバイオ 松永 2-0-1-1 今季緒戦のスプリングSは3着だった。サンデー軍団の露払い。 18 シャワーパーティー 四位 3-0-0-1 中山のコースは未経験。しかし、血統に期待する!大外強襲だ〜〜!
●結果と考察
惜しい!実に惜しかった〜〜〜!!
2着:ダンツフレーム、4着:シンコウカリドであった〜〜!!
ジャングルポケットがスタートで立ち遅れた時には、これはもしかして!と思ったのだが、立て直して大外から伸びてきた脚には脱帽しました。
能力はあるけれど、あんなに幼いのではダービーでは話にならないでしょうなぁ〜〜。
優勝したアグネスタキオンは異次元の強さ!
本人はおそらく走りたくないと思いつつ走っていたと思われるが、まるで相手になってなかった。
4戦4勝で皐月賞制覇である。
これまで無敗の皐月賞馬は1941年のセントライト以来14頭いましたが、15頭目になってしまいました。
4戦目で制覇したというのは52年のクリノハナや76年のトウショウボーイや1985年のミホシンザンと同じである。
無敗の皐月賞馬 年 馬名 皐月賞制覇時の戦績 1941 セントライト 2線2勝 1942 アルバイト 2線2勝 1951 トキノミノル 9戦9勝 1952 クリノハナ 4戦4勝 1954 ダイナナホウシユウ 11戦11勝 1960 コダマ 6戦6勝 1964 シンザン 6戦6勝 1973 ハイセイコー 3戦3勝 1974 キタノカチドキ 7戦7勝 1976 トウショウボーイ 4戦4勝 1984 シンボリルドルフ 5戦5勝 1985 ミホシンザン 4戦4勝 1991 トウカイテイオー 5戦5勝 1992 ミホノブルボン 5戦5勝 2001 アグネスタキオン 4戦4勝 戦績は中央のみです ゲート入りの時には覆面を被されるような非常に幼い面がありながら、
レースでは何もなかったかのように優勝してしまう。
一体、この馬の実力はどのくらいあるのか!?
ダービーでは全てを見てみたい。
幸いに、今年からは外国産馬がダービーに出走できる。
毎日杯を5馬身差で圧勝したクロフネとの対戦が楽しみである。
皐月賞のメンバーの中では、今のところ逆転できる馬は皆無であろう。
もし、無敗の2冠馬となることができたら、菊花賞は出なくても良いから
宝塚記念でTMやメイショウドトウと戦って欲しいものである。
もちろん、秋は天皇賞・JCである!
どうも、菊花賞を使った馬はその後が良くないので、レースの存在自体が無意味なのかもしれない。