21世紀が幕を開けて2ヶ月!月日の経つのは早いものです。
今週末に東京競馬場で行われるG1フェブラリーSは新世紀初のG1競走になります。

このレース、G1競走になってから5年目を迎えます。どうしても低く見られがちであったダートのため当初は人気が無かったのです。
しかし、このレースがドゥバイで行われるワールドCの前哨戦の位置に掲げられてから俄然注目を浴びるようになりました。
春の全日本ダートチャンピオン決定戦とでも言うべき位置づけ。
昨年の覇者、ウイングアローは2連覇を狙うと共にダートG1レース3連勝を達成し、ドゥバイに旅立てるのでしょうか!?
●ダートとは名ばかりの砂のコースで行われる日本のレースと本物のダートで行われるドゥバイWC。
果たして、日本のダート王が彼の地で通用するかどうかは大きな疑問である。
砂場の駆けっこレースの勝者がきちんと整備されたグランドでの駆けっこレースで通用するのかどうか!?
今までの歴史から見ると通用しないということになっています。
が、ウイングアローには期待してみたい!名手岡部がどんな騎乗を見せてくれるのか!?
そして、もう一頭、レギュラーメンバーにも大きな期待!
昨年のJCダートで見せたテンの3F、34秒台というウルトララップ!彼の地で暴れ回る姿を見せてくれると思います。
●話を本年のフェブラリーSに戻しましょう。
このレースにおいて上位に入るにはとにかくダートの実績が無いとお話になりません。
ダート馬は芝馬よりも劣っているなどと考えていたのでは馬券は取れません。
全く違うカテゴリーのレースであるという認識が必要です。
日本ダービー馬が参戦してきたとしても上位に入賞するのは難しいでしょう。
昨年の3yoダート戦線を賑わせた馬達・・・レギュラーメンバー、アグネスデジタル、マイネルコンバット、マイネルブライアンなど・・・が本レースに出走しないので、5yo以上の馬達によって覇が競われそうです。
名実ともに昨年度のダートチャンピオンとなったウイングアロー、女帝ファストフレンド、入れ込み娘ゴールドティアラ、地方大王タマモストロングなどのお馴染みのメンバー(笑)。
新鮮ではないが白熱したレースになることは間違いないでしょうね!^^

2001/2/13   

2月16日(金曜日)G1フェブラリーSの枠順が発表されました。
注目のファストフレンドは最内枠から、ウイングアローも3枠6番からのスタート。
初のダート挑戦になる芝の女王トゥザヴィクトリーは最外の8枠16番スタート・・・武マジックが炸裂する!?

第18回 フェブラリーステークス(GI) 東京競馬場・ダート1600m
馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師 ワンポイント
 1  1 (父) ファストフレンド 牝 7 55.0kg 蛯名 高市 砂の女王!昨年は期待されながら3着に敗れた。年齢と共に多少ズブくなっているので1600mのレースは厳しいかもしれない。
 1  2 (外) レイズスズラン  牡 7 57.0kg 北村 増沢 父ウッドマン、母父ダンチヒという超良血でありながら地方が大好きなヤツ。気分良く逃げられれば良いが大きな期待はできない。
 2  3 (外) マンボツイスト 牡 6 57.0kg 四位 古川 平安Sに優勝。もっか2連勝中。期待の上がり馬。
この馬もスタートが鍵だ!
 2  4 ビーマイナカヤマ 牡 7 57.0kg 鹿戸 高市 古豪ビーマイナカヤマも7yo。多くは期待できないだろう。しかも、1600mは長すぎる。
 3  5 (外) イーグルカフェ 牡 4 57.0kg 田中勝 小島太 芝・ダート両G1制覇を目論む野心家。
前走の根岸Sを見た限りではダートは合わないように思える。次走のドゥバイの為にも頑張って欲しいところだが・・・。
 3  6 ウイングアロー 牡 6 57.0kg 岡部 南井 昨年度ダートチャンピオン!前走のJCダート優勝以来、約3ヶ月ぶりのレース。休養明けでは走らない馬なので少し心配。次走のドゥバイWCの為の足馴らしと見れば入着程度であろうと思われる。
 4  7 (父)[地] アローセプテンバー 牡 6 57.0kg 張田京 岡林 昨年の7着馬。時計勝負になると厳しい。
メイセイオペラに続く地方馬の2の矢となれるか!?
 4  8 (父) サンフォードシチー 牡 6 57.0kg 村山 大沢 昨年の武蔵野Sでアグネスデジタルを撃破し、JCダートでは追い込んで2着。前走の根岸Sでも2着に入り順調に来ている。人気になるであろう。
中間の位置取り次第で2着はある!
 5  9 (外) ゴールドティアラ 牝 5 55.0kg 後藤 松田 砂の女王その2(笑)。
昨年のJCダートでは放馬してしまい発走除外!
この馬は馬場に出てみないとさっぱり分からない。
力的には問題ないし、距離も合っていると思う。
 5  10 タマモストロング 牡 6 57.0kg 横山 佐藤 昨年のJCダートで惨敗して以来調子は悪いようだ。
末脚が復活しない限り活路はない。
 6  11 [地] ナショナルスパイ  牡 7 57.0kg 佐々木竹見 高橋 武蔵野S13着。川崎記念4着。この成績からはダートのステイヤーと見る。スピード不足は否めない。
 6  12 ワールドクリーク 牡 6 57.0kg 的場 新井 昨年ドゥバイWCに行ってから調子がイマイチ。
平安Sでは全く良いところがなかった。
 7  13 (外) ノボジャック 牡 4 57.0kg 江田 森師らしく、芝・ダート関係なく使われている。
斤量が2Kg増えることと距離が延長されるのは痛い。
 7  14 プリエミネンス 牝 4 55.0kg 柴田 伊藤 JCダートで4着に好走。
まだまだ若いので経験のためのレースにしましょう!
 8  15 (外) ノボトゥルー 牡 5 57.0kg O.ペリエ ブロードアピールの様な馬。人気が無ければ来るし、人気があるとこける。
しかし、鞍上は名手ペリエ!2連覇を狙う。
 8  16 トゥザヴィクトリー 牝 5 55.0kg 武豊 池江 芝の女王!逃げて逃げて芝の重賞を3勝!
混合の重賞はエプソムCにしか出ていない。(5着)
ダートは初経験。
データ的には消しだ!
どの様な逃げを見せてくれるのか!?そこに注目。
●私が期待するのはマンボツイストウイングアローサンフォードシチーゴールドティアラ
まだはっきりしないが直前情報を見てから決めるつもりです。

2001/2/16   

●結果と反省
@レース以前・・・岡部騎手鞍上のウイングアローにアクシデントが発生!なんと、負担重量用の鉛板400グラムを返し馬の途中で落としたらしいのだ。
落鉄というのは良くあることだがこれは珍しい!
早速、異常に気づいた岡部騎手は発走委員に申告し、その結果再検量ということになった。
レースのスタートが5分遅れることに・・・。
Aレース・・・スタートから勢いよく出たO番トゥザヴィクトリーが一度先頭に立つが、抑えて3番手に。
ビーマイナカヤマが先頭に立ち、マイペースで逃げる。それに食い下がるノボジャック。
ペースは1000m通過は59秒1。昨年に比べると2秒くらい遅い。前残りになると思われたが・・・。
直線にはいると、満を期していた武ヴィクトリーが一気に先頭に立ち粘る。
残り、300mの所でペリエノボトゥルーが驚異の末脚を爆発させてヴィクトリーに迫る。
最後の150m位の所でノボトゥルーが先頭に立ち、そのまま押し切った!
結果的に3着に敗れたトゥザヴィクトリーだが、思わぬ好走!この馬なら第2のホクトベガになれるかもしれない。
道中、後方から外を回って追い込んできたウイングアローがド根性でヴィクトリーを差して2着に入った。
勝ったノボトゥルーは1馬身4分の1差の完勝!
ゴールドティアラは気が悪いのか、最後方からの競馬になり、直線追い込んだが5着止まりだった。
ファストフレンドは上がり勝負になるとやはり不利、しかし6着に入着。
人気のサンフォードシチーは距離延長が響いたのか、仕掛け所が遅れたのか、追い込んでの4着。
さて、我が輩期待のマンボツイストであるが、先頭集団に付きながらも、最後は良いところ無しの15着惨敗。
この馬は、やはり逃げた方が良いみたいだ。
Bレース後・・・昨年のウイングアローによる制覇に引き続きこのレース2連覇を達成したペリエ騎手。
外国人騎手による日本のG1勝利は4勝目。(98年朝日杯3S・・・M.ロバーツ騎手、99年阪神3歳牝馬S・・・M.キネーン騎手)
このレース、結果的に関西馬が上位5着を独占した。これは、このレースがG1の昇格した97年以来初。
また、○外馬の優勝も初めて。
関東馬は昨年のNHKマイルC以来のG1レースに全て敗れており、これで16連敗となった。
なお、2着のウイングアローは休養明けレースを無事に消化し、来月のドゥバイWCに臨む予定。


単勝N:1,040円 複勝:N330円、E170円、O280円
枠連: 3-8 840円
馬連: E-N2,130円
ワイド: E-N920円、N-O1,330円、E-O920円

2001/2/19