Day To Remember At Longchamp !

〜 '99凱旋門賞・・・その展望 〜

欧州及びアジアの諸君!!・・・10月3日に仏ロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞が目前に迫りましたぞ〜〜〜〜!!
2400mで行われるこのイベントは・・・いわゆる3強の争いと見られています。
3強とは・・・・
フランスの希望・・・モンジュー(Montjeu)
チームゴドルフィンのエース・・・ダイラミ(Daylami)
日本の牡馬・・・エルコンドルパサー(El Condor Pasa)
・・・の3頭!

モンジューは本年度仏愛ダービーの両方を制し、特にダリアプール(Daliapour)を5馬身差で打ち破った愛ダービーの勝ちっ振りは印象的でした。
しかし、今月初旬に行われたニエル賞(G2)を見るに、調教師のハモンド師は調整に失敗したようです。
ビエナマド(Bienamado)がレースを引っ張る中、鞍上のマイケル・キネーンはゲームが始まるのを楽しむように最後方に位置していました。
そして、直線に入ったところからキネーンは動き始め、もがき苦しみながらも先頭にやっと追いつきました。
そのレースに関してハモンド師は次のようにコメントしました。
『少しいらいらしていたようだが、予想通りだった。10週間もレースを休んでいたし・・・私が思うに・・・肉体的にと言うよりは精神的な意味で
彼にはレースが必要だった様だね! ま、何より勝てて良かったよ! 本番も是非こう行きたいね!!』

ダイラミはG1レース6勝。うち、本年度は3勝!(コロネーションC、キングジョージS、愛チャンピオンS)
芦毛のきらめく馬体の鞍上のフランキー・デットーリはこう宣った!
『ダイラミは欧州で1番強い!!』
昨年から急成長を遂げたダイラミはカナダへ行くのか、米国でのBCに行くのか思案中で、凱旋門賞の出走は定かではありません。
しかし、昨年のダービー馬ハイライズ(High-Rise)がニューベーリーのトライアルレースで負けた事により、ドゥバイチームがエースのダイラミに希望を繋ぐことも考えられる。

ニューベーリーのトライアルレースにおいてハイライズとオリビエ・ペリエは4歳馬ファンタスティックライト(Fantastic Light)の挑戦を受け敗れた。
ファンタスティックライトは直線入り口から激しく追われ、ハイライズを4分の3馬身押さえたからである。

エルコンドルパサーはフォア賞(G2)においてその存在を強くアピールしました。
このキングマンボ(Kingmanbo)の息子は戦う資質を表しました。最後の1Fでボルジア(Borgia)を捕まえて突き落とし、ゴールを駆け抜けました。
『この結果には満足しています。レース後はもっと良くなるでしょう。凱旋門賞は自信があるわけではないが、良いレースをしてくれれば良いと思います。
そのためのトライアルレースですし、多くを学んだでしょう。』
とは、エルコンドルパサー側ののレーシングマネージャーである多田氏のコメントである。

ボルジア・・・1昨年の凱旋門賞とBCターフの3着馬・・・はフォア賞後状態は上向いているらしく、騎手のファロン(Fallon)もそう言っているのだが・・・
しか〜〜し、本番でファロンはグリークダンス(Greek Dance)に乗り換わる模様。
グリークダンスは前走英インターナショナルSでロイヤルアンセム(Royal Anthem)に8馬身差で敗れており期待薄ではある。

ダリヤバ(Daryaba)はベルメーユ賞を快勝し勢い上昇中!
オーナーのアガ・カーン殿下の意気も上がる!!(^^ゞ
『凱旋門賞は既にターゲットに入っている!全ては上手くいっている。我々には彼女が非常に優れた牝馬であることが解っている。
速い時計のレースに強いことも証明済みだしね!』
ダリヤバは明らかに一段と良くなっている、確かに本番の時までにはもっと良くなっているだろう。

凱旋門賞4勝ジョッキー・・・パット・エデリー(Pat Eddery)はダークムーンダンサー(Dark Moondancer)で本番に向かう。
今期4戦3勝。尚、前走までのジョッキー・・・ジェラルド・モッセ(Gerald Mosse)はダリヤバに乗り換わる模様。
『乗るのが楽しみだよ!僕には相性の良いレースだしね。穴を開けようかな!ダークムーンダンサーはフランスに移籍してから成長したみたいだね』
とは、エデリーのコメント。
『彼は我慢強いし、スピードもある!・・・忘れてならないのはG1ガネー賞で2000mの距離をこなしている事だ!』
調教師のド・ロワイユ・デュプレ師は
『ダークムーンダンサーは非常によい形になってきました。状態もとてもよろしい。彼は柔らかい馬場が好きなので本番もそうあって欲しいものです。また、パットが前もって調教に乗る予定はありません。』
とコメントしました。
と言うことは・・・テン乗りなわけですね!う〜〜ん、恐るべし・・・エデリー!!(^^ゞ
尚、師はダリヤバも管理しており彼女の状態に関しても非常に満足している模様です。

また、ドイツのタイガーヒル(Tiger Hill)は1975年のシュターアピール(Star Appeal)以来のドイツ馬の勝利を目指します。
欧州圏以外の馬で勝った馬は未だ居ず、最高位は2着です。
エルコンドルパサーをみんなで応援しましょう!!(^^)

最後に・・・この記事を書いたスポーティングライフの見解として・・・
ダイラミが一歩抜けている存在であり、それを脅かすとすれば・・・成長著しいダリヤバとボルジアだろう・・・。
とのことです。
どうなることやら・・・。