●5月1日(土曜日)に英ニューマーケット競馬場で2000ギニーがおこなわれ、英国クラシックが開幕します。
例年通り、ここが今季初出走の馬が多々おり、予想は難解です。
日本やアメリカのようにトライアルを使わないので尚更難解。
さて、枠番が決定したので、報告します。
UltimateBet.com 2000 Guineas Stakes (Class A) (Group 1)
2004/5/1 英ニューマーケット競馬場 芝1マイル 3yo・牡牝
馬番(枠番) 戦績 馬名 調教師 騎手
1(11) 11- Azamour John M Oxx M J Kinane
2(9) 334- Bachelor Duke J A R Toller S Sanders
3(10) 43-5 Barbajuan N A Callaghan P Robinson
4(12) 3-02 Glaramara A Bailey T E Durcan
5(5) 122- Golden Sahara Saeed Bin Suroor J Carroll
6(3) 11-1 Grey Swallow D K Weld
7(4) 33-1 Haafhd B W Hills R Hills
8(1) 1-25 Milk It Mick J A Osborne D Holland
9(13) 111- One Cool Cat A P O´Brien J P Spencer
10(6) 1-1 Salford City D R C Elsworth J P Murtagh
11(14) 119- Snow Ridge Saeed Bin Suroor L Dettori
12(2) 1d2-2 Three Valleys R Charlton K Fallon
13(7) 126- Tumblebrutus A P O´Brien
14(8) 41-1 Whipper Robert Collet C Soumillon
注目はA.オブライエン厩舎のワンクールキャット、名前の通り父はストームキャット。母父がミスタープロスペクターというバリバリのアメリカ血統。
2yo時はデビュー戦の未勝利戦で4着に敗れたが、そこから4連勝。しかもG1を連覇している。
勝ち距離が7F以下なので、マイルの距離が保つかどうかは不明。
父ストームキャットがBC勝ち馬のキャットシーフや鬼の様に強かったジャイアンツコーズウェイを出した頃に生まれているので、非常な高馬。
なんと310万ドルでセリ落とされているという超良血馬だったりする!
ハッキリ言って、競走生活だけでは元は取れないだろう。この血統でニューマーケットの坂を駆け抜けられるとは到底思えないし、距離も長すぎる。
雰囲気としては期待されながらもダメだったホークウィングに似ている。
オーナーはお馴染み金の亡者、M.テーバー氏。
さて、対抗馬としては4月18日のレポーズタウン競馬場で行われた2000ギニートライアルに勝っているグレイスワロー。
父はダイラミ。当たり前だが、8Fのレースを体験しているのは大きい。しかも2走目だしね。
後は、4月15日に行われたG3クレイバンS-本番と同じコース-で5馬身差圧勝したハーフドが有力。
父は2yo時滅法強かったが、3yoではからきしダメだった(笑)アルハース。しかし、母父が底力有りまくりのブラッシンググルームなので期待できる。
このレースで2着に入ったスリーヴァレーは昨年のロイヤルアスコット開催でG1コベントリーSに優勝し脚光を浴びた馬だが、成長力に欠けているようだ。
日本的に言えば、小倉2歳Sの勝ち馬が、皐月賞に勝てるか!?となる。(かなり失礼な言い方だが)
私が期待しているのはJ.オックス厩舎で鞍上がM.キネーン騎手のアザモール。2戦2勝で、昨年の10月12日のG1ベレスフォードS(カラー競馬場1マイル)に勝って以来の出走となるが。
父ナイトシフト、母父リアファンなら大丈夫ではないかと思う。しかも鞍上はタヌキ親父なM.キネーンだ!(笑)オーナーはA.カーン殿下。
今回ゴドルフィンからは、スノーリッジが出てくるが、前走で9着惨敗しているのは痛い。
が、今月のドゥバイで行われた調教では素晴らしい走りを披露したらしい。ホンマかいな〜。
フランスから遠征してくるウィッパーは4月6日にメゾンラフィット競馬場で行われた一般戦のジュベル賞に8馬身差圧勝している。
しかし、稍重の1400mで1分28秒も掛かるレースでは実力は計れない。父は、キングマンボの全弟ミエスクズサン。母父がサドラーズウェルズという何とも予想しづらい血統。

とにかく、今年の2000ギニーは本命はどの馬にも打ちにくい。
●レース結果:以下の通り
思った通り、ワンクールキャットはニューマーケットの坂を上がる力は無かった。
トライアルを勝っていたハーフド(ハファドと読むのか!?)がゴドルフィンのスノーリッジの追撃を抑えて1冠を制した。

UltimateBet.com 2000 Guineas Stakes (Class A) (Group 1)
2004/5/1 ニューマーケット 芝1マイル 3yo・牡牝 馬場:良 14頭立て
着順 着差 馬名 枠番 調教師 騎手 人気

1

1分36秒64

Haafhd

(4)

B W Hills

R Hills

11/2

2

1 3/4

Snow Ridge (IRE)

(14)

Saeed Bin Suroor

L Dettori

8/1

3

1

Azamour (IRE)

(11)

John M Oxx

M J Kinane

25/1

4

1

Grey Swallow (IRE)

(3)

D K Weld

P J Smullen

10/1

5

hd

Whipper (USA)

(8)

Robert Collet

C Soumillon

9/1

6

1/2

Salford City (IRE)

(6)

D R C Elsworth

J P Murtagh

11/2

7

1 1/2

Bachelor Duke (USA)

(9)

J A R Toller

S Sanders

20/1

8

3 1/2

Milk It Mick

(1)

J A Osborne

D Holland

12/1

9

8

Tumblebrutus (USA)

(7)

A P O´Brien

P Cosgrave

200/1

10

2 1/2

Glaramara

(12)

A Bailey

T E Durcan

200/1

11

1/2

Three Valleys (USA)

(2)

R Charlton

K Fallon

20/1

12

shd

Barbajuan (IRE)

(10)

N A Callaghan

P Robinson

150/1

13

dist

One Cool Cat (USA)

(13)

A P O´Brien

J P Spencer

15/8F

14

nk

Golden Sahara (IRE)

(5)

Saeed Bin Suroor

J Carroll

200/1

 
ハーフド> 3yo・牡 栗毛 2001年2月18日生まれ
父:アルハース
母:アルバハーリ(ブラッシンググルーム)
通算成績:6戦4勝

オーナー:Hamdan Al Maktoum
生産者: Shadwell Estate Company Limited
調教師: B W Hills

●5月2日に2000ギニーと同コースで行われる1000ギニー。
このレースには、日本生まれのサンデーサイレンス産駒が出走する!
サンドロップと名付けられたその馬は、チームゴドルフィンの所属馬であり、鞍上はおそらくL.デットーリ騎手。だといいのだが(笑)
2戦1勝ながら、前走はG1フィリーズマイルでレッドブルームの2着入っている。(昨年の9月27日)
ゴドルフィンには、G1チェバリパークSに優勝しているキャリーオンケイティーという馬もいる。が距離が鍵だと見られている。
父はファシリエフ。
本命と見られているレッドブルームはシャーペンアップ系の欧州では底力のある血統。
尚、昨年の全欧2yo女王のアトラクションは1マイルは保たないだろうと見られているが、その勝ちっぷりは素晴らしかった。
6Fまでのレースにしか出ていないが、5馬も離すというのはやはり力が違っていると思う。
距離は克服するのではないかと思う。父は、今やダビスタオタクでもない限り知らないだろう(笑)エフィシオ。

一応、出走予定馬のリストを載せておきます。
ltimateBet.com 1000 Guineas Stakes (Class A) (Group 1)
2004/5/2 ニューマーケット競馬場 芝1マイル 3yo牝馬
馬番 戦績 馬名 調教師
1 111- Attraction M Johnston
2 11- Cairns Saeed Bin Suroor
3 111- Carry On Katie Saeed Bin Suroor
4 22-1 Hathrah J L Dunlop
5 61-2 Incheni G Wragg
6 1- Jath Julian Poulton
7 34-5 Kelucia J S Goldie
8 1- Kisses For Me A P O´Brien
9 12-1 Majestic Desert M R Channon
10 13-3 Nataliya J L Dunlop
11 110- Necklace A P O´Brien
12 01-6 Phantom Wind J H M Gosden
13 311- Red Bloom Sir Michael Stoute
14 11- Secret Charm B W Hills
15 70-1 Silca´s Gift M R Channon
16 21-4 Spotlight J L Dunlop
17 12- Sundrop Saeed Bin Suroor
18 1-97 Valjarv N P Littmoden

2004/4/29 UP

●レース結果:以下の通り
距離延長で人気を落としていた2yo女王のアトラクションが真の力を見せつけた。
10ヶ月ぶりのレースも何のその、先行してそのまま後続の追撃を楽に振り切り優勝。
2着には日本産のサンデーサイレンス産駒のサンドロップが入線した。
チームゴドルフィンは2000ギニーに続いて、連続で2着!
サイモンクリスフォード氏は
『馬は良く走ってくれてこの結果には満足しているが、2レース続けて2着とは、シュートがクロスバーに当たり続けているのと同じだ。』
と悔しがったが・・・ちと違うだろ!クロスバーどころか枠の遙か彼方に外れてるとしか言いようがないぞ。
とにかく勝ち馬を脅かすこともできなかったんだからね〜。
尚、サンドロップの次走はG1英オークス。距離伸びて力を発揮してくれればいいと思う。
勝ち馬のアトラクションは12Fのレースに出走する意志はないらしい。
その換わり、愛1000ギニー、フランスオークス、アスコットなど6〜10Fでのレースで活躍させるらしい。
こうなりゃ、ミエスクの様に、世界中のマイルレースに勝ってもらいたいね〜。
UltimateBet.com 1000 Guineas Stakes (Class A) (Group 1)
2004/5/2 ニューマーケット 芝1マイル 3yo・牝馬 馬場:良 16頭立て
着順 着差 馬名 枠番 調教師 騎手 人気

1

1分36秒78

Attraction

(8)

M Johnston

K Darley

11/2

2

1/2

Sundrop (JPN)

(1)

Saeed Bin Suroor

K McEvoy

16/1

3

1/2

Hathrah (IRE)

(16)

J L Dunlop

R Hills

6/1

4

1 1/4

Red Bloom

(7)

Sir Michael Stoute

K Fallon

4/1F

5

1/2

Secret Charm (IRE)

(6)

B W Hills

M Hills

14/1

6

hd

Carry On Katie (USA)

(10)

Saeed Bin Suroor

L Dettori

7/1

7

1 1/4

Nataliya

(14)

J L Dunlop

S Sanders

20/1

8

nk

Silca´s Gift

(15)

M R Channon

T E Durcan

16/1

9

hd

Majestic Desert

(3)

M R Channon

D Holland

7/1

10

2 1/2

Cairns (UAE)

(12)

Saeed Bin Suroor

J Carroll

25/1

11

2

Kelucia (IRE)

(4)

J S Goldie

J F Egan

100/1

12

3/4

Necklace

(13)

A P O´Brien

J P Murtagh

8/1

13

2 1/2

Valjarv (IRE)

(5)

N P Littmoden

T G McLaughlin

200/1

14

3

Incheni (IRE)

(9)

G Wragg

S Drowne

25/1

15

1 1/2

Jath

(11)

Julian Poulton

N Callan

100/1

16

shd

Spotlight

(2)

J L Dunlop

E Ahern

33/1

 
アトラクション> 3yo・牝馬 鹿毛 2001年2月19日生まれ
父:エフィシオ
母:フリルテーション(パースイートオブラブ)
通算成績:6戦6勝

オーナー:Duke Of Roxburghe
生産者: Floors Farming
調教師: M Johnston