G1愛チャンピオンS

●まず、レースはハイチャパラルの優勝と言うことになったのだが・・・
優勝したのはハイチャパラル。
2着ファルブラヴ、3着イズリングトンだったようです。
ハイチャパラルの斜行があったらしいのだが、現にファルブラヴ鞍上のD.ホランド騎手はかなり怒っている。
降着することもなく、そのまま決まったらしい。
他の着順とかはわかり次第UPします。

●そして・・・
1着:     ハイチャパラル
2着:クビ差  ファルブラヴ
3着:頭差   イズリングトン
4着:1馬身1/2 アラムシャール
5着:頭差   ムーンバラッド
6着:25馬身差 フランス
7着:大差   ヴィンテージティップル
勝ちタイムは2分3秒30で昨年より2秒2速い。
レースビデオを見ていないのでよく分からないのだが、ペースメーカーのフランスがかなりのハイペースで飛ばしたらしい。
アラムシャールとムーンバラッドがそれを追走し、その後をファルブラヴ、ハイチャパラル、イズリングトンが進んだ様だ。
そして、勝負の掛かった直線で外から内によれてきたハイチャパラルに押されたファルブラヴが行き場を失ってしまう。
強引にうちを突いたが、時既に遅く、ハイチャパラルにクビ差届かなかった。
ファルブラヴ鞍上のD.ホランド騎手は進路妨害をアピールしたが、認められなかった。
管理するL.カマニ師も、地元贔屓が甚だしいと言っていた。
優勝したA.オブライエン厩舎のハイチャパラルは、僚馬フランスの完璧な仕事もあって、愛チャンピオンSに優勝できた。
進路妨害を取られなかったという幸運もあった。
ビデオ見ないと分からないのだが・・・・
アーリントンミリオンのスラマニの様な勝利(力的にはストーミングホームに完敗)だったとしたら、英国及びアイルランドの報道で"ハイチャパラルを褒めちぎっている"のはちょっと理解できない。
ペースメーカーまで用意してしかも疑惑の勝利じゃ、アカンでしょうが!
多分、1番強かったのはファルブラヴだったのだろうな〜。
尚、4着に敗れたアラムシャールは当初この後BCターフに向かう予定だったが、この敗戦で少し考慮するらしい。

●そしてそして・・・
ハイチャパラルの斜行で、行き場を失い2着に敗れたファルブラヴであるが・・・。
管理するL.カマニ師はよほど頭に来ていたのか、翌日になっても不満をぶちまけています。
『ファルブラヴは実に良い状態だったんだ。イージーなレースになるはずだった。なのに、力を発揮する場をも失ってしまい負けてしまった。
誰も鞍上のホランド騎手を責めはしないだろう。いつも通りちゃんと騎乗していたと思う。しかし不運だった。ハイチャパラルに1度ならず2度までも寄られてしまって行き場を無くしてしまった。
だから、実質的な勝者はファルブラヴであるし、世界ナンバー1だと思っていますよ。』
おおおお!怒ってる〜〜〜!
というか、アイルランド競馬会の審議委員の皆さんはちゃんと見ていたんだろうか?
地元贔屓が過ぎなかっただろうか?
ここまで、カマニ師が言うのだからよほどのことがあったんだろうと思うのだが・・・。
まだ、レースビデオ見てないのが悔しい〜〜〜。

ところで、ファルブラヴの今秋の予定は、英チャンピオンSかBCターフに進むらしいです。
凱旋門賞はハナから除外している見たいです。まあ、ロンシャンの悪馬場じゃ力は発揮できないし、良いのではなかろうか。
JCに来るかどうかはまだ分かりませんが、社台が一枚噛んでいるので来る率は高いと思う。

●またそして・・・
ついに、ファルブラヴのオーナーが愛ターフクラブに異議を申し立てました。
『オーナーから異議申し立てをするよう指示を受けました。これからはオーナーに代わって弁護士が対応します。聴聞会まで我々からは何も話すことはございません。』
とL.カマニ師はコメントしました。
もし、不利がなかったら2馬身差で優勝していただろうとも言ってます。
『直線で2度にわたって不利を被りました。コーナーでも同じ馬から妨害を受けています。あのレースはファルブラヴが勝つはずのレースだったんです。あの日のベストホースは彼でしたからね。
進路妨害が無ければ多分勝っていたでしょう。あの不運さえなければね。あらゆる角度からのレースビデオを見ましたが、アンラッキーの原因がはっきり映ってましたよ。
誰だってレースの結果が審議室で決まってしまうのは好まないと思う。
が、何が正しいのかをちゃんと決定して貰わないと困る。
レースを見ていた人全てが、ファルブラヴはアンラッキーだったと言い、80%の人が(不利がなければ)多分勝っていただろうと言っているんだからね。』
と、ファルブラヴに騎乗していたD.ホランド騎手は言う。
このアピールを受け、愛ターフクラブ主任行政官のデニス・イーガン氏は次のようにコメントした。
『異議は受け取りました。内容は、レパーズタウンの審議委員に対するもので、レース中にハイチャパラルがファルブラヴに対して行った進路妨害を見つけることができなかった事についてのものです。』
また、同氏によれば、その異議はファルブラヴがレース中に受けた3度の進路妨害に付いてのものだそうです。
今週中にも聴聞会を開く予定であり、多くのトップジョッキーを招いて行いたいとのことである。
注目しよう!
ところで、マナ板の上の鯉のA.オブライエン師は至って冷静である。
レース後のハイチャパラルの状態は良いそうで、次は凱旋門賞に向かう予定らしい。
*進路妨害について【ルール214条】
レース中に不注意、又は誤った騎乗による進路妨害。及びアクシデントによる進路妨害が起こった場合;
アピールによって、審議の対象となります。
そして、審議委員が確かに進路妨害があったことを認めた場合は該当馬は被害を与えた馬(達)の下位に降着となります。
しかし、進路妨害が認められなかった場合は入着通りとなります。
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てことで、私もやっとレースのビデオを見たんですが、ファルブラヴは可哀想だね〜。
道中で、外からハイチャパラルに寄られて立ち上がったりしてるし、ハイチャパラルの鞍上M.キネーン騎手は行儀が悪いですな。
直線では、勝負師M.キネーンが大爆発!ファルブラヴもそうだけど、アラムシャールにしてもムーンバラッドにしても、内側に押さえつけられて行き場がない。
アラムシャールとムーンバラッドの後ろに付けていたファルブラヴは前に2頭、横からハイチャパラルに囲まれていて行き場を失っていた。
ビデオを見た限りでは進路妨害には見えなかった。
まあ、ここは問題でなかったんだろう。前を開けないと言うのは鉄則だからね。
問題は、行き場のないはずのファルブラヴが、ほんの一瞬だけ開いた、ハイチャパラルとムーンバラッドの間に突っ込んで前に出てからなんだろうな。
馬の勢いはどう見てもファルブラヴの方が上だった。
陣営が言ってるように、前が開いてれば2馬身差で勝っていただろうね。
しかし、M.キネーンはハイチャパラルをイン側に寄せて、ファルブラヴを完封してしまった。
この時のことをアピールしているんだと思う。
不幸にも、前面から撮したビデオを見ていないので何とも言えないが、横から見た感じだと
『さすが勝負師M.キネーンは凄いな〜〜!上手いな〜〜!やるな〜!
ファルブラヴは脚を残したまま負けちゃったな。D.ホランドは下手撃ったな。』
てなもんでしたよ。
カマニ師が言っている様に、ファルブラヴがベストホースだって事は本当だと思います。
●結局・・・
裁定結果は10月9日に発表される模様です。
だったのだが、裁定が変わるはずもなくハイチャパラルの優勝はそのまま。
まあ、ファルブラヴの方がスピードはあるし能力は上だと言うことは万人が知ってるのだからあんまり騒がない方が良いね。
さて、ファルブラヴは2004年度から日本で種牡馬生活をスタートさせることに決定しました!
良い子供を出して欲しいね〜。