〜 El Condor Pasa Real Star ! 〜


7月4日(日曜日)フランス、サンクルー競馬場で行われたG1サンクルー大賞典(Prix de Saint-Cloud)(2400m)において日本からの挑戦者
エルコンドルパサー(牡・5)は残り300mで先頭に立ちそのまま押し切って優勝!
昨年無敗で凱旋門賞を制したサガミックス、仏愛ダービ馬ドリームウェルなど今月末に行われるG1キングジョージを狙う上で重要な1戦となりました。
それにしても強い勝ち方でした。力が違いすぎました。多分フランス人は開いた口が外れた事でしょう!(^^ゞ
かえすがえすも惜しまれるのはエルコンドルを子供扱いしたサイレンススズカ!
次はキングジョージだ!スズカの分も走ってくれよ!(^○^)

*サンクルー大賞典* 芝・2400m 10頭立て
勝ち馬 : エルコンドルパサー(牡・5歳) 斤量61Kg 単勝 :3.2倍 複勝 :1.3倍

<続報>
サンクルー大賞典におけるエルコンドルパサーの印象的な勝利は10月に行われる凱旋門賞の日本馬の勝利を予感させるものでした。
この5歳の牡馬(二宮厩舎)は欧州の名だたる中距離馬達を完膚無きまで叩きのめしてしまいました。
昨年のドイツ年度代表馬で凱旋門賞でも3着に入ったタイガーヒル(Tiger Hill)を2馬身半差の2着、昨年度カルチェ賞馬ドリームウェル(Dream Well)を3着に葬り去ってしまった。
そして、昨年度凱旋門賞馬サガミックス(Sagamix)は4着に破れ、英国からの唯一の刺客グリークダンス(Greek Dance)は10頭中の7着に終わりました。
タイガーヒルは、彼のペースメーカーであるソージャルティ(Saugerties)が最後の直線までお膳立てしてくれた時、勝利をほぼ掌中にしたと思われましたがそこからの反応がありませんでした。
エルコンドルパサーの勝利で日本馬におけるフランスG1勝利は3勝目となりました。と同時に今秋の凱旋門賞で仏愛ダービー馬モンジュー(Montjeu)と相まみえる事となりました。
パトリック・バルブ師(Patrik Barbe)、エルコンドルパサーのフランスにおける引き受け人、は
『今や、凱旋門賞は我々のメインターゲットとなった。可能ならアイリッシュチャンピオンS(Irish Champion Stakes)かフォア賞(Prix Foy)を叩きレースにしたい。』
とコメントしました。
渡辺氏の競馬における興味は生産にあるようです。運送会社のオーナーである彼は父親の影響でこの世界に入りました。
1992年、彼はエージェントに任せてタタサルスのディセンバー・セールで1頭の牝馬を購入しました。
その牝馬はサドラーズギャル(Saddlers Gal)といい、競走成績は9戦0勝でした。
その時、彼女はセリ目録から外されていたのだが、渡辺氏の決心は固く、代表の桜井氏に後を追わせました。
『渡辺氏は私に彼女を見つけるように言い、その言葉通り見つけ出した私に彼女を買うように言いました。』
と、桜井氏は振り返る。
そして、サドラーズギャルとフランスのトップマイラーであるキングマンボとの交配の後エルコンドルパサーが誕生することになる。
なお、エルコンドルパサーという名前は渡辺氏自らが付けた名前であり、サイモン&ガーファンクルに因んだものである。
この牡馬は二宮師の元に送られるやいなや、4歳馬初のジャパンC馬となりました。
その時の着差2馬身半はJC史上最大のものでした。
驚くかもしれないが・・・二宮師の厩舎には10頭の馬しかいないのだ。
彼はもう50歳に届こうとしているのだが、それは12年間の調教助手として働いていたからである。
しかし、彼は価値あるものをエルコンドルパサーによって得ました。
これには、ニューマーケットでのサー・マイケル・スタウト師やカルフォルニアでのブルース・ヘッドリー師との交流の影響もあるでしょう。
そして、ヨーロッパにおいて唯一よく知られていた騎手・・・武豊・・・とともに蝦名正義騎手の前途は今回の勝利によって大きく前進したと言えるでしょう。
エルコンドルパサーのレイティングはサンクルー大賞典の勝利の後、本年度仏愛ダービー馬モンジューと同じく128ポイントとなりました。
今回の日本馬によるG1勝利は過去11ヶ月間において3度目の事となりました。がまだまだ続くおそれがあります。
(昨年の日本ダービー馬スペシャルウイークの参戦予定もある)
サンクルー大賞典に臨む前まで126ポイントであったが124ポイントのタイガーヒルを2馬身半放して勝利したことで自動的に128ポイントとなったようです。
ブックメーカーの予想オッズでは
モンジュー・・・・5-2(3.5倍)
エルコンドルパサー・・・・6-1(7倍)
オース・・・・10-1(11倍)

となっているようです。これはもちろん、今年の凱旋門賞の予想オッズです。
(凄い話です。・・・かつてこの様に高評価された日本馬がいたでしょうか?頑張ってくれよ〜〜〜〜!頼むぞ〜〜〜〜!)
また、日本のスターホースであるスペシャルウイークとファレノプシスがエルコンドルの成功を見て参戦してくる模様です。
スペシャルウイーク
昨年度の日本ダービー馬で今年は3戦3勝。今年限りで現役を引退することが決まっているが、秋には欧州遠征する可能性が高い。
この牡馬は121ポイントのインターナショナルクラシフェケーションが与えられていて、2マイルの天皇賞(春)を勝ったばかりである。
彼はファレノプシスと一緒に参戦する可能性が高いです。
ファレノプシス
5歳の牝馬。昨年度の日本のローカルランキングでは110ポイントを与えられています。しかし、今年は2回出走して2回とも着外である。
なお、2頭の遠征計画は初秋になると思われますが、英仏どちらに滞在するかはまだ決まっていません。悪しからず。

Photo by The Paris Turf