G1愛チャンピオンS

●9月を迎え、ここから世界競馬が雪崩の如く動き始めます。
ワールドシリーズの第4戦にあたる本レースには7頭の猛者達が集結しました。
出走馬は下の通り。
Ireland The Food Island Champion Stakes (Group 1)
2003/9/6 愛レパーズタウン競馬場 芝10F 3yo以上
馬番(枠番) 戦績 馬名 調教師 馬齢 斤量 騎手

1(5)

5151

Falbrav

L M Cumani

5

9-4

D Holland

2(6)

31-1

High Chaparral

A P O´Brien

4

9-4

M J Kinane

3(4)

1195

Moon Ballad

Saeed Bin Suroor

4

9-4

L Dettori

4(2)

-361

Islington

Sir Michael Stoute

4

9-1

K Fallon

5(1)

1311

Alamshar

John M Oxx

3

8-11

J P Murtagh

6(7)

2934

France

A P O´Brien

3

8-11

J A Heffernan

7(3)

1-21

Vintage Tipple

P Mullins

3

8-8

P J Smullen

7頭立てという小頭数だが、素晴らしいメンバーが集まったと言えよう。
先ず、英国サマー・ミドルディスタンス選手権で優勝したファルブラヴ(5yo)が参戦。
柔らかい馬場だと苦戦しそうだが、あくまでもチャレンジするという精神は素晴らしい。
今季はG1を3勝し、ネイエフにも引導を渡し、中距離王となった。G1キングジョージで苦杯を嘗めた3yo馬アラムシャールにリベンジできるかどうかが見物だ。
ハイチャパラル(4yo)は昨年の欧州3yoチャンピオン。英・愛ダービーをブッコ抜いて、BCターフにも優勝した。
今季は8月10日に緒戦を迎えるという遅い立ち上がりで、凱旋門賞を狙うのかな〜。
前走のG2ロイヤル・ウィップS(カラー・10F)は楽勝だった。
ムーンバラッド(4yo)はG1ドゥバイWCに優勝した後、欧州の重い馬場に苦しんでいるようだ。
陣営は"マイル"なのか"中距離"なのか、どちらがこの馬に適しているのかよく分かっていないのだろう。
軽い馬場なら10Fは保つと思うが、芝ならマイルが向いているだろうと私は思う。
同父のローエングリンとそっくりですな〜。(笑)
イズリングトン(4yo・牝)昨年はG1ヨークシャーオークスに勝ち、BCフィリー&メアーターフに向かったがスタリーンの3着。
今季は牡馬路線に殴り込んだが、やっぱ敷居が高かったみたいで、G1プリンスオブウェールズSがネイエフの3着。
G1エクリプスSがファルブラヴの6着。牝馬としてはよく頑張っていると思うが・・・てか相手強すぎ!
ほんでもって、前走はG1ヨークシャーオークスに出走し、牝馬相手に格の違いを見せつけて連覇。
アラムシャール(3yo)は現時点で欧州3yo中長距離王に君臨している。とにかく頭が良い走りには感動する。
愛ダービーにせよキングジョージにせよ、化け物のような迫力はないが、精密機械のような無駄のない走りで快勝している。
ナリタブライアンとシンボリルドルフの違いと言えば分かるかな。
フランス(3yo)は仏2000ギニー4着=>愛2000ギニー2着=>セントジェームズパレスS9着。と来たところでG2のインターナショナルSに出走したがここも3着に敗れた。マイルでは短いのか?とい言うことで前走はアーリントンのG1セクレタリアートSに遠征したが微妙な4着に終わった。今回は厩舎の先輩のハイチャパラルのペースメーカーとして出走する。
父がマイルG1勝ち馬のデザートプリンスだが、母父がレインボークエスト。また、父の母系が重厚なスタミナ系なので案外10Fで好走するかもしれないな〜。
ヴィンテージティップル(3yo・牝)はG1愛オークス馬。オークスからの鉄砲での出走となる。父はアントレプレナー。
頭良さそうなとこが良いね。因みに愛オークスの勝ちタイムは2分28秒30。アラムシャールの愛ダービーの勝ちタイムは2分28秒20。そして、昨年のハイチャパラルの愛ダービーの勝ちタイムは2分32秒20。

ご覧のようにG1勝ち馬が6頭。G12着馬まで入れれば全頭となる凄いメンバー。
地元のA.オブライエン師はペースメーカーを出走させたが、他陣営はガチンコ勝負に打って出た。
前掛かりになるようなら、追い込み馬にチャンス有りと見た!
ファルブラヴは馬場次第。雨が降ったらサヨウナラですな〜。

2003/9/5 UP