G1英インターナショナルS

●欧州中距離選手権に含まれるG1英インターナショナルSが8月20日にヨーク競馬場で行われました。
昨年のJC優勝馬でG1エクリプスSにも優勝しているファルブラヴやチーム・ゴドルフィンの大将格ネイエフらが参戦。
しかし、1番人気になったのはG1セントジェームズパレスSで2着に入ったカラマンだった。
重賞レース勝ちのないこの馬が1番人気になった理由は"中距離王だったカラニシの半弟"だから。
英国のブックメーカーはアホだな!(笑)
だって、リステッドレースしか勝ってないし、まだ4戦しかしてないじゃん。
G1レースに何度も勝利している古馬をないがしろにするとは・・・。どうしようもないわい。
結果的に全然良いところ無しで7着に惨敗している。

で、レースはどうだったかというと、ネイエフ陣営が用意したペースメーカーのイズジハムの暴走で全てが決まってしまいました。
ハイペースで逃げたこの馬を、事もあろうにネイエフが追いかけてしまったからである。
味方潰してどないせーちゅんやねん!!

『ペースメーカーが速すぎたみたいだね。ネイエフはそれを追いかけてしまった。そのネイエフをマークして僕は追ったんだけど、ちょっと厄介だったね。』
と、ファルブラヴ鞍上のD.ホランド騎手は言う。

ネイエフの末脚が無くなりそうなことを確信したホランド騎手は楽に先頭に出て押し切って優勝してしまった。
ゴール前では手綱を緩める余裕さえあったという。
10.5Fの良固馬場の勝ちタイムは2分6秒84。2着には2馬身差でマジストレッティーが入った。
疲れ果てたネイエフはどうにか3着を死守。

『ファルブラヴは素晴らしい馬。この様な馬を出走できてとても嬉しいよ。
この馬は常に我々を落胆させることはない。アスコットの時は馬場が柔らかすぎたから。
今日は本当の力を見せてくれました。(この勝利で)トップレベルにランクされるでしょう。』
と、ファルブラヴを管理するL.カマニ師は言う。

敗れたネイエフを管理するM.トレゴニング師は
『今年は運のないレースが多いな。取りあえず厩舎に戻ってから今後の予定を考えますわ。』
と力無く語るだけだった。

まあ、運も実力の内ですからね。頑張って下さいと言っておこう。

これで、欧州中距離ポイントでトップに立ったファルブラヴはボーナスをゲットできるんでしょうな〜。

P.S.
ここに登録のあったドゥバイディスティネーションはやっぱり回避。
そりゃそうだよね。日曜日にG1ジャックルマロア賞に出てたし、まあ、出れるのは豪州の馬だけだろうな。(笑)
Juddmonte International Stakes (Class A) (Group 1)
2003/8/19 英ヨーク競馬場 芝10.5F 3yo以上 馬場:良固 8頭立て
固い馬場で中距離なら負けるわけには行かない!
着順 着差 馬名 枠番 調教師 馬齢 斤量 騎手 人気

1

2分6秒84

Falbrav (IRE)

(2)

L M Cumani

5

 9-5

D Holland

5/2

2

2

Magistretti (USA)

(9)

N A Callaghan

3

 8-11

K Fallon

16/1

3

1 3/4

Nayef (USA)

(6)

M P Tregoning

5

 9-5

R Hills

3/1

4

1 1/2

Mingun (USA)

(7)

A P O´Brien

3

 8-11

M J Kinane

12/1

5

nk

Indian Creek

(8)

D R C Elsworth

5

 9-5

T Quinn

20/1

6

2

Norse Dancer (IRE)

(5)

D R C Elsworth

3

 8-11

P Robinson

20/1

7

1 3/4

Kalaman (IRE)

(3)

Sir Michael Stoute

3

 8-11

C Soumillon

15/8F

8

22

Izdiham (IRE)

(4)

M P Tregoning

4

 9-5

W Supple

150/1

 
<ファルブラヴ> 6yo 牡 1998年生まれ 鹿毛
父:フェアリーキング
母:ギフトオブザナイト(スルーピー)
主な勝ち鞍:G1共和国大統領賞、G1ミラノ大賞典、G1ジャパンC、G1イスパーン賞、G1エクリプスS
G1英インターナショナルS
オーナー:Scuderia Rencati Srl
生産者: Azienda Agricola Francesca
調教師: L M Cumani

2003/8/20 UP