2002年度 カルチェ賞発表
●11月13日、ロンドンのフォーシーズンズホテルにて2002年度のカルチェ賞受賞馬・者が発表されました。
カルチェ賞は重賞レースでの獲得ポイント・英国競馬記者の投票・読者投票(デイリーテレグラフ紙による)によって選出されます。
今年で12回目を迎えるカルチェ賞の年度代表馬にはロックオブジブラルタルが問題なく選出されたようです。
最優秀3yo牡馬のタイトルも同馬がダブル受賞となりました。
まあ、今季6戦5勝で勝ち鞍全てがG1レース。マイルG1とは言え、G1レース7連勝を達成しあのミルリーフの記録を破ったことは素晴らしいことだ。
期待されていた同厩舎のハイチャパラル(英・愛ダービー、BCターフ)やホークウィングよりもアピール度は大きかったようである。
さて、混戦の古馬陣営だが・・・最優秀古馬のタイトルを受賞したのはゴドルフィンのグランデラ。
同馬は今季春先から馬が変わったように走り出したが、G1レースを3勝しランキングトップに付けている。
しかし、エイシンプレストンには歯がたたんだろうな・・・。(香港Cが楽しみ)
凱旋門賞馬のマリエンバードやキングジョージに勝ったゴーランは受賞から外れた。
最優秀2yo牡馬には先ほどのBCジュヴェナイル(3着)でもまあまあの走りを見せたホールドザットタイガーが受賞。
G1仏グランクリテリウムにも優勝しており、第2のロックオブジブラルタルとなるかも!?
厩舎も同じA.オブライエン厩舎である。
最優秀2yo牝馬はシックスパーフェクションズが受賞。G1マルセルブーサック賞に優勝し、今季4戦3勝。
気になる最優秀3yo牝馬には英1000ギニー、オークスを制覇したカッツィアが選出された。
BCフィリー&メアターフでは力を発揮できなかったが、英・米でのG1勝利が大きなポイントになったのだろう。
尚、JCに来日している仏オークス馬ブライトスカイは外れた模様である。
低迷のスプリント界は今季12戦2勝ながらもG1ジュライCとG1アベイユドロンシャン賞に優勝しているコンチネントが最優秀スプリンターを受賞した。
これまた、低迷しているステイヤー部門はG1愛セントレジャーを連覇したヴィニーローが受賞している。
功労賞はK.アブデュラ殿下に与えられることとなりました。
同殿下の所有馬にはダンシングブレーヴ、コマンダーインチーフ、ザフォニック、バンクスヒル、ゼンダ、ビートホロー等々素晴らしい優駿達がおり、受賞するのが遅すぎた感もある。
特別賞は弱冠27歳で英国障害レース最多勝記録の1700勝(凄すぎる)を達成したT.マッコイ騎手に決定した。
【年度代表馬・最優秀3yo牡馬】
<ロックオブジブラルタル> 牡・3yo 鹿毛 アイルランド生まれ A.オブライエン厩舎
父:デインヒル
母:オフショアブーム(ビーマイゲスト)
今季6戦5勝
G1英2000ギニー、G1愛2000ギニー、G1セントジェームズパレスS、G1サセックスS、G1ムーランドロンシャン賞、G1BCマイル2着。
【最優秀古馬】
<グランデラ> 牡・4yo 栗毛 英国生まれ サイード・ビン・スルール厩舎
父:グランドロッジ
母:ボルディゲーラ(アリシーバ)
今季7戦3勝
G1シンガポール航空国際C、G1プリンスオブウェールズS、G1愛チャンピオンS
【最優秀3yo牝馬】
<カッツィア> 牝・3yo 鹿毛 ドイツ生まれ サイード・ビン・スルール厩舎
父:ジナード
母:コルナ(ラグナス)
今季5戦3勝
G1英1000ギニー、オークス、G1フラワーボール招待S
【最優秀スプリンター】
<コンチネント> セン馬・5yo 栗毛 英国生まれ D.ニコラス厩舎
父:レイクコニストン
母:クリシア(クリス)
今季12戦2勝
G1ジュライC、G1アベイユドロンシャン賞
【最優秀ステイヤー】
<ヴィニーロー> 牡・4yo 黒鹿毛 アイルランド生まれ D.ウェルド厩舎
父:ディフィニットアーティクル(その父インディアンリッジ)
母:カユ(タップオンウッド)
今季5戦3勝
G1愛セントレジャー
【最優秀2yo牡馬】
<ホールドザットタイガー> 牡・2yo 栗毛 ケンタッキー生まれ A.オブライエン厩舎
父:ストームキャット
母:ビウェアーオブザキャット(ケーヴィアト)
今季5戦3勝
G1仏グランクリテリウム、G3レイルウェイS、G1BCジュヴェナイル3着
【最優秀2yo牝馬】
<シックスパーフェクションズ> 牝・2yo 鹿毛 フランス生まれ P.バリー厩舎
父:ケルティックスイング
母:ヨギア(リヴァーマン)
今季4戦3勝
G1マルセルブーサック賞、G3カルヴァドス賞