ペトルーシェカ売却!

●先ほど引退した昨年度欧州ナンバー1牝馬のペトルーシェカが500万ドルという途方もない値段で売却されました。
お買いになったのは”砂漠の大金持ち”モハメド殿下が所有するダーレイスタッド(英国)。

ペトルーシェカ(4yo・牝馬)は6月初旬に行われたコロネーションCに出走予定でしたが、腱の故障で引退していました。
前オーナーはハイクレアー・サラブレッド・レーシング社でアガ・カーン殿下でした。

ダーレイスタッドのマネジャーであるJ.ファーガソン氏が金曜日(6月29日)に発表したことによれば・・・・

『我々ダーレイスタッドがこの素晴らしい牝馬を所有するというのは本当です。
彼女のような競走成績が素晴らしく、血統も良く、カリスマのある馬-彼女はクイーンである!-が売りに出されるなんて事は滅多にないのです。』

4yoのアンフワインの娘(昨年度G1レース3勝。)に払われた金額は、パブリックオークションにおけるレコードとなりました。
ペトルーシェカは”ザ・ライブラリー・シンジケート”・・・アガ・カーン殿下が毎年送り込んでいる8つのグループの内の1つ・・・によって、その株の1部分が既に売却されていました。

そのペトルーシェカの株の1部分とついでの馬3頭をシェアーするための頭金は22,000ポンド(邦貨で約400万円)であったらしい。
これが何を意味するかと言えば、モハメド殿下が全ての株を買ってしまうことを意味する。
そして残りの20人の出資者に対して10倍以上の金を払ったのであった。

ハイクレアー側の監督であるハリー・ハーバート氏によれば
『ペトルーシェカの様な馬をこのようにもの凄い額でシェアーできることはもの凄く刺激的なことだよ!
牝馬では世界記録だし素晴らしいね!!
ジョン・ワーレン氏がペトルーシェカを買った瞬間から、彼女は常にスペシャルな牝馬となった。
この後、私たちは彼女の素晴らしいレースの想い出を思い起こすでしょう。
愛オークスの勝利が私にとってはハイライトだったと思います。だって、クラシック勝ち馬として最初にシンジケートされた馬になったのですから。
繁殖としてのキャリアを楽しみにしているし、モハメド殿下には大成功してもらいたいものです。』
ということらしい。

ハイクレアーは2002年度の8つのシンジケートを立ち上げたばかりである。
その額は11,500ポンド〜41,500ポンドであるらしい。

『我々今すぐにでも走らせられるナイスな2yo馬をセールで何頭か手に入れたが、ジョン・ワーレンと私は8月のドーヴィルでデビューさせる第2のペトルーシェカを探し出さねばならない。

ペトルーシェカは1yo時に11万愛ギニー(邦貨で約1,900万円)で落札され、サー・マイケル・スタウト厩舎で競走生活を送りました。

別にケチをつけるわけではないが、オークスなどの長い距離に強かった馬・・・強い馬はマイル〜中距離に出走する(私の分析)・・・だと言うことを考えると配合は、マイラー、スプリンターが良いように思える。
ペトルーシェカは強い牝馬であったが、牡馬との対戦で飛び抜けた強さを見せたわけではない。
日本で言えばメジロドーベル級であって、ヒシアマゾンとかファビラスラフインには及ばないと思います。
ドゥバイミレニアムが死んでいなければ面白い配合だと思うが・・・・。
でも、今年の英ダービー馬ガリレオは凱旋門賞馬の母(アーバンシー)とサドラーズウェルズの仔でしたね〜〜〜!

ダーレー・マジックに期待しよう!!