2000年度 インターナショナルクラシフィケーション!



2000年度インターナショナルクラシフィケーション(International Classification)が1月18日にロンドンで発表されました。
思った通り、最高の評価を受けたのはドゥバイミレニアムでした。2000年シーズン負け無し!
それぞれのレースおける飛び抜けたパフォーマンス!
残念なことに、怪我で後半戦を棒に振りましたが、期待されたモンジューが失速、センダワールの引退、アルジャブルも引退。
アメリカ大陸でさしたる強い馬が出なかったこと。などが功を奏した模様です。
一方、3yo馬部門では、英・愛ダービー+凱旋門賞を制したシンダールが文句無くトップランキング!
鉄の馬ジャイアンツコーズウェイ、BCクラシック馬のティズナウに5ポイントの差をつけました。

毎年のように物議を醸し出すこのクラシフィケーション・・・欧州のレースばかりが重要視されすぎのような気がします。
ドゥバイミレニアムがバカ勝ちしてしまったG1プリンスオブウェールズSにしても、どう考えてもレベルが低いとしか言いようがないです。
ライバルと見られていたセンダワールが真のマイラーだったため、大きく着差が出てしまいましたけど・・・。
英国人は自分の国で行われているレース・・・ダービーとかキングジョージとか・・・は世界一のレベルだと思いたいのでしょうが、そうでしょうか!?
奇しくも、昨年度のワールドシリーズチャンピオンであるファンタスティックライトは124ポイントであった。
ワールドチャンピオンなのに!?何で??って感じでチーム・ゴドルフィン側は怒っているみたいです。
私から見れば、なんでこの馬がTMオペラオー(122)よりも高評価なの!?って感じですけどね!
● 2000年 Internationa Classifications 3yo馬部門 主な競走馬 ●( )の国名は調教国
 
レート S 5 - 6F M 7 - 9F I 9 1/2 - 10 1/2F L 11 - 131/2F E 14F〜
132 Sinndar(愛)
127 Fusaichi Pegasus(米)
Giant's Causeway(愛)
Tiznow(米)
126 Observatory(英) Egyptband-f(仏)
124 King's Best(英) Holding Court(英)
Samum(独)
123 War Chant(米) Aptitude(米) Sakhee(英)
Red Bullet(米)
122 Caller One(米) Spain-f(米) Petrushka-f(英)
121 Dixie Union(米) The Deputy(米) Captain Steve(米) Volvoreta-f(仏)
Distant Music(英)
120 More Than Ready(米) More Than Ready(米) Unshaded(米) Commendable(米)
Surfside-f(米) Love Divine(英)
119 Dream Supreme(米) Cash Run(米) King Cugat(米)
China Visit(米)
Crimplene-f(英)
118 Big Bambu(米) Bachir(英) Beat Hollow(英) Ciro(米)
Reve d'Oscar-f(仏)
117 Auenklang(英) Lahan(英)
116 Sahara Gold(米) Chilikki(米) アグネスフライト(日) Millenary(英)
115 アグネスデジタル(日) エアシャカール(日)
114 ダイタクリーヴァ(日)

3yo馬部門

1昨年の英ダービー馬・・・オースは123ポイントの評価を受けたが、昨年度の英ダービー馬は132ポイントを得ました。
3yo馬のトップランキングとしては標準的なレーティングなのだが、過小評価のような気がします。
英・愛ダービー、凱旋門賞の勝ち方は非常に強い勝ち方でした。
その辺りについて、パネル・チェアマンのジェフリー・ギブス氏は次のようにコメントしています。

『私の個人的な意見を言わせてもらえば、シンダールはシャガー以来、最高のミドルディスタンス馬だと思います。
しかし、残念ながらレーティングには反映していないようです。シンダールは非常に優れた馬である。
かなうなら、もう一回エプソムのコースを走ってもらいたいものです。』

英ダービー馬でトップにランキングされたのは1991年のジェネラス(137ポイント)以来のことでした。
また、ここ最近の凱旋門賞出走馬においても・・・パントンセレーブル(137)、モンジュー(135)、エルコンドルパサー(134)に続いての評価になります。

クラシフィケーションは勝ち方が派手なほど数値が高くなります。何馬身離して勝ったか!?それだけなのです。
レースの格も考慮されるが、大体において欧州陣営の独断と偏見で行われているように思われて仕方がない。
日米の委員の意見が通らないのかもしれない。・・・問題だ〜〜〜!

2番手グループの3頭・・・なんか非常に適当につけたレーティングのような気がしますね!!
昨年のレーティングも似たようなもんだったし・・・(^^ゞ
フサイチペガサスが何でジャイアンツコーズウェイと同じか・・・私には理解できません。
同じく、ティズナウはどう考えてもフサイチよりは上だと思うけれどなぁ〜〜〜。

全く拍子抜けなのは日本馬達!
昨年はTMオペラオーが119ポイントの評価をされて、おお!なかなか見る目があるじゃん!
と思ったのだが・・・今年は全然だめですね〜〜!
エアシャカールの英遠征大失敗の影響かもしれません。今年は頑張ってくれよなぁ〜〜〜。
● 2000年 Internationa Classifications 古馬部門 主な競走馬 ●( )の国名は調教国
 
レート S 5 - 6F M 7 - 9F I 9 1/2 - 10 1/2F L 11 - 131/2F E 14F〜
134 Dubai Millennium(英)
130 Montjeu(仏)
127 Kona Gold(米)
Namid(愛)
126 Kalanis(英)
125 Lemon Drop Kid(米) Lemon Drop Kid(米)
Riboletta-m(米)
124 Nuclear Debate(仏) Behrens(米) Fantastic Light(英)
Genaral Challenge(米)
123 Bet On Sunshine(米) Dansili(仏) Budroyal(米) Royal Anthem(米)
Indian Lodge(英)
Muhtathir(英)
122 Affirmed Success(米) Greek Dance(英) Perfect Sting-f(米) Kayf Tara(英)
Fairy King Prawn(香港) テイエムオペラオー(日本)
Stephen Got Even(米)
121 Big Jag(米) Beautiful Pleasure-m(米) Chester House(米) Bienamado(米)
Honest Lady-f(米) Shiva-m(英) John's Call(米)
120 Sunline-m(NZ) Jim and Tonic(仏) Daliapour(英)
Fruits Of Love(英)
メイショウドトウ(日本)
119 アグネスワールド(日本) Arkadian Hero(英) Dark Moondancer(米) Dark Moondancer(米)
Bertolini(英) Manndar(米) Mutafaweq(英)
118 Love That Red(米) Aljabr(英) Snow Polina-m(米) Enzeli(愛)
Richter Scale(米) Cat Thief(米) Sumitas(独)
Sendawar(仏)
Running Stag(英)
117 Beat All(英) Beat All(英) Arctic Owl(英)
116 ダイタクヤマト(日本) ウイングアロー(日本) ダイワテキサス(日本)
115 ジョービッグバン(日本) ラスカルスズカ(日本)
マチカネキンノホシ(日本)
114 ブラックホーク(日本) ブラックホーク(日本)

古馬部門

全くしょうがね〜〜な〜・・・って感じの今年の古馬部門。
どんなに強かったかは知らないが・・・とっとと引退した馬なんぞ、知らんわいな!(笑)
昨年は、シーズンの前半と後半で全然違う様子を呈しました。
欧州、最強古馬と言われていた・・・モンジュー、ドゥバイミレニアム、センダワール、アルジャブルなどなど
スタートは全部の馬が最高のスタートを切ったのだが、直接対決を望むファンの声も虚しく、なかなか実現しませんでした。
が・・・アスコット開催でのG1プリンスオブウェールズSにおいて、ドゥバイミレニアムとセンダワールの対決が叶いました。
結果は、センダワールが1マイルでバテてしまい、大差でドゥバイミレニアムに軍配が上がる結果となった。
さあ、次はモンジューとの対戦だ!!
しかし、そうは問屋がおろさない!(笑)
モンジュー陣営は12Fのレースを要求するし、ミレニアム陣営は10Fのレースを要求!
馬場状態に関してもなんだかんだといちゃもんをつけまくる!
モハメド殿下とマイケル・テーバー氏の意地の張り合いですな〜〜、まったく。
しかし・・・熱いファンの声に押され、モハメド殿下から承諾を得ることができたのです。
世間は直接対決の話題で浮かれまくっていました。・・・・そんな時、ミレニアムの引退が発表されました。
結局、どちらが強かったかは永遠の謎になってしまった。

そんな流れで迎えた凱旋門賞では王者モンジューが3yo馬のシンダールに惨敗!
汚名挽回で出走した英チャンピオンSではシンダールの露払い(笑)カラニシに完敗!
・・・・引退を撤回して雪辱に向かったBCターフで再びカラニシに惨敗!

王者の負ける姿に悲鳴がゴーゴー(大嘘)。
何となく、尻すぼみのシーズンでした。

2年目を迎えたエミレーツ・ワールドシリーズは全く白けきってしまったのか、積極的に参加する有力馬はほとんどいない。
2度以上出走した有力馬は殆どいませんでした。その為、異なった勝馬がレースの数だけ生まれました。
レベルが高いからそうなったのか、低かったからなのかはおわかりですよね〜〜〜<-ヘ->
進行方法を変えないと、2001年シーズンも同じ事になるかもしれない。
今考えられているのは、レースの格によってポイント数を変えようというものらしいです。
じゃ、誰が格を決めるんだ!?ってことになりますね〜〜!

チーム・ゴドルフィンのマネージャー:サイモン・クリスフォード氏のコメント

『ドゥバイミレニアムがチャンピオンになり非常に嬉しく思っています。
かつて所有したことのないくらい素晴らしい馬だし、ダイラミよりも優れていると思います。
ほんのウォーミングアップ程度で、彼の真の力をお見せできなかったのは残念ですが・・・。』

非常に強きの発言!一体何パーセントの走りだったのでしょうか!?(゚ε゜;)

BHBのハンディーキャッパー:ナイジェル・グレイ氏のコメント

『ドゥバイWCの時、彼はライバル達を砂に沈め、走りは完璧だった。
アスコットの時は2つの出来事があった。1つはセンダワールを撃沈したこと。
もう1つは8馬身もの差をつけて優勝したこと。』

一方、モンジューはG1キングジョージSのパフォーマンスでのレーティング。

最後に再びサイモン・クリスフォード氏のコメント。

『我々チーム・ゴドルフィンのシーズンを通しての素晴らしいパフォーマンスはクラシフィケーションに十分反映されていると思います。
しかし、英国のメディアは視野が狭い!-あなた方は英国内の結果だけで判断する-と言っても間違いはないと思いますよ!
我々の目標はあくまで国際レースの舞台であって、既に5年前から活動を始めています。
ヘンリー・セシル師達とともに戦っているのです。
事実、我々は11ものG1レースに勝利し、カナダや香港や中東でのトップレースにも勝っています。』

彼が言いたいことはおそらくファンタスティックライトの評価が低すぎる!ということであろうと思う。
彼は存在を示すために今年も現役を続ける予定である。