DUBAI MILLENNIUM IS RETIRED

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モハメド殿下の夢と希望が・・・土曜日のニューマーケットに砕け散ってしまいました。
ドゥバイミレニアムが調教中に骨折してしまったからである。
このチーム・ゴドルフィンのスーパースターは骨折により、早すぎた輝かしいキャリアに幕を下ろしました。
これにより、モンジューとの対決もご破算になりました。
よりによって、F.デットーリ騎手が復帰した日に故障してしまうとは・・・。

『調教中の右後脚骨折のために、引退し種牡馬になります。手術が必要であり、現役生活続行は不可能になりました。』
と、チーム・ゴドルフィンのHPに短いコメントが発表されました。
ミレニアムはニューマッケットのダーラム・ホール・スタッドに繋養されます。

誠に残念なことは24時間前にモハメド殿下がモンジューのオーナーであるM.テーバー氏に2頭の対決を申し込んだばかりだったということ・・・。
世論の2頭の対決をあおる声に折れた殿下は2頭によるマッチレースを呼びかけ、買った方には600万ドルの賞金を与えるというものでした。
『今週の初め、マイケル・テーバー氏は2頭の偉大な馬達を誘う何かが必要ではないか?と言いました。
我々は長時間の激論を交わしました。私は、1対1の、チャンピオン対チャンピオンのマッチレースを望みました。
全ての人が2頭の偉大な馬達の対決を見たいと思っているし、実現すればスポーツ界にとって大きな贈り物になるはずです。』
とモハメド殿下はコメントしていました。

ドゥバイミレニアムの生涯獲得賞金は2,752,610ポンド(約4億7千万円)。
彼の唯一の敗戦は昨年度のダービーでオースの9着に敗れた1回のみ。10戦9勝でした。
元々はヤージル(Yaazer)と言う名前だったのだが、初戦を前にドゥバイミレニアムと改められました。
2,000年のドゥバイWCを獲るべき馬だという予感があったからでしょう。
3歳時には1戦1勝。4歳時はダービーの前に2回走って2勝。
ダービーで敗れた後、メゾン・ラフィットの10Fのレースに勝ち復帰。
その後はマイルレースに目標を定め、ジャック・ル・マロワ賞とクイーンエリザベス2世Sに勝利しました。

モハメド殿下は最後にこのように言いました。
『20年待ってもこのような馬は決して現れないでしょう。私は今まで彼のような競走馬を見たこともなかったし、所有したこともありませんでした。
調教においても、馬体においてもそうでした。彼は特別で傑出していました。』


※※※OTEFの独り言※※※
見たこともない馬を評価するのは難しい。
日本で走ってくれれば比較もできるが、今やレベルの衰退したヨーロッパ競馬においてはどんなに良い成績を残したとしても既に眉唾ものである。
昨年のモンジューはJCではトンコロだったしね!
日本のG1レースを勝てないアグネスワールドがG1を2勝できるような競馬だから・・・非常に評価は難しい。
モンジューは今年もJCに出るみたいなので、テイエムオペラオーとの対戦が見物である。
モンジューには怪我などしないで順調に行ってもらいたいものである。