Irish Derby
SINNDAR ROMPS TO DERBY DOUBLE
シンダール・・・7月2日アイルランドのカラー競馬場で行われた愛ダービーで素晴らしい勝利を飾りました。
そして、本年度の欧州4歳ミドルディスタンス王者となった模様です。
3週間前にアイルランド調教馬としては24年ぶりの英ダービーを達成し、彼は自らの地であるアイルランドに帰ってきました。
そして・・・9馬身差の圧勝で愛ダービーを制しました。
しかし・・・レースはキングズベストの故障によりいまいち盛り上がりに欠けたものになったようです。
シンダールは単勝2.1倍で1番人気に推されたが、他馬を圧倒しオッズ以上の強さを見せました。
ラスト2Fで末脚を炸裂したシンダールはグリンデボーン(Glyndebourne)に9馬身の差をつけてゴールしました。
3着にはエイダン・オブライエン師が管理するシーロが2着馬から2馬身半で入線しました。
仏ダービー優勝馬のホールディングコートは単勝3.2倍で2番人気に推されたがからくも6着に入っただけでした。
キングベスト・・・シンダールを管理するオックス師が一番恐れていたいたのだが・・・途中で外前脚を骨折しレースを中止しました。
シンダールの勝利によって、オーナーのアガ・カーン殿下は4度目の英・愛ダービー馬を所有したことになりました。
シャガー、シャーラスタニ、カヤージに続いての殿下所有の英・愛ダービー馬となりました。
殿下所有以外の馬で英・愛ダービーを制したのはコマンダーインチーフとジェネラスしかいないのだから凄い!
シンダールはダブルのご褒美にスポンサーから100万USドルを貰いました。(^^)
なお、オーナーのアガ・カーン殿下はカラー競馬場にはおらず、エジプトで行われた祖父の未亡人の葬儀に出席していました。
オックス師にとっては愛ダービーは初勝利であり(英ダービーは初出走初勝利だった)
『エプソム・ダービーの勝利は私のキャリアの中でも最も偉大な出来事であったが、今回の勝利もそれ以上に特別であった!
金のために走らせたわけではない、本当に嬉しい!夢が叶ったよ!』
と、興奮気味である。
オックス師はシンダールの楽勝ぶりに非常に満足していたが、実はレース序盤は心配だったらしい・・・・。
『全く信じられないよ!シンダールは何だか怠けて走っているようだった。鞍上のマータフ騎手が少し押していたからね。
でも、マータフが言うにはシンダールのスタミナ・闘争心は満タンだったそうだよ。だからマータフがムチを入れたときに
シンダールが爆発したんだ!
シンダールはエプソムの時より良くなっていた、そして今後ももっとよくなるだろう。
さて、当面の目標は凱旋門賞だが、2つのダービーを戦ったこの馬には休息が必要だろう。
トライアルレースを使う予定だが、殿下と相談が必要だ!』
敗れたホールディングコートの鞍上ロビンソン騎手のコメント・・・
『ホールディングコートは決して前から行く馬ではないけれど、1Fくらい走ったとき何かトラブルを抱えていることがわかった。
何かは解らないけど・・・。
競馬場の獣医であるジョン医師はキングズベストの状態について次のようにコメント・・・
『キングズベストはまるで怪我などしていないような感じです。別段痛がってもいないし。しかし、レントゲン検査によれば
砲骨か球節の骨折の疑いがあります。』
競走馬達はこのような怪我から復活し、再び競走馬生活に戻ることができるということは良く知られています。
しかし、引退し、種牡馬としての生活を始めるという道もあるのです。