真夏のマイル王決定戦、G1ジャックルマロア賞!

●G1ジャックルマロア賞の枠番が決まりました!
我が日本の2頭はローエングリンが11枠、テレグノシスが8枠。
最有力馬のドゥバイディスティネーションが6枠、ザフィーンが7枠となっていて、テレグノシスはこれらを見ながらレースができる。
まあ、直線の1600mとは言っても、日本の新潟1000mの様にセパレートコースを走るようなことにはならないので11枠のローエングリンが不利というわけではない。
馬場はここ2週間雨が降っていない割には馬場は柔らかく、当日は稍重ではないかと言われています。


Prix du Haras de Fresnay-Le Buffard-Jacques le Marois (Group 1) 3yo以上 直線1600m

馬番(枠番)

戦績

馬名

調教師

馬齢 斤量(Kg) 騎手

1(10)

1-5821

Special Kaldoun

D Smaga

4

59

D Boeuf

2(13)

2-3567

Blatant

Saeed Bin Suroor

4

59

J P Spencer

3(6)

1/2-11

Dubai Destination

Saeed Bin Suroor

4

59

L Dettori

4(1)

5/1164

Vahorimix

A Fabre

5

59

C Soumillon

5(3)

11-245

Domedriver

P Bary

5

59

K Fallon

6(4)

54-224

Fomalhaut

P Bary

4

59

C-P Lemaire

7(11)

1-2113

ローエングリン

M Ito

4

59

H Goto

8(8)

4-8617

テレグノシス

H Sugiura

4

59

M Katsuura

9(7)

-22014

Zafeen

M R Channon

3

56.5

出走回避

10(12)

3-1131

Martillo

R Suerland

3

56.5

W Mongil

11(9)

1-1115

Clodovil

A Fabre

3

56.5

I Mendizabal

12(2)

-111

Nebraska Tornado

A Fabre

3

55

R Hughes

13(5)

1-1222

Six Perfections

P Bary

3

55

T Thulliez


●各馬紹介
Special Kaldoun・・・前走7月13日、ドーヴィル直線1600mで行われたG3メシドール賞に優勝。この時、1番人気だったのがドームドライヴァー(単勝2.3倍で5着)。ヴァオリミクスも出走していて4着だった。
勝ちタイムの1分34秒60はかなり速いです。
Blatant・・・前走G1サセックスS7着。チームゴドルフィンのペースメーカー。
Dubai Destination・・・大本命。これまで6戦4勝。今季2戦2勝。前走はG1クイーンアンSに優勝している。
何故にG1サセックスSに行かなかったのかちょっと疑問。敷居の低い方を選んだ為かな。2yo時にはあのロックオブジブラルタルを2着に沈めたこともある。(G1シャンペンS)
母のミステリアルはヒシアケボノ・アグネスワールド兄弟の母ミステリーズの半妹。父はキングマンボなのでフランスの馬場は合うはず。
Vahorimix・・・3yo時にはラッキーにも上位馬の降着で繰り上がりのG1レース勝ちが2つもある。(仏2000ギニー、ジャックルマロア賞)しかし、所詮はオープン番長。グループレースでは荷が重い。
Domedriver・・・なんと言っても、昨年のG1BCマイルの優勝に尽きる。有終の美を飾るべく参戦したロックオブジブラルタルに勝ってしまった。(アクシデントがあったにせよ)ここで全ての運を使い果たした感もあり、今季は3戦して勝利がない。
G1ロッキンジSではホークウィングに20馬身も離された4着。前走も1番人気を裏切って5着。
Fomalhaut・・・この馬はスプリンター。1000m専門。おそらくドームドライヴァーのペースメーカーであろう。
しかし、距離が変わると一変する馬もいるのでそのまま行っちゃう可能性もある。父はスピニングワールド。
Zafeen・・・G1セントジェームズパレスS優勝馬。G1英2000ギニー2着。G1愛2000ギニー14着。
前走G1サセックスSで初めて古馬と対戦。ムーンバラッドに先着するも、1着リールバディーに半馬身届かず4着。
その後、ゴドルフィンにトレードされたため、今回のレースは回避濃厚。・・・残念だ。
Martillo・・・独2000ギニー馬。G1セントジェームズパレスSに挑戦しザフィーンの3着。前走はG2ドイツトロフィーに出走し2馬身半差で快勝している。
Clodovil・・・1番人気で仏2000ギニーに優勝。前走G1セントジェームズパレスSはザフィーンの5着。
Nebraska Tornado・・・今季5月5日にデビュー。その後3戦3勝で仏オークスを制した天才少女。しかし、同世代の牝馬限定戦しか出ていないのは大きなハンデ。
Six Perfections・・・2yo時にG3カルバドス賞、G1マルセルブーサック賞に優勝し全欧2yo牝馬チャンピオンとなる。
今季は仏で1戦叩いてからG1英1000ギニーに向かったがロシアンリズムの2着に敗れた。続いて出走したG1愛1000ギニーもイエスタデイの2着。前走は初の古馬相手(と言っても牝馬)のG2アスタルテ賞(ドーヴィル1600m)に出走したが、ここもブライトスカイの2着に敗れた。
アンラッキーだと言われる所以(力不足とは言われない)は血統にある。母のヨグヤがあのミエスクの半妹であるからである。

これら、欧州勢に立ち向かうローエングリン、テレグノシス。力一杯戦って欲しいものだ。

当初出走予定していた英2000ギニー馬のリフューズトゥーベンド、G1セントジェームズパレスS2着のカラマン、仏古馬牝馬代表のブライトスカイらが回避。少し残念だが良いメンバーが出揃ったと思う。
古馬の斤量59Kg に対して3yo馬は56.6Kg。馬場状態にも因るが、今の状況だとあんまり影響はないように思える。
それよりは古馬の一線級のプレッシャーに耐えきれるかどうかが鍵となるだろう。

2003/8/16 UP

●レースが無事に終わりました。ザフィーンはやはり回避しましたが、その他のメンバーは揃って出走したようです。
馬場は予想通りの稍重(good to soft)。日本から出走した2頭は対照的な結果となりました。
私的予想では、シングスピール-カーリングという欧州のG1を勝ちまくった両馬の間の息子であるローエングリンはフランスの馬場に対応できると思っていた。
テレグノシスは父トニービン、母メイクアウィッシュ(父ノーザンテースト)であり、トニービンは凱旋門賞に勝っているし、母父のノーザンテーストも仏G1ラフォレ賞に優勝している。血統的には対応してもおかしくはない。
が、日本国内のレース振りでは軽い馬場の方が向いているのでは!?と思っていた。
しかし・・・
スタートと共に3番手に付けたローエングリンは"これから!"という所で脚を無くしてしまって10着に敗退。
入れ替わるように上がってきたテレグノシスが末脚を発揮して約1馬身差の3着に入った。
優勝したのは天才少女と言われていた3yo牝馬シックスパーフェクションズ(鞍上:T.テュリエ)。
2着も同じP.バリー厩舎のG1馬ドームドライヴァーが短クビ差で入っている。
さて、1番人気だったドゥバイディスティネーションだが、道中中段から勝負を掛けたが、伸び脚なく5着に敗れた。
まあ、チーム・ゴドルフィンにとっては痛くも痒くもないだろう。
前日、北米のG1アーリントンミリオンにスラマニが-繰り上がりだったと言え-優勝し、チーム通算100個目のG1勝利を飾っていたからだ。
3着に好走したテレグノシスは次走G1ムーランドロンシャン賞に向かう公算が高い。(9月7日)
直線のマイル戦に戸惑った勘もあるし、2頭のペースメーカーに惑わされたローエングリンもそこで巻き戻して欲しいものだ。
Prix du Haras de Fresnay-Le Buffard-Jacques le Marois (Group 1)
2003/8/17 仏ドーヴィル競馬場 直1600m 3yo以上 馬場:稍重 12頭立て
同じ勝負服の1-2フィニッシュ!さすがミエスクの姪^^
着順 着差 馬名 枠番 調教師 馬齢 騎手 人気

1

1分38秒30

Six Perfections

(5)

P Bary

3

T Thulliez

28/10

2

snk

Domedriver (IRE)

(3)

P Bary

5

K Fallon

28/10

3

1

Telegnosis (JPN)

(8)

H Sugiura

4

M Katsuura

86/10

4

1

Special Kaldoun (IRE)

(10)

D Smaga

4

D Boeuf

126/10

5

2 1/2

Dubai Destination (USA)

(6)

Saeed Bin Suroor

4

L Dettori

14/10F

6

1 1/2

Nebraska Tornado (USA)

(2)

A Fabre

3

R Hughes

68/10

7

3

Martillo (GER)

(12)

R Suerland

3

W Mongil

94/10

8

6

Clodovil (IRE)

(9)

A Fabre

3

I Mendizabal

59/10

9

3/4

Vahorimix

(1)

A Fabre

5

C Soumillon

59/10

10

3/4

Lohengrin (JPN)

(11)

M Ito

4

H Goto

86/10

11

Fomalhaut (USA)

(4)

P Bary

4

C-P Lemaire

28/10

12

Blatant (GB)

(13)

Saeed Bin Suroor

4

J P Spencer

14/10F

 
<シックスパーフェクションズ> 3yo 牝馬 2000年2月24日生まれ 鹿毛
父:ケルティックスイング
母:ヨグヤ(リヴァーマン)
通算成績:9戦5勝
主な勝ち鞍:G1マルセルブーサック賞、G1ジャックルマロア賞、G1英1000ギニー2着、G1愛1000ギニー2着
母ヨグヤはマイル女王のミエスクの半妹。怖ろしい牝系だ!
オーナー:Niarchos Family
生産: Niarchos Family
調教師: P Bary

2003/8/19 UP