●第9回ドゥバイWCは、下馬評通りの結果となりました。

日本から3頭もの出走があり、注目もされていたレースであったが、日本の三羽カラスはレースをすることなく惨敗した。
レースは昨年のBCクラシックの再現となり、プレザントリーパーフェクトメダーリアドーロの一騎打ち。
なのだが、力の違いでプレザントリーパーフェクトが快勝した。
先行した昨年のJCダート優勝馬のフリートストリートダンサーがペースを作り、それを2番手でメダーリアドーロ
その外にプレザントリーパーフェクトという、誰にでもゴール前のシーンが想像できる展開になった。
直線に向くと、先頭に出たメダーリアドーロが400m先のゴールラインを目指してゴーサイン。
しか〜し、王者プレザントリーパーフェクトが残り200mでトップに立ち、そのまま押し切って優勝。
着差は3/4馬身だった。
管理するR.マンデラ師のコメント:
『この結果には大変満足している。一仕事終えたって感じで良いね。また、来年もここに来たいね。
この後はゆっくりと休養をとって、10月のBCに控えたいと思う。』

鞍上A.ソリス騎手のコメント:
『このレースを勝っただなんて信じられないよ!帰りの飛行機では大いに盛り上げたいと思うし、残り後半もいい気分で送れるしね。
直線では凄いドッグファイトだったけど、メダーリアドーロから離されないように頑張った。
ラッキーにもこちらは余裕があったので残り100mの時点で勝てると思いました。
プレザントリーパーフェクトは美しく、誇らしげでしたよ。』


果敢に逃げたフリートストリートダンサーだが、結局着外の7着に敗れた。
『良いスタートが切れたし、ギャンブル的に先行させたけど、賞金を取り逃がしたね。』
とは管理するJ.コート師のコメント。

さて、日本馬だが・・・・
サイレントディールは直線で躓いて最後方からレースを進め、全く良いところ無くそのまま最下位でゴールイン。
『不完全燃焼。大一番だっただけに残念だ。』騎手はコメントしているが、ホントはもっと怒りに燃えているはずだ。
不甲斐ない相棒は、レースでサイレントな存在であった。ナイターのレースにビビってしまったんだろうな〜。
日本国内だけで異様に期待されていたアドマイヤドンは、絶好の枠番、絶好調の状態でレースに臨んだが、スタートから付いていくこともできず、良いところなしの8着。
鞍上のアンカツ『何が原因か分からないが、落ち着きすぎて元気が無く競馬にならなかった。』と怪訝な様子。
日本の競馬のように、喧噪とした雰囲気じゃないと、馬が呆けてしまうのかもしれない。
次走に期待しよう。
Dubai World Cup (Group 1)
2004/3/27 ナドアルシーバ競馬場 ダート2000m 3yo以上 12頭立て 馬場:速
着順 着差 馬名 枠番 調教師 馬齢 騎手 人気 TS RPR

1

2分0秒24

Pleasantly Perfect (USA)

(7)

Richard E Mandella

6

A Solis

5/2

114 

128 

2

3/4

Medaglia D´Oro (USA)

(11)

R J Frankel

5

J D Bailey

2/1F

113 

127 

3

5

Victory Moon (SAF)

(9)

M F De Kock

5

W C Marwing

4/1

103 

118 

4

7 3/4

Grand Hombre (USA)

(8)

Saeed Bin Suroor

4

L Dettori

12/1

89 

104 

5

4

King´s Boy (GER)

(2)

J Barton

7

M J Kinane

66/1

82 

97 

6

4

Domestic Dispute (USA)

(1)

P Gallagher

4

G Stevens

22/1

74 

89 

7

nk

Fleetstreet Dancer (USA)

(10)

Doug O´Neill

6

J K Court

16/1

73 

89 

8

2 1/4

Admire Don (JPN)

(3)

H Matsuda

5

K Ando

11/1

69 

85 

9

1 3/4

Regent Bluff (JPN)

(5)

Y Okubo

8

Y Yoshida

40/1

66 

82 

10

7 3/4

Dinyeper (GB)

(4)

Ayhan Kasar

5

H Karatas

40/1

50 

68 

11

3 1/4

State Shinto (USA)

(12)

M Al Kurdi

8

T E Durcan

66/1

44 

62 

12

13

Silent Deal (JPN)

(6)

Y Ikee

4

Y Take

25/1

18 

38 

 
プレザントリーパーフェクト 6yo・牡 鹿毛 1998年2月4日生まれ
父:プレザントコロニー
母:リーガルステート(アファームド)
今季:2戦2勝 通算:15戦8勝
主な勝ち鞍:G1BCクラシック、G1ドゥバイWC、G2サナントニオH
オーナー:Diamond A Racing Corporation
生産者: Clovelly Farm
調教師: Richard E Mandella

2004/3/31 UP