●ロイヤルアスコット開催がひっそりと(笑)始まりました。
世界中がワールドカップの話題で持ちきりのため、ホントは世界1華やかで派手な開催なのに・・・。^^;
残念ながら我が日本は負けてしまったが、まだまだワールドカップモードは続きます。
と言うことで、取りあえず簡単に着順などをご報告します。
詳しいレース内容は、時間を追って更新致します。m(。、)m

- 1日目 -

※開催初日の第1レースはマイルG2のクイーンアンS、日本で言えば京王杯SCみたいなもの(距離は違うが)。
夏から秋にかけてのマイルG1を占う重要な1戦です。
Queen Anne Stakes (Group 2)
2002/6/18 アスコット競馬場 芝直1マイル 3yo以上 馬場:良 12頭立て
ノーエクスキューズニーデッド(右)がアタマ差で制す!
 
着順 着差 馬名 枠番 調教師 馬齢 斤量 騎手 人気

1

1分40秒66

No Excuse Needed

(11)

Sir Michael Stoute

4

 9-2

J P Murtagh

13/2

2

shd

Tillerman

(9)

Mrs A J Perrett

6

 9-2

R Hughes

11/1

3

3

Tough Speed (USA)

(4)

Sir Michael Stoute

5

 9-2

Pat Eddery

12/1

4

shd

Nayyir

(1)

G A Butler

4

 9-2

E Ahern

5/1J

5

1 1/4

Century City (IRE)

(3)

A P O´Brien

3

 8-6

M J Kinane

7/1

6

2 1/2

Umistim

(7)

R Hannon

5

 9-2

Dane O´Neill

66/1

7

1

Swallow Flight (IRE)

(6)

G Wragg

6

 9-5

D Holland

14/1

8

2

Best Of The Bests (IRE)

(10)

Saeed Bin Suroor

5

 9-7

L Dettori

11/2

9

hd

Frenchmans Bay (FR)

(5)

R Charlton

4

 9-2

S Drowne

5/1J

10

3 1/2

Priors Lodge (IRE)

(2)

R Hannon

4

 9-2

J Fortune

40/1

11

5

Vicious Knight

(8)

L M Cumani

4

 9-2

J P Spencer

16/1

12

9

Atavus

(12)

G G Margarson

5

 9-2

J Mackay

50/1

 
差したティラーマンの鞍上R.ヒューズ騎手が勝利を確信したほどの接戦だった。
ロイヤルアスコット開催を告げるG2クイーンアンS。
勝利を確信したR.ヒューズ騎手はゴールラインを越えるとムチを振り回して喜びをあらわにしました。
・・・しかし、写真判定によるとJ.ムルタ騎手鞍上のノーエクスキューズニーデッド(7.5倍)が短アタマ差だけ先着していた。
同馬を管理するM.スタウト師は3年連続の同レース制覇。カラニシ(2000年)、メディチアン(2001年)。
3着にも同厩舎のタフスピードが3馬身差で入っていました。
ここから見た感じだと、うちの馬が負けたように見えたよ。ましてリチャード君は乗っていたわけだからなおさらだろうな。
ノーエクスキューズニーデッドの今年緒戦はG1ドゥバイデューティーフリーだったけど不運にも踵を痛めて惨敗してしまった。だからG1ロッキンジSへの準備ができなかった。
この馬にはG1馬になる資格は十分ある。次走はG1サセックスSを考えているけれど、10Fの方が向いているだろう。よく考える必要があるね。

と師はコメントした。
さて、前走G1イスパーン賞を勝ってここに出てきたベストオブザベスツは逃げて最後伸びきれず8着に大敗した。
単勝6倍で1番人気を分けたナイールとフレンチマンズベイは4着と9着に敗れている。
 
<ノーエクスキューズニーデッド> 牡・4yo 1998年2月16日生まれ 栗毛
父:マキャベリアン
母:ナウエイト(ジルザル)
オーナー:Maktoum Al Maktoum
生産者: Gainsborough Stud Management Ltd
調教師: Sir Michael Stoute


※かつて日本からアグネスワールドが参戦したこともあるスプリント戦のG2キングズスタンドS。
7月に行われるG1ジュライCの前哨戦としての意味合いが大きかったが、今年から新設されたG1ゴールデンジュヴェリーSに回った馬が多かったため、メンバーは少し薄くなりました。
King's Stand Stakes (Group 2)
2002/6/18 アスコット競馬場 芝直5F 3yo以上 馬場:良 15頭立て
1番右が3yo牝馬として優勝したドミニカ
 
着順 着差 馬名 枠順 調教師 馬齢 斤量 騎手 人気

1

1分0秒89

Dominica

(6)

M P Tregoning

3

 8-7

Martin Dwyer

16/1

2

hd

Continent

(5)

D Nicholls

5

 9-2

D Holland

16/1

3

1/2

Kyllachy

(3)

H Candy

4

 9-2

J P Spencer

11/10F

4

nk

The Trader (IRE)

(9)

M Blanshard

4

 9-2

J Quinn

8/1

5

nk

Indian Prince (IRE)

(2)

B J Meehan

4

 9-2

Pat Eddery

25/1

6

shd

Olivia Grace

(10)

T G Mills

4

 8-13

J Fortune

100/1

7

nk

Jessica´s Dream (IRE)

(1)

J G Given

4

 8-13

M Fenton

13/2

8

1/2

Smokin Beau

(14)

J Cullinan

5

 9-2

M Henry

14/1

9

1/2

Bahamian Pirate (USA)

(11)

D Nicholls

7

 9-2

R Hughes

8/1

10

1

Misty Eyed (IRE)

(4)

Mrs P N Dutfield

4

 8-13

K Darley

33/1

11

nk

Monkston Point (IRE)

(13)

D W P Arbuthnot

6

 9-2

J P Murtagh

33/1

12

nk

Indian Spark

(8)

J S Goldie

8

 9-2

A Culhane

25/1

13

1 3/4

Vita Spericolata (IRE)

(7)

J S Wainwright

5

 8-13

G Carter

100/1

14

1 1/2

Pomfret Lad

(15)

P J Makin

4

 9-2

S Sanders

66/1

15

shd

Anna Elise (IRE)

(12)

J A Flynn

6

 8-13

J A Heffernan

66/1

 
3yo牝馬ドミニカ(M.トレゴニング厩舎)は昨年の10月同競馬場のG3コーンウィリスS以来のレースだった。
と言うことは、3yo牝馬として同世代のクラシックを競うこともなくいきなりの古馬との対戦になったわけである。
単勝オッズが17倍というのもうなずけるし、50倍前後でも不思議はないはず。
例えば、G3ファンタジーSの勝ち馬が鉄砲でG3函館スプリントに出走するようなものである。
管理するM.トレゴニング師のやり方は正しかった。
追い込んでくるコンチメントをアタマ差抑えきっての優勝は凄い。
鞍上のM.ドワイヤー騎手にとっては初のロイヤルアスコットでの勝利。
1番人気のキラチー(2.1倍)は勝負所で前が壁になってしまい3着。
1馬身差くらいで勝てるはずだったが・・・レースでは良くある事。』と鞍上のJ.スペンサーは言った。
同騎手はムチの不正使用(肩よりも高い位置での使用)により6月27日の騎乗を停止処分された。
キラチーの次走はG1ナンソープSの予定。
M.トレゴニング師のコメント:
彼女は凄いスピードを発揮してくれました。
如何にフレッシュな状態でここに来れるかが大きな鍵でしたが上手くいきましたね。

師にとってドミニカは2頭目のロイヤルアスコット開催での出走馬だった。
運良くオーナーも辛抱強い人だったので馬の状態似合わせての出走ができました。
古馬との対戦は困難ですが、斤量差が大きかったですからね。
彼女は小柄だけどデカイ心臓を持っているよ。

(古馬とは9ポンド差・・・古馬約59Kgに対して約54Kgでの出走)
師は彼女での5Fでの欧州制覇を目論んでいる。
G1ナンソープSやG1アベイユドロンシャン賞に出走予定らしい。
彼女には5Fが1番合っている。今まで調教した中でもベストなスプリンターだと思います。
尚3yo牝馬の同レース優勝は1981年のマーウェル以来。
 
<ドミニカ> 牝・3yo 1999年5月8日生まれ 栗毛
父:アルハース
母:ドミニオ(ドミニオン)
オーナー:Major & Mrs R B Kennard
生産者: Stowell Hill Ltd And Major And Mrs R B Kennard
調教師: M P Tregoning


※初日最も注目されたこのレース。欧州春の3yo馬マイル王決定戦のG1セントジェームズパレスS。
今年は英・愛・仏・伊・独の5カ国の2000ギニーを制した馬達が激突しました。
St James's Palace Stakes (Group 1)
2002/6/18 アスコット競馬場 芝1マイル 3yo・牡 馬場:良 9頭立て
G1レース5連勝を飾ったロックオブジブラルタル(左側)
 
着順 着差 馬名 枠順 調教師 騎手 人気

1

1分40秒91

Rock Of Gibraltar (IRE)

(4)

A P O´Brien

M J Kinane

4/5F

2

1 3/4

Landseer

(5)

A P O´Brien

J P Murtagh

13/2

3

4

Aramram (USA)

(3)

M R Channon

S Drowne

20/1

4

nk

Dupont

(7)

W J Haggas

D Holland

14/1

5

1

Where Or When (IRE)

(1)

T G Mills

J Fortune

66/1

6

hd

Bowman (USA)

(9)

A Fabre

L Dettori

4/1

7

1/2

Sahara Desert

(6)

A P O´Brien

P J Scallan

100/1

8

hd

King Of Happiness (USA)

(8)

Sir Michael Stoute

Pat Eddery

10/1

9

5

Camp Commander (IRE)

(2)

C E Brittain

P Robinson

150/1

 
ロックオブジブラルタル(A.オブライエン厩舎)がG1レース5連勝達成。2着には同厩舎のランドシール。勝ちタイムは1分40秒91。英・愛2000ギニー+セントジェームズパレスSの3冠は1969年のライトタック以来のこと。G1レース5連勝は2000年のジャイアンツコーズウェーに並ぶもの。次走はミルリーフの持つG1レース6連勝の記録に挑みます。
A.オブライエン厩舎にとってペースメーカーのサハラデザートを出走させての万全の備えだったが最高の結果となった。
独・伊2000ギニー馬のデュポン(W.ハガス厩舎)は伸びきれずに4着に終わり、3着には人気薄のアラムラム(M.シャノン厩舎)が入った。
仏2000ギニー馬のランドシール(J.ムルタ騎手)が残り1Fで抜けだし追い上げるデュポンを抑えたが、ロックオブジブラルタル(M.キネーン厩舎)が並ぶ間もなく抜き去って優勝。
J.ムルタ騎手は審議対象となったが着順に変更はなかった。
勝ち馬の共同オーナーのA.ファーガソン氏は興奮を抑えきれず喜びを爆発させた。
無邪気に喜ぶ同氏とは対照的に共同オーナーのJ.マグナイアー氏は先のことを冷静に考えていた。
ここに至ると、マイル以外のレースへの出走も魅力的だ。10Fまでなら大丈夫だろうし、スプリントならジュライCもターゲット内であろう。
しかし、これは我々が口を出すことではないだろう。レースの事は全てA.オブライエン師に任せているのだから。

と、暗に"出せよ"と仄めかしている。
若干34歳の若き調教師が大成功するためにはオーナーの意向には逆らえない。
当のオブライエン師はサセックスSを次走の予定と考えているようである。
3着馬のアラムラムを管理するM.シャノン師は愛馬の好走に喜んだが、鞍上のS.ドローン騎手はもう少し距離が伸びた方が良いだろうとコメントした。
同師も2年間調教しているが未だに良くわからんと頭をかく。
オーナーのアーメッド殿下はG1エクリプスSに行かせたいようである。
 
<ロックオブジブラルタル> 牡・3yo 1999年5月8日生まれ 鹿毛
父:デインヒル
母:オフショアブーム(ビーマイゲスト)
主な勝ち鞍:G1セントジェームズパレスS、G1愛2000ギニー、G1英2000ギニー、G1デューハーストS、G1仏グランクリテリウム
オーナー: Sir Alex Ferguson & Mrs John Magnier
生産者: Joe Crowley And Mr And Mrs A P O'Brien
調教師: A P O'Brien

2002/6/19 UP