ロイヤルアスコット開催2日目(6月21日)・・・注目の対決が行われました。

DUBAI PROVES CHAMPION

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ドゥバイミレニアム(牡・5歳)が世界タイトルに向けてまた1歩前進した模様です。
2日目(水曜日)に行われたG1プリンスオブウェールズSにおいて、彼はライバル達を8馬身ちぎって楽勝しました。
このレースは今年からG1に昇格されたのだが・・・ドゥバイミレニアムとセンダワールの対決が呼び物であった。
しかし、ドゥバイミレニアムの独壇場に終わったようです。
『前から言っているように、ドゥバイミレニアムは今までで最高の馬なのだ!』
と、チームゴドルフィンの親玉のシェイク・モハメド殿下はコメントした。
>>>この人はホンマに調子の良い人だ!スウェインの時もダイラミの時も同じ事を言っていたように思われる。<-ヘ->
『これまでの20年間でこのような馬に出会ったことはなかった。・・・彼の仕草や馬体の良さなど。
本当に最高の馬なんだ!!』

今回、負傷のF.デットーリ騎手に替わって騎乗したアメリカ人ジョッキーのジェリー・ベイリー騎手は
『彼は、思った通りの素晴らしい馬でした。ブリリアントなレース振り、長い間レースに携わってきたが、
彼より優れた馬は何処にもいないだろう。』
とコメントしました。

>>>おいおい!ホンマなのか??シガーやダンシングブレーヴより凄いのか??(◎-◎)

一方、負傷からの回復に励んでいるF.デットーリ騎手は
『涙が止まらない!・・・こんなに感傷的になったのは初めてだ。ドゥバイミレニアムは抜けた存在なのです。
センダワールに対してあんなに簡単に勝ってしまうとは思わなかったけど・・・。
ドゥバイミレニアムは自分のなすべき事をしただけだ。・・・彼は並み居るチャンピオン級のライバルをなぎ倒した。
この後、BCクラシックに行く予定ですが、その時に今言ったようなことをお見せできると思います。』
と、コメントしました。

驚くべき事に、レースの単勝オッズはセンダワール2.1倍。ドゥバイミレニアムは2.25倍であった。

ドゥバイミレニアムはスタート後直ちに先行したが、同厩舎のペースメーカー役のリズムバンドも同じ位置取りをしていた。
センダワールはミレニアムを見るような形でレースを進めたが、常に何馬身か後ろの方を進んでいました。
ドゥバイミレニアムのペースが速すぎてバテるのではないか?という危惧は直ぐに吹き飛んでしまいました。
彼が直線で目の覚めるような末脚を発揮したからです。

ドイツ馬のシュミタス(Sumitas)が2着に入り、その半馬身差でビートオール(Beat ALL)が入りました。
センダワールは最後はバテバテ・・・。やっとこさ4着に入線しました。

ベイリー騎手は
『ゲートを出た瞬間に勝てると思ったよ』
などと口走ってしまった。(笑)
『スタート直後にラチ沿いにコースを取りたかったんだけど、斜行で失格になるのはごめんなので直ぐに後ろを確認したんだ!』
『この馬に鈴を付けられる古馬はアメリカにはいないと思うよ。シガーは確かに偉大な馬だったけど、ダートだけだからね。でも、この馬は芝でもダートでも速い!』

ドゥバイミレニアムの勝利は25日ぶりにチーム・ゴドルフィンに勝利をもたらした。しかも最高のかたちで・・・。
『ドゥバイWCを勝ったときと同じパフォーマンスを見せてくれたね!
絵に描いたような素晴らしい馬だし、実力も備わっている。非常に容易く勝ってくれるし、フィニッシュも完璧だ!
ダートだけでなく芝においても素晴らしいチャンピオンホースだと言うことが証明できたさ!』
と、サイモン・クリフォード(チーム・ゴドルフィンのレーシングマネージャー)は上機嫌だ。

ドゥバイミレニアムはたった1度・・・昨年のダービー・・・だけ負けている。
彼はこの後、アメリカのチャーチル・ダウンズ競馬場で行われるBCクラシックに出走し、引退します。
そして、ダーラム・ホールに繋養されることになります。
BC前に何処のレースに出走させるかは未定ではあるが・・・何処のレースにでも出走させる意志はあるそうです。
しかし、遠い所には行かせたくはないらしい。
しかし・・・・いつから中距離馬が世界1を誇れるようになったんだろうか?
やはり、選手権距離の2400m或いは12Fのレースに出て欲しいものである。
モンジューとの対戦をしないで王者を気取るのは止めて欲しいものである。
センダワールの馬主のアガ・カーン殿下はスタミナの不足を敗因にあげた。
『勝ったドゥバイミレニアムは本当に素晴らしい馬だと思う。しかし、センダワールはレースをしていないに等しい。
常に懸念していたことなのだが、彼はマイルまでの馬だったのだ。』
センダワールはこの後G1ジャックルマロワ賞を目指す。
2着に入ったシュミタスのオーナー、ゲオルグ・ボン・ウルマン男爵のセリフ・・・
『彼の単勝オッズは67倍。バカにされたようで少々悲しいものがあったが、良い馬なんだよ。
今はとてもいい気分だし、馬達を愛しているよ!!』


DUBAI EARNS HIGH RATING

ドゥバイミレニアムのレース後のフリーハンデが136ポイントと発表されました。
これはダートにおける数値であるのだが、芝でも素晴らしい能力を持っていることはレースの様子で十分分かりました。
これは英国ハンディキャップ委員会のナイジェル・グレイ氏により発表されました。

ゴドルフィンのドゥバイWCの勝者であり、G1プリンスオブウェールズSの勝者であるドゥバイミレニアムは2着馬の
シュミタスに8馬身の差、センダワールをそのまた3馬身あまり離しました。

『実に分かりやすい結果だった。』とグレイ氏は切りだした。彼は中距離部門の責任者なのだ!
『センダワールもドゥバイもインターナショナルクラフィシケーションでは127ポイントに位置づけられていました。
ドゥバイWC後はミレニアムの方には136ポイントのダート格付けがされました。
問題は・・・果たしてダートでの能力を芝でも示せるかどうかだったのだが・・・昨日の結果で彼は答えを出してくれました。
そのまんまで言えば、昨日のレース振りで彼は130ポイント台の力をみせてくれたと言えるでしょう。
8馬身差で勝ったこと、センダワールの負かし方など・・・ダートと変わらぬパフォーマンス。
ドゥバイでのレース、そして昨日のレースを見れたことは非常にラッキーだったよ!・・・・・このような馬をもってみたいもんだね!』