第128回ケンタッキーダービーLogo

●今年で129回を数えるケンタッキーダービーは5月4日(土曜日)にケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場で行われます。
無敗の2yoキングのヨハネスブルグ(A.オブライエン厩舎)の出走も予定されており、昨年以上に盛り上がることでしょう。
さて、先月の19日に締め切られた第1次出走登録馬が発表されました。
ダービーに登録したのは405頭。
その中でも注目したいのは、日本産馬が2頭登録していると言うことです。
1頭は、Sunday Breakという馬で、未勝利戦の勝ち振りが凄かったらしく評判になっているようです。
管理するのはN.ドライスデール師。ドライスデール師と言えば記憶に新しい2000年ダービーのフサイチペガサスですね。
アッと言わせて欲しいものです。
Sunday Break(サンデーブレーク)【日本産】
父:フォーティナイナー 母:キャットクイル 生産者:ノースヒルズマネージメント 馬主:前田コウジ氏
もう1頭は、社台ファームの生産馬で1999年のセレクトセールで9200万円にて競り落とされたFlag Day(フラッグデイ)【日本産】です。
馬主は言わずと知れたチーム・ゴドルフィン!
父:サンデーサイレンス、母:ナショナルフラッグと言う良血(日本ではね^^)
サンデーサイレンス産駒がやっと故郷に里帰りできると言った感じでしょうか。アメリカのファンは喜ぶと思う。
また、チーム・ゴドルフィンはケンタッキーダービー制覇に命を懸けているらしく(笑)17頭を登録。
その中には、"タイガーウッズ"にあやかったというドゥバイタイガー(ベタすぎやで!)やBCジュヴェナイルフィリーズ勝ち馬のテンペーラなども含まれています。

2002/2/10  

●ケンタッキーダービー第1回目売りのオッズが発表されました。
1番人気は、本年度1度も競馬場に姿を現していない謎のアイルランド馬(笑)ヨハネスブルグ(A.オブライエン厩舎)。
毎年、この時期の投票では前年度の2yoチャンピオンが人気となることが多いので驚きはない。
が、このヨハネスブルグのケンタッキーダービーまでの予定は発表されていない。
まさか、鉄砲で出るわけはないと思う・・・。もしそうならば2000ギニーに向かうであろう。
アメリカの3冠レースへの道は、風雲たけし城(懐かしい)やサスケの様なサバイバル戦であり、だからといって温存していれば勝てると言うものではない。
KENTUCKY DERBY FUTURE WAGER POOL 2

アルファベット順、馬名、オッズ
1. Blue Burner 24-1・・・G1ファウンテインオブユースS(2/16)3着。父はクロフネと同じフレンチデピュティ。
2. Booklet 14-1・・・今年緒戦のG3ホーリーブルS(1/19)に優勝し、G1ファウンテインオブユースS(2/16)も連勝。父はノートブックその父ウェルデコレイテッドはエアシャカールの母父と同じ。
3. Came Home 13-1・・・今季緒戦のG2サンヴィセンテS(2/2)を快勝し、次走のG2サンラファエルSも激勝(3/2)。父ゴーンウエスト。
4. Danthebluegrassman 35-1・・・G3ゴールデンゲートダービー(1/12)に優勝。G3エルカミノリアルダービー(3/9)はYougottawannaの2着。父はミスプロ系のパイオニアリング。
5. Easyfromthegitgo 25-1・・・前走のG2ルイジアナダービー(3/10)はRepentの2着。G3リズンスターS(2/17)もRepentの3着だった。父はデヘア。
6. Easy Grade 40-1・・・G2サンラファエルS(3/2)はCame Homeの2着。父はダンチヒ系のホノーグレイド。
7. Essence of Dubai 50-1・・・ドゥバイで行われたUAE2000ギニー(2/28)に優勝。父はプルピット。
8. Harlan's Holiday 12-1・・・G1ファウンテインオブユースS(2/16)2着。父はストームキャット系のハーラン。
9. High Star 24-1・・・今季は一般戦で2戦1勝、2着2回。父はプライベートタームス。
10. Johannesburg 7-2・・・昨年度エクリプス賞最優秀2yo牡・セン馬。トライアル戦の予定は不明。
11. Mayakovsky 25-1・・・今季は未出走。昨年のG1ホープフルSではCame Homeの2着がある。父はカポーテ系のマティーG。
12. Nokoma 25-1・・・今季2戦1勝。父はプルピット。
13. Perfect Drift 99-1・・・今季3戦1勝、2着2回。前走のジョンバトグリアメモリアルS(3/2)はRequest For Paroleの2着。父はダイナフォーマー。
14. Repent 7-1・・・G3リズンスターS(2/17)、G2ルイジアナダービー(3/10)を連勝。今のところ最有力。父はルイカトラーズ。
15. Request For Parole 50-1・・・今季2戦2勝。前走のジョンバトグリアメモリアルS(3/2)はハナ差の辛勝。父はジャッジTC。
16. Saarland 12-1・・・今季未出走。昨年のG1BCジュヴェナイルはヨハネスブルグの8着。父はアンブライドルド。
17. Saratoga Blues 40-1・・・今季緒戦のウィーラウェイS(2/9)に優勝し、負け無しの3連勝中。父はトワイニング。
18. Showmeitall 99-1・・・今季緒戦のG3スペキュタキュラービドS(1/3)ではメイビリーズボーイの2着。前走のG2ハッチソンS(2/2)は優勝。父はファピアーノ系のオールゴーン。
19. Siphonic 7-1・・・今季緒戦のG2サンタカタリナS(1/19)ではラバンタベイブに5馬身1/2差の大敗の2着。父はサイフォン。
20. Sunday Break 21-1・・・父フォーティナイナーの日本産馬。今季は未勝利戦を含む2戦2勝。勝ち方が凄かった。
21. Tempera (f) 45-1・・・牝馬ながらKダービー制覇を目論むも今季緒戦のUAE1000ギニーでボロ負け。父はAPインディー。
22. U S S Tinosa 45-1・・・今季緒戦は果敢にG3ゴールデンゲートダービー(1/12)に挑戦し3着に好走。その後、リステッドレースに優勝。父はダンチヒ系のフォックスハウンド。
23. Yougottawanna 50-1・・・前走のG3エルカミノリアルダービー(3/9)に優勝。父はキャンディズゴールド。

24. その他の馬 12-1
Total Wagering -- $29,641

2002/3/15  

●噂をすれば何とやら・・・ではないけれど・・・ヨハネスブルグの今季の緒戦の予定が解りました。
どうやらヨハネスブルグの今季緒戦はリングフィールド競馬場(英)でのダート戦に決まりそうです。
1マイルのオールウェザー(以下ダート)コースの呼び物として競馬場側がヨハネスブルグの出走を熱望したと言うのが真相。
オーナーのM.テーバー氏も調教師のA.オブライエン師も前向きで実現しそうです。
しかし、英国でのこのレースにヨハネスブルグが勝つのは当たり前!
ダートに適応できる馬が皆無に近い英国でレースをしても意味はない。まぁ調教代わりという意味はあるが・・・。
因みにレースが行われるのは4月6日。この日には障害の大レース、マーテルグランドナショナルが行われます。
どうせなら、英国初(欧州初)のダートのグループレースにしてしまって、米国やUAEからの強豪を集結させよう!
それなら、十分トライアルとしての意味もあるぞ。
リングフィールド競馬場
左回りのおにぎり型の競馬場。1989年にオールウェザー(以下ダート)コースを設置。
ダートコースは芝コースの内側にあり、1周が1M2F。
1Mダートのコースレコードは Vanroy (1989/11/30)が記録したもので1分36秒32。

※データはRacing Postのデータベースによる

2002/3/16  

●エッセンスオブドゥバイ、準備完了!
3月23日に行われた、G2UAEダービーに優勝したエッセンスオブドゥバイ(サイード・ビン・スルール厩舎)はダービー直行か?
同馬は1987年のBCジュヴェナイルF勝ち馬のエピトミーの産駒。
2yo時にはヨハネスブルグに20馬身あまりの差を付けられ惨敗したが、リベンジなるか?
しかし、後方一気の脚質では通用しないと思う。
●日本産、サンデーブレーク絶好調!
G1馬ファレノプシスの半弟(父フォーティナイナー)のサンデーブレーク(N.ドライスデール厩舎)が今季3連勝を達成。
3月27日にアケダクト競馬場で行われた9Fの一般戦に出走した同馬は単勝1.2倍の圧倒的な人気に応えて快勝!
これで通算成績は5戦3勝。
次走はG1ウッドメモリアルS(4月13日、アケダクト競馬場)が予定されていて、一線級との初対戦となる。

2002/3/31  

●ヨハネスブルグ敗れる!!
当初、英国のリングフィールドのレースに出走する予定だったヨハネスブルグ(牡・3yo・A.オブライエン厩舎)は何を考えたのか地元アイルランドのカラー競馬場で行われた古馬混合のG3に出走しました。(4月7日)
7Fの稍重で行われたこのレースで、勿論1番人気に押されたヨハネスブルグだったがアタマ差の2着に敗れた。
7FのG3グラッドネスSは7頭立てで行われたが、勝ちタイムは1分31秒7という恐ろしく遅い時計。
元来、時計の出る馬場を得意にしている同馬にとっては不利極まるものであった。
同厩舎からは万全を期してペースメーカーまで出していたのに負けてしまったことはショックだ!
元々北米のダートG1を勝つために生産したと豪語していた陣営なのだから、苦手な馬場を走らせることはなかったのにとは思う。
A.オブライエン師はこの結果に落胆することなく、2000ギニーに進ませるかKダービーに進むかは来週には決定したいと言っている。
現在の所、2000ギニーのオッズは1番人気を維持しているが、血統からくるスタミナ面の不安、重い芝のマイル戦よりはダート10Fの方が力は発揮できるだろうと私は思う。
1マイルで1分40秒も掛かるようなレースでは勝てないのではないか。
昨年のBCジュヴェナイルで見せたような快足が活かせる北米の方が向いている。
一方、陣営はその後の予定として、短距離G1のジュライC(6F)を目指すかもしれないとも言っている。
ということは、やはり欧州の馬場ではスプリントそれも6F位までが限界であると思っているのかもしれない。
Castlemartin/La Louviere Studs Gladness Stakes (Group 3)
2002年4月7日 カラー競馬場 芝7F 3yo以上 馬場:稍重 7頭立て
着順 着差 馬名 枠番 調教師 馬齢 斤量 騎手 人気

1

1分31秒7

Rebelline

(6)

Kevin Prendergast

4

 9-10

D P McDonogh

8/1

2

shd

Johannesburg (USA)

(1)

A P O´Brien

3

 8-13

M J Kinane

1/3F

3

1

Shoal Creek

(2)

A P O´Brien

5

 9-7

P J Scallan

12/1

4

3/4

Gaelic Queen

(3)

John M Oxx

4

 9-4

J P Murtagh

12/1

5

2

Tarry Flynn

(7)

D K Weld

8

 9-7

P Shanahan

16/1

6

One Won One (USA)

(4)

Ms Joanna Morgan

8

 9-7

E Ahern

10/1

7

Cool Clarity

(5)

D K Weld

4

 9-4

P J Smullen

12/1

2002/4/10  

●G1ウッドメモリアルS(4月13日、アケダクト競馬場)ダート9Fで行われたG1ケンタッキーダービーの前哨戦は1番人気のメダグリアドロ(ピンカイJr.騎手)と2番人気ブッダ(P.デイ騎手)が常に先頭争いをするというスリリングなレース。
レースはスローペースで進んだのでそのままゴールイン。着順はブッダがアタマ差で1着。
3着には日本馬サンデーブレーク(G.スティーヴンス騎手)。直線では3頭の叩き合いとなったが、最後にバテて半馬身の差を付けられた。
勝ちタイムは1分48秒61。勝ち馬ブッダの父はアンブライドルズソング。
日本産馬の3yo馬が北米のG1レースに出走するのはおそらく初。3着という成績も快挙であるといえる。
次走はG1Kダービーだ!
尚、ウッドメモリアルS出走馬からは昨年、一昨年のダービー馬モナルコス、フサイチペガサスを輩出している。
Wood Memorial S(Grade)
2002/4/13 アケダクト競馬場 ダート9F 馬場:良 8頭立て
着順 馬名(騎手) 斤量 枠番 スタート時 1/4 1/2 3/4 直線 最終着順 オッズ
1 Buddha (Day, P.) 123 1 2 2-Head 2-1 1/2 2-1/2 1-Head 1-Head 3.10
2 Medaglia d'Oro (Pincay, Jr., L.A.) 123 4 3 1-1 1-Head 1-Head 2-Head 2-1/2 2.00*
3 Sunday Break (JPN) (Stevens, G.L.) 123 3 7 3-1/2 3-1 3-3 1/2 3-5 3-2 3/4 7.20
4 Saarland (Velazquez, J.R.) 123 7 6 8 7 6-Head 4-Head 4-2 3.90
5 Blue Burner (Bailey, J.D.) 123 8 5 6-Head 6-1/2 4-2 1/2 5-15 5-20 1/4 3.90
6 Iwin (Desormeaux, K.J.) 123 5 4 7-1 1/2 5-Head 7 6-1/2 6-2 79.00
7 Nokoma (Smith, M.E.) 123 2 1 4-1 1/2 4-2 5-1/2 7 7 29.50
8 Laissezaller (Migliore, R.) 123 6 8 5-Head --- --- --- --- 50.75
ラップタイム:     23.84, 46.98, 1:10.14, 1:35.19, 1:48.61
勝ち馬 ブッダ(Buddha) - 牡 芦毛 1999年4月19日生まれ
生産者: Farfellow Farms Ltd. in KY
Pedigree: 父:Unbridled's Song - 母:Cahooters , by Storm Cat

2002/4/14