●待ちに待った第18回BCが10月27日に米ニューヨーク州ベルモント競馬場で行われます。
本年度の注目レースはBCクラシックとジュベナイルの2つ。
BCクラシックの対図は欧州最強馬コンビv.s.アメリカ馬。。
同様にBCジュベナイルも欧州無敗馬v.s.アメリカ無敗馬。
ま、こんな風に言われてる時って、全然関係ない馬が勝ったりするんだけどね・・・。(笑)
●注目馬紹介・・・BCクラシックとターフの2レースはエミレーツ・ワールド・シリーズに組み込まれています。
本年はポイント上位馬が参加するので、そう言う意味でも面白いです。
BCクラシック (ダート10F) 賞金総額400万ドル 3yo以上 | ||||||
馬名 | 性別・馬齢 | 調教国 | 寸評 | |||
アプティテュード | 牡・4yo | 米 | 今季5戦3勝。3yo時にはケンタッキーD2着、ベルモントS2着。前走のG1ジョッキークラブGC(ベルモント競馬場10F)では10馬身差の圧勝劇を演じて見せた。ポイントギブンが引退した今、優勝候補の1番手。私はこの馬が優勝すると思う。 | |||
ティズナウ | 牡・4yo | 米 | 昨年の同レース優勝馬。今季は5戦2勝。生彩を欠いておりイマイチの感は否めない。 | |||
ガリレオ | 牡・3yo | 愛 | 本年度欧州3yoチャンピオン確実な同馬。前走では初めての黒星。今季通算6戦5勝。 当初言われていたG1クイーンエリザベス2世Sに出る事もなく、ここに挑戦。 10Fの距離には非常に不安が残る。ダートにはからっきし対応できないサドラーズウェルズというのも気になる。やはり、欧州のマイルレースを勝ちきるスピードがないとこのレースで勝つのは難しい。昨年のジャイアンツコーズウェイはマイルでも強かったから連対できたのだ。 また、ジャイアンツコーズウェイの父はストームキャットであり、頷ける。 |
|||
サキー | 牡・4yo | 英 | 2001年度凱旋門賞馬。今季3戦3勝。重・不良馬場の芝にやたら強い! 感じからすると、スウェインに近いかな。同馬もスピード競馬に対応できるかどうかがカギ。 先行してそのまま押し切ってしまうような競馬をすれば勝機はある。 |
|||
マッチョウーノ | 牡・3yo | 米 | 昨年のBCジュベナイル優勝馬。ポイントギブンを打ち負かした凄い奴。 しかし、故障で戦線離脱。やっと復帰して今季は3戦1勝。一番大切な時期に競馬を使えなかったのは痛い。 |
|||
ブラックミナルーシュ | 牡・3yo | 愛 | A.オブライエン師の二の矢。G1愛2000ギニー、G1セントジェームズパレスSに優勝し、昨年のジャイアンツコーズウェイにやたら近い存在。父も同じストームキャット。ただ、近走は調子が落ち目。能力的にはこの馬なら勝ち負け出来ると思う。 |
BCターフ (芝12F) 賞金総額200万ドル 3yo以上 | ||||||
馬名 | 性別・馬齢 | 調教国 | 寸評 | |||
ミラン | 牡・3yo | 愛 | 遅れてきた四の矢。G1英セントレジャー優勝後、勇躍臨んだ凱旋門賞であったが不良馬場に苦しんで5着に惨敗。当初はサキーもファンタスティックライトもクラシックに行くと言われていたので人気となっていたが・・・。 A.オブライエン師のアメリカ征服なるか!? |
|||
ウィズアンティシペイション | セン・6yo | 米 | 前走のG1マンノーウォーSではシルヴァノを敗るという金星を上げた。今季は7戦4勝で上げ潮ムードである。 | |||
ファンタスティックライト | 牡・5yo | 米 | 欧州古馬チャンピオン。前走のG1愛チャンピオンSでガリレオを敗った。今季5戦3勝。 成績だけ見ると凄いが、欧州のタラタラした流れの芝のレースを戦ってきた同馬がBCクラシックに勝てるとは思わない。血統的には父がラーイなのでダートに対応は出来ると思うが、今更の感がある。 と思っていたら、ターフの方に出走する事に決定! |
|||
ムタマム | 牡・6yo | 英 | 今季4戦3勝。前走はG1カナディアン国際に優勝。ファンタスティックライトとの直接対決でランキングトップに立てるか? | |||
ハップ | 牡・5yo | 米 | 今季5戦4勝。G1アーリントン・ミリオンではシルヴァノの2着。前走はマイルのG2キーンランドマイルに優勝。 父はシアトリカル。12Fには十分対応できる。 |
BCジュベナイル (ダート8.5F) 賞金総額100万ドル 2yo・牡馬セン馬 | ||||||
馬名 | 性別・馬齢 | 調教国 | 寸評 | |||
オフィサー | 牡・2yo | 米 | B.バファート師も絶賛の”史上最強2yo馬” マジに追われることなく、連戦連勝!今季は5戦5勝で前走では本番と同じコースで行われたG1シャンペンSに完勝した。唯一多頭数のレースでの折り合いが心配なだけ。 優勝すれば年度代表馬に選ばれるかもしれない。 |
|||
サイフォニック | 牡・2yo | 米 | 今季2戦2勝。父はサイフォン。 | |||
ケイムホーム | 牡・2yo | 米 | 今季3戦3勝。前走でG1ホープフルSに優勝した。父は日本でも活躍馬を出しているゴーンウエスト。 無敗馬オフィサーに挑戦! |
|||
エッセンスオブドゥバイ | 牡・2yo | 米 | 今季3戦2勝。父はプルピット。G2ノーフォークSに優勝している。 | |||
ヨハネスブルグ | 牡・2yo | 愛 | A.オブライエン師というかクールモアー軍団の刺客。欧州では6戦6勝で今季の最優秀2yo馬のタイトルは確実視されている。・・・が、勝ったレースが6F程度で、単なるスピード馬だという意見もある。 レース内容は強いの一言。 デビュー2戦目でG3ノーフォークS(アスコット・6F)に快勝し、カラーで行われたG3アングレセイS(6.5F)は4馬身差で圧勝。 ここからG1レース3つをブッコ抜く! 先ずはレパーズタウンで行われたG1フェニックスS(6F)を5馬身差で爆勝、続いてフランスに遠征したG1モルニー賞(1200m)、仕上げはニューマーケットで行われたG1ミドルパークS(6F)に優勝しここに臨んできた。 はっきり言って6F以下では無敵。 アラジなどと並び称されているが、アラジは8FのG1にも優勝していて文句のないチャンピオンであった。 もし、ここで勝つ事があれば、アラジ以来の全欧・全米統一2yo馬チャンピオンとなる。 |
●その他のレースの有力馬達・・・十把一絡げ扱いですいません。(笑)
- BCディスタフ (ダート9F 賞金総額200万ドル 3yo以上・牝馬)
- 本命と見られていた古馬のリボレッタとビューティフルプレジャーが戦線離脱したため混戦模様に。3yo馬勢にチャンスが生まれた。が、昨年の勝ち馬スペインも虎視眈々と狙っている。
- フルート(牝・3yo)・・・今季6戦4勝。G1ケンタッキー・オークス優勝。父はシアトルスルー。
- エクソジェナス(牝・3yo)・・・今季7戦4勝。前走のG1ベルデームSではフルートを敗って優勝。
- フリートレネー(牝・3yo)・・・G1マザーグース優勝馬。今季は6戦4勝。
- スペイン(牝・4yo)・・・昨年の同レース優勝馬。今季は7戦1勝だが、見限れない。
- BCフィリー&メアーターフ (芝10F 賞金総額100万ドル 3yo以上・牝馬)
- 今季負け無しで、愛オークスを制し7戦7勝のレイラニの優勝が堅い。前走は同コースのG1フラワーボール招待Hに参戦し、北米最強馬と言われていたイングランドレジェンドに楽勝した。このレイラニと好勝負をしたモージュストやマイル女王のバンクスヒルらも期待できる。
- レイラニ(牝・3yo)・・・G1愛オークスではイマジンを敗り優勝。前走は今回と同コースのG1フラワーボール招待Hに優勝しており準備は万端。今季は7戦7勝で無敗。
- イングリッシュレジェンド(牝・4yo)・・・今季5戦3勝。北米最強馬だが、前走でレイラニに敗れた。
- バンクスヒル(牝・3yo)・・・G1コロネーションSに優勝し、春の欧州マイル女王に輝く。10Fに距離が伸びるのは有利だろうと思う。父はデインヒル。
- クリスタルミュージック(牝・3yo)・・・G1愛1000ギニー2着。前走はロンシャンのG1オペラ賞に出走したが6着だった。
- モージュスト(牝・3yo)・・・G1愛オークスはレイラニの2着。前走はオペラ賞に出走し2着。父はムトト。
- BCマイル (芝8F 賞金総額100万ドル 3yo以上)
- G1仏2000ギニーに優勝したかと思ったら後で失格になったり、G1ジャックルマロワ賞ではプラウドウィングスの斜行の影響で3着に敗れたり(両レース共に優勝馬はヴァオリミクス)ツキがなかった。万全を期したはずのG1クイーンエリザベス2世Sは重馬場に脚を取られてよもやの2着!(優勝したのはペースメーカーのサモネル)億全を期してここに臨む。因みに兄はアラジ。G2オークトゥリーHを制してここに臨むのはカリフォルニア調教馬のヴァルロワイヤル。過去2年の優勝馬はこの路線で出ている事は好材料。彗星の如く現れて6戦6勝でG1アットマイルを制したニューメラスタイムズも期待できる。
- ノヴェール(牡・3yo)・・・欧州3yo馬マイル路線トップクラスの1頭。前走では馬場に脚を取られてよもやの敗戦。固い馬場のベルモントでリベンジを誓う。今季は6戦1勝だが、失格などもありツキがなかった。
- ノーイクスキューズニーデッド(牡・3yo)・・・ノヴェールのペースメーカーで出走するわけではないだろうが、勝ち目は薄い。
- ヴァルロワイヤル(牡・5yo)・・・今季2戦1勝。前走はG2オークトゥリーHに出走し優勝。
- ニューメラスタイムズ(牡・4yo)・・・通算成績6戦6勝。今季3戦3勝で負け無し。G1アットマイル優勝馬。
- BCスプリント (ダート6F 賞金総額100万ドル 3yo以上)
- BCスプリント史上初の2連覇を狙うコナゴールドは前走のG1エインシェントタイトルBCHで3ヶ月ぶりの鉄砲で出走し不覚を取った。叩き2戦目で上向いているはずで良いレースが出来ると思う。コラーワンは昨年のレースで大逃げを打ってとんでも無いハイペースを演出した・・・そのお陰でアグネスワールドは全然ついていけなかった・・・がコナゴールドとの対戦成績は2勝2敗のタイ。欧州からの遠征馬モーツアルトは1991年のシェイクアルバドゥー以来の優勝を狙う。
- コナゴールド(セン・7yo)・・・昨年の優勝馬。今季は4戦3勝。仕上げは順調に来ており、連覇の可能性大!こいつは強い!
- コラーワン(セン・4yo)・・・今季3戦2勝。唯一、コナゴールドに迫る馬だが、前走から3ヶ月間が空いてしまったのは痛い。
- スウェプトオーヴァーボード(牡・4yo)・・・前走のG1エインシェントタイトルBCHで、コナゴールドに勝ってしまった!大金星。この勢いで連勝なるか!?
- モーツアルト(牡・3yo)・・・欧州からの遠征馬。今季は6戦3勝。G1ジュライC、G1ナンソープSに優勝。欧州短距離路線ではトップクラスの1頭。
- エクストラヒート(牝・3yo)・・・通算20戦17勝。今季だけでも11戦9勝というとんでも無いカッ跳び娘。
- BCジュベナイルフィリーズ (ダート8.5F 賞金総額100万ドル 2yo・牝馬)
- トライアルのG1フリゼットSを6馬身差で圧勝したユーが有望。過去2年の勝ち馬はこのレースの勝ち馬から出ている。B.バファート師が送り出すハビブティは2戦2勝の無敗馬。ベラベルッチはクロフネの全妹。G2アスタルタSに優勝している。
- ユー・・・父:ユーアンドアイ。今季4戦3勝。G1フリゼットS優勝馬。人気の1頭である。
- ハビブティ・・・2戦2勝。G1デルマーデビュターントS優勝。2ヶ月休養後の鉄砲になる。
- ベラベルッチ・・・2戦2勝。クロフネの全妹。
- テイクチャージレディー・・・3戦3勝。父は日本でも人気沸騰中のデヒア。
- ソフィスティキャット・・・7戦1勝。欧州からの遠征で一発かませる事ができるかどうか。