BAROQUE 紹介

Story

[バロック▲歪んだ妄想]
"BAROQUE"
17世紀に流行した芸術様式。
「歪んだ真珠」というポルトガル語を源に、不調和、過剰さ、混乱、を意味する。
だが、大熱波前後の世界で使われたこの言葉は、違った意味を持っていた。
それは、「歪んだ妄想」。
崩壊し荒れ果てた世界では、人はより多くの妄想にすがらなければ
生きる意志を持つことができなくなっていた。
今、人々はBAROQUEを抱えて、生き抜いている。

[大熱波以前の世界]
不気味な殺人が多発した。残酷な手口、不可解な行動、理解しがたい動機。捕らえられた者は、妄想のような物語を語る。ある心理学者は、これらの事件をバロック(歪んだ妄想)型犯罪−バロックマーダーと呼んだ。
その後、「異形」と呼ばれる存在が噂された。食いちぎられた死体。クマの爪でひきさかれたような傷跡。人間では不可能と思われるバロックマーダーが多発したためだった。
人々を驚かせた「異形殺戮部隊」の正式な結成は、大熱波が起こる前年のことであった。

[大熱波以後の世界]
大熱波によって世界は大きな打撃を受けてしまった。世界は歪み廃墟と化した。奇怪な異形が徘徊し、残酷な殺戮はたえることはない。
そして、だれもがバロックをかかえていた。偽装翼をつけ自らを天使と呼んでいる「マルクト」という集団がいた。大熱波を起こしたのは、この者たちだという人々もいた。なぜなら偽装天使たちの活動していた舞台「神経塔」は、いまだに奇妙に歪み、恐ろしいスピードで変貌をとげていたからだ。

ぼくは、記憶を失っている。ただ胸中に残された罪の意識だけを強く感じているのだ。

Comment

この独特の世界観は人を選ぶものの、多層展開していくストーリーがかなり魅力的(死亡してもストーリーは進行していくのには驚いた)。人によっていろいろな解釈がなされると思います。
難点はバランス的にかなりきつめで、慣れるまでの敷居が高めなことでしょう。あと、マルコンがないと非常に厳しいので、できれば購入してからのプレイをおすすめします。
(余談:ちなみに最初まともに説明書を読まずに始めていたので、天使銃の存在を全く知らずにしばらく進んでしまった。もっとも今でも弾5発という制限のため使いどころがわからないのですが)

Main Cast

主人公/上級天使/リトル
イライザ/アリス/天導天使
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