精霊たちの住む、次元を越えた異世界「トア」。
かつてこの異世界に、この世を動かすほどに
強大な力を持つ2つの秘宝があった。1つは、
万物を司る力の象徴、青い宝珠が輝く「金の腕輪」、
もう1つは、万物を創造する力の象徴、
紅い宝珠が輝く「銀の腕輪」である。しかし、
ともに未来を築くべきこの2つの腕輪は、いつしか
正義と邪悪に分かれ、戦いの渦に巻きこまれていった。
「トア」の司りし王レハールは、創りし魔人アギトーの
野望を打ち砕くため、「金の腕輪」の力のもと、
4精霊をしもべてして最後の決戦に及んだ。
これに対し「銀の腕輪」を持つアギトーは、
自ら創ったモンスターとともに激しく抵抗し、
相反する2つの力は、「トア」全域を震撼させた。
そして、ついに両者は相討ちという形で決着をつけ、
レハールもアギトーも力尽きたのである。こうして、
主を失った2つの腕輪は、何処へともなく消え去り、
以後、その行方はようとしてわからなかった…。
そして今、新たな「金の腕輪の者」となったルオと、
相対する「銀の腕輪」を身につけた謎の人物グウィンによる、
2つの腕輪の新しい伝説が始まろうとしていた…。