その昔、グランス島には、悪魔族の3人の王がいた。ひとりは魔力に秀でた堕天使ルシファー、ひとりは英知に長けた智将ダークソル、そしてそのどちらの力についても優れた、荒ぶる悪魔ゼオン。彼らは、現在のグランシール城の辺り、アークバレイと呼ばれていた場所で、そこに集まる邪悪な力を手に入れるために死闘を繰り広げたという。だが、終始優勢を誇ったゼオンは、ダークソルによって魔力を宝石に封じられ、魔力を失って火の海へ没した。残った二人の王も疲れ果て、神々によってアークバレイから追い払われたのだった。
アークバレイに集まる邪悪な力は、グランシール城の北東にある、いにしえの塔に封じられた。もし、この塔の封印を解けば、その悪しき力はたちまちゼオンを蘇らせるという。塔は、古えのほこらにある2つの宝石…悪魔を象徴する闇のジュエルと、勇者を象徴する光のジュエルによって封印されていた。
さて、多くのトレジャーハンターがこの宝石の噂を聞きつけ、古えのほこらへと挑戦した。だが、宝石をとるどころか、不思議な力のはたらきにより触れることもできずに帰っていった。これを聞いた義賊のジッポが挑戦してみると、どうしたことか!彼は宝石に触れることができ、しかも2つとも手に入れることに成功したのだ。
しかし、宝石が暴かれたことによって、古えの塔の封印が解かれてしまった。グランス島に暗雲がたちこめ、古えの塔に雷が落ち、すさまじい嵐が起こった。そして、グランシール城に魔族の影が忍び寄っていた…。