運命の若者は、ガーディアナのそんな平和なある日に、海岸に打ち上げられていた。彼は傷つき重体であったが、修行僧侶のロウによって一命をとりとめた。若者はすべての記憶を失っていて、どこから来たのか聞いてもわからず、名前すら覚えていなかった。自らが何者かさえもわからないまま彼は、回復後教会に身を寄せた。実は、これが運命の始まりだった。
東大陸のさいはてには、ルーンファウストと名乗る闇の国の存在があった。そのルーンファウスト国では、秘かに軍師ダークソルの手により、着々とルーン大陸全土の武力制圧の陰謀が進行していたのだ。そしてダークソルは、おのが野望のため神々の遺産を利用すべく、その封印を解く秘密を求めてガーディアナに侵攻を決意、騎士隊長であるカインに命を下した。
一方、ガーディアナに落ち着いたあの若者は、並々ならない剣の才能を騎士隊長のバリオスに見いだされ、日夜剣術の鍛錬に汗を流した。ルーンファウスト軍侵攻の日も。「来るべき闇からの脅威」を、平和に溺れるガーディアナでは、まだ誰も知らない…。