カインズが故郷のロムタットを14才の時に家出同然で飛び出し、この薄汚れた町リュームで一人暮らしを始めて4年の歳月が過ぎた。
街は冷えきっていた。固いレザーのベッドも冷たく、それが妙に心地よかった。オレはやかましいエア・パトの音で目が覚めた。まだ夜中の2時だった…。