駅別乗車人員の変化

 TX開業から10年目に入ったが、開業当初から目標の輸送人員を多く上回る利用実績が続き、
年間1日平均30万人以上を達成した。前線の増加比率を比較する目的で縦軸を対数目盛りと
してある。

1)開業当初の需要
 いくつかの駅では開業当初に乗車数が大きく、その後一度落ち込んでから徐々に利用者が回復
している傾向を示す。守谷を除く茨城県全駅と浅草駅がそれに相当する。これら駅は、開業時にと
りあえず行ってみようと言うお試し乗車の需要があったと見られる。つくば、浅草は元から観光地であ
りもともと潜在的需要があったところで開業とともに一気に押し寄せたものと思われる。他4駅は絶対
数が少ないので、TXそのものの試し乗りの客の需要が反映されたと思われる。
 観光需要が特に多かったと思われるつくばと浅草では開業月(実質1週間)の実績を未だに一度
も上回っていないのが目立つところである。

2)通勤通学需要
 他路線との結節点である守谷、流山おおたかの森および南流山の3駅については、細かい月ごと
変動もよく似た変化を示している。これは、従来常磐線を利用していた都内への通勤通学需要客
が定期の切り替え時期にTXに経路変更した傾向が示されるのだと考えられる。すなわち、6ヶ月定
期の切り替え時期が集中する4月と10月に大きな増加を示し、学生が夏休みとなる7月8月は需
要が落ち込んでいる。
 万博記念公園駅はつくば秀英高校の最寄り駅となるが、4月に段を形成して客が増えている。3
年間これが続いて、4年目(平成21年)では、4月に特に客が目立って増えるという傾向が無くなっ
た。これは新入生が一巡したことの反映であろう。その後安定する

3)ショッピングセンター等の影響
 柏の葉キャンパスではららぽーとの開業時に大きな客数増加を示している。但し、その後伸び悩ん
でおり、開業時に一度は逆転した八潮や新御徒町に大きく水を空けられ、浅草や六町に迫られて
きている。一方、同じく駅前に大規模ショッピングセンターの開業した流山おおたかの森でも、開店
時の影響はわずかに認められるが、結局はショッピングセンターと無縁の南流山とほとんど同一の変
化を示している。ショッピングセンターひとつによる影響はたかだかその程度であると判断すべきか。
ただ、'08年の秋にイーアスつくばがオープンした研究学園はオープン時には一時的に南千住を上回
ったが、その後、元の増加の延長のラインに戻り、再度南千住を上回った。
 平成23年3月は、11日に発生した東日本大震災で、TXの施設損傷や、停電による運休の影響
で利用者が大幅に落ちた。特に、観光など一時利用が多いと考えられる浅草、つくば、研究学園の
落ち込みが著しかったが、鉄道施設や周辺施設の復旧が進むに伴って、6月までには回復した。
 平成26年3月には、消費税増税前の駆け込み需要で定期販売が伸びたためか、全体が一時的
に多くなった。

4)季節変動
 全体的傾向として、行楽シーズンの春と秋は、高く、夏休みの8月が落ち込む。 個別には、浅草寺
への初詣需要により浅草駅の1月が多くなるのが目立つところである。他に、H21年以後、5月のみらい
平の乗客は、最寄りの茨城ゴルフクラブで開かれた公式戦ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカ
ップのギャラリー輸送の影響で大きくなっている。H27年5月には初めて南千住を上回った。

4)沿線開発の影響
 元々何もないところに新たに街を造成し、順調に入居が進んでいるみどりの、研究学園および、みらい
平はほとんど同じ変化の傾向を示していた。ただ、H20年に入ってから研究学園が一歩先んじて、柏た
なかと流山セントラルパークを逆転し、大型SC(イイアス)の開業などもあり、南千住も抜き、青井に並び
かけている。みらい平も柏たなかや流山セントラルパークを抜き去り南千住に迫っている。今現在みどりの
が、これら柏たなかや流山セントラルパークに追いつきつつある。