マコ & ミオ
      
 Apr. 2000



お部屋から見たキリバスの海


「GWどっかいこうよ!」
「ううん?」
「飛行機取れなくなっちゃうよ!」                 
「うーん」
「どーするの!!!」
「...キリバスってしってる?南の国なんだけどさ。
だれも知らないようなところにいきたくない?
なんかヒトがいっぱいのところは疲れたよ。」    
「どこそれ?」
....
「しらべたよ、日本人がやってる宿があった。すごい海がきれいみたい!!!
しかも、現地人風の宿で 島体験ツアーもあるし、自転車も借りられるよ!
とにかく面白そう。」
「いいねー。じゃ 宿とのコンタクトよろしく。いろいろ聞いといてね。
仕事忙しいから、飛行機の手配もよろしく。」
「OK」
....
「これこれこうでこうだと なんとかいけるよ。宿はこれこれこうだって。」
「うーん、なんか 行くの大変だし、
宿も壁がなくて 落ち着かなさそうだし
他にもっと安くて、クーラーつきの宿もあったよ。」
「島中 自転車でチャリチャリしたくない?」
「...ま いっか。じゃあ、パスポートとチケット忘れずに。」
....
「はじめまして。よろしくおねがいしまーす。」
「さっそくですが、宿の説明をします。シャワーは この手桶でこれこれザブーンで、
トイレはこれこれバシャーンで...」
「(うっ俺でも結構きついかも。やっていけるかな。)だ、だいじょうぶ?」
「ぜーんぜん へーき!」
「...強いのね。」
.....


リラックスのあまり顔つきまで変わったまこと「えへへ〜」







やっぱ、笑顔!


いつも噛まれていたけど大好きだったにゃーこ
 そんなこんなで私達がマウリパラダイスを訪れたのは、2000年のGWでした。不安をよそに 滞在は快適そのもので、朝はだらだらとすごし、子供たちと遊び、昼寝をし、散歩にいき、おいしいご飯をいただいて寝る。美しい歌声と笑顔、踊りに溢れ、幸せいっぱいでした。子供達からおそわった言葉が 虹・花・海・魚etc.これってすごくきれいなことに思いませんか?
 いままで 十数カ国に旅行してきました。ガイドブックとにらめっこし、土産に悩み、疑心暗鬼になり、おおかたを見てまわった帰国の途では滞在国にフラッグをたて、次はどこへ行こう、と考えるのでした。ここキリバスに旗はまだたってません。それはキリバス滞在がこれで終わったわけではないからです。むしろ、ずっと立つことがないようにさえ思われます。
 私達が訪れたブアリキ村は純粋で美しい村でした。そんな村もさまざまに変容を強いられるでしょう。また、私達先進国・工業国が生み出した温暖化現象によって不幸にも そこからもっとも遠いキリバスがいずれ海にのまれてしまうかもしれません。
そんなとき、一緒に遊んだ子供たちや、その子、孫がカヌーをかって
村を捨て、大洋にでなければならない日を思うと胸がつまります。
 ....
「キリバスすんごくよかったね。」
「でしょ、だから行こうっていったんだよ! 」
「...また 絶対いきたいね。」
「シキローイ!」