本多  美穂          Aug.2000



どこまでも続く青い海・空。

そして、何よりもすばらしいと感じたのは子供たちの笑顔でした。
夕方になるとどこからともなく、子供たちがやってきて私を誘ってくれます。
初めは「子供なんだから」と手を抜いて遊ぶつもりが、気が付くと一番ムキになっているのは、いつも私。
大声ではしゃぎ、子供たちとじゃれている私を見て村の大人たちも笑っています。

日を追うごとに、私の脳みそは溶けていきました。
理屈なんてない、ただ毎日が楽しくて、心の底から笑える自分がそこにいました。
どうやら自分が知らない間に、魔法にかかってしまったようです。
一度かかったら、二度ととけない魔法。
楽園の魔法に。

そんな楽園での生活も終わりを迎え、一週間後、私たちは事務所のある南タラワに戻りました。
くっくるまがたくさん走っている!!
トイレットペーパーはどこに捨てればいいの??
(BUARIKI村を訪れた人ならこの気持ち分かってもらえますよね。)
なんと、たった一週間で文明社会に違和感を感じるようになるとは・・・

とにかく、言葉では現せない何かを体で感じ取った1週間でした。