アイランド・ウォーカー・夫
 増田 崇       Feb.2002

diver-m@plum.plala.or.jp



”なんて自然な所なんだろうか” 
目の前の海に白い砂、ヤシの木に囲まれた施設の砂地には、
ヤドカリやカニが歩き、犬は寝転んでいる。
そして時折、隣の家のブタやニワトリが通って行く。
壁のない部屋では、気持ち良い風が吹き抜け、
風の音、波の音、鳥の鳴き声、子供の遊ぶ声が自然と耳に入ってくる。

海の中も素晴らしい。
穏やかなラグーンに、波立つ外洋、元気なサンゴに魚達。
ポイントのない海中にエントリーすれば、
いわゆるダイバーに人気のマンタやバラクーダなどが、
ダイバーに興味を持って、向こうから近づいてくる事も・・・。

陸も海も何もかもが自然のまま、
そしてそんな環境に育つ島民は皆、力強く、やさしく、元気。
生活のために働く人々は、せかせかせずにマイペース。
子供達の遊ぶ姿は、とにかく元気で笑顔は最高。

そんな島の生活に接すると、
日本に暮らす自分の生活って何なんだろう?と思ってしまう。
時間に追われ、結局幸せになるには「お金が全て!」って感じの文明社会、
お金で買えるようなぜいたくが出来る事って
本当に幸せなのだろうか・・・・・・・。

”日本人はお金持ち、キリバス人は少しのお金しか持っていない。
でもリッチなハートを持っている”

島で目にしたこの言葉。心から実感できる毎日でした。
ありがとうブアリキ村。