ナーン(パン)を待つ少女
(2001年10月 シャムシャトゥー難民キャンプ)

 取材活動にあたって、パキスタン政府はなにかと制限を設けてくる。「公式」に取材するのであれば、難民キャンプの取材も、関係機関の許可を得てからでなければならない。この「ニュー・シャムシャトゥー難民キャンプ」は政府が外人ジャーナリストに公開している数少ないキャンプの一つ。その意味では「優良キャンプ」なのだろう。国連機関敷設の井戸があり、食料の配給があり、NGOが造ったカマドがある。人々は配給された小麦を持ってきて、このカマドでナーンを焼き上げる。