CASIO EXILIM 用の三脚

僕は最近、女房のカシオのエクシリム・EX-S1 を預かってバッテリーを買い替え、
容量の大きい SD カードを入れて使っています。
別に奪い取ったわけではなく、女房が FUJIFILM の FinePix を主に使うようになったからなのですが
普通に使う分には FinePix のほうがよく写るし、なんといってもエクシは最短撮影距離が長いために
子供の顔のアップが撮れないという欠点がありますから、エクシを使わなくなったのも無理はありません。

ですがエクシには重要な利点があります。それはパンフォーカスなところです。
確かに子供の顔アップは撮れないのですが、それを補うほどの威力があります。

一般的なコンパクトデジカメでは、子供を撮るにはシャッタータイムラグという物が大きすぎます。
つまり構図を決めてシャッターを押した時には既に子供はそこにいない、
または違うほうを向いている、のです。
構図のほうは手動動体予測でなんとかなりますが、
どうにもならないのがピント・AF です。
僕は、日常のスナップなんてちょっとぐらいピンボケでもブレててもいいじゃないか派なのですが
子供のスナップで AF の場合は、ピントが「ズレる」なんてもんじゃなく、
背景に合わせてくれたりするのでちょっと許容範囲を超えます。
これがエクシリムだと、全般にガリガリではないものの、ほとんど問題ありません。
とはいってもデジタル一眼レフには到底及ばないのですが、今はまだ買えないのです…。

SD カードが昔よりはるかに安くなったのも、エクシを使ってみようという最初の動機でした。
バイクのツーリングにも使ってみようと、一度ソロツーリングに持っていったんですが
そこで重大な問題が発覚! それはエクシ EX-S1 には三脚ネジ穴がない!という事なのです。
これではバイクと僕のツーショット記念写真が撮れません。

実は最近は、そんな薄型デジタルカメラやカメラ付き携帯電話用に
ネジではなくクリップの付いたミニ三脚も売られています。
僕が知っているのはケンコーの「クリップスタンド」という物で定価 1470 円です。
しかし僕はミニ三脚を既に持っており、似たようなこれは買いたくありません。
ちょっとした工夫で同じような機構にできそうですのでやってみる事にしました。

これが既に持っていたミニ三脚です。エツミのデミ三脚 E-2020 か、ハクバの eポッド2 のいずれか、 たぶん OEM なのでしょう。収納時 150mm のかわいい奴です。もともとは USB カメラ用に買ったのだったと思います。 この三脚、実に都合のいい事に、カメラ取り付けベースの丸い円盤部分がネジにねじ込んであるだけなのです。 つまり円盤を外すと、長い三脚ネジが出現します。何かを取り付けて、ボルト止めする長さが 充分にあるという事なのです。

プラスチックの目玉クリップです。東急ハンズで税込み 63 円で購入。

挟む力は一定だと思ったのでクリップの幅を短くカットしました。 そしてゴムの滑り止めを G-13 クリアーボンドで接着します。 目玉の部分の穴は偶然にも、加工無しで三脚ネジにジャストフィットでした。 ただバネが少々やっかいではあります。 そして三脚に取り付けます。三脚ネジは W1/4 インチのネジなのでそのナットを買ってきて装着。 余談ですが一般的な傘の石突きのネジも互換性があります。

カメラを取り付けてみました。方向キーが引っかかるのが難点です。カメラの底部をクリップの蝶番に引っ掛けて 安定を増したいのでこうなってしまいます。カメラの右方向には前面にグリップの凸があるし 左には液晶があるし…液晶は結構頑丈そうなのですが。 まぁキーに触ってはいますが決定ボタンとして作動してしまうほどではないです。 ただ、セルフタイマーの設定は取り付ける前にしなくてはなりません。 クリップなのでそんなに手間じゃないですが。

クリップ、ちっちゃいですけれど落とす心配はないぐらいには、しっかりくわえられています。 ただしゴムが付いてないと回転方向に滑ってよろしくないです。

ツーリングマップルサイズのタンクバッグに収まったところ。 こんな感じに収める時のために、クリップの幅をつめたのでした。

構造上、ナットの締め付けがあまりかっちりとはいきません。
緩みには普段から注意していてくださいね。