今日は夕飯を「て○や」で食べた。
この手のファストフードに来ると、運ばれてくるまでの時間を セットメニューの価格設定を調べる事で潰してしまうのが楽しい。 しかしマク○ナルドのバリューセット等に比べて「て○や」は計算するのがめんどくさい。 今まで避けてきたのだが、今回はネタにしようと思ってメモしてきてみた。

計算には具材の追加単品での価格を利用する。 丼価格から具材価格を差し引けば、 ご飯と味噌汁とその他サービスの料金が弾き出されて、 どれがお得なメニューなのか算出されるという方法を取る事にした (ただし単品の価格はおそらく多少高めに設定されているであろう事から、 ここから出てきた残りの価格がすなわちサービス内容の料金というわけではない)。
同じ場所で同じ器で同じ店員に提供されるわけであるから、基本的には具材の違いが価格に直結するはずである。 厳密に言うと、ネタの仕込みやら調理の際に何度手を動かすかといった事も充分コストの違いになるわけだが、 今回はそこまでは考えない事にする。

単品価格は、最も高い物が大えびの320円。ついであなごの220円。えび、しゃけが180円で続く。 ほたては2個で150円、いかときすがそれぞれ90円。 なす、いも、かぼちゃ、ししとう、しめじ、いんげん、れんこん等の 野菜グループは50円だ 。ただしししとうは2個で50円となっている。 丼に入る時のししとうは1個なので(たぶん全メニュー)、 下の計算では具材の点数という点も考慮に入れて、ししとうは25円で計算する事にする。

メニュー名
具材
価格
具以外の価格
天丼
えび いか きす かぼちゃ ししとう
490
55円
野菜丼
いも なす かぼちゃ しめじ いんげん れんこん
490
190円
上天丼
えび×2 なす かぼちゃ ししとう
540
55円
あなご丼
あなご きす なす かぼちゃ ししとう
580
145円
特丼
えび×3 かぼちゃ ししとう
690
75円
えびあなご丼
えび あなご なす かぼちゃ ししとう
690
165円
えび丼
大えび×2 なす かぼちゃ ししとう
880
115円
えびしゃけ丼
えび しゃけ いか なす いも
580
30円
秋味丼
えび しゃけ ほたて×2 しめじ かぼちゃ ししとう
690
55円
ミニ天丼
えび なす いも かぼちゃ
400
70円

というわけで、あまりにも大きな差が出てしまった。特に野菜丼がひどい。 あなご関係も、あなごが好きでひいきにしていた僕にとってはショッキングな結果となった。 これでは悔しいので、安くそれらを食べる方法を考える事にする。

丼ものとして食べるのならご飯ベースが必要だ。 ベースとなる部分が一番安く提供されているのは天丼、上天丼、えびしゃけ丼、秋味丼だ。 後者の2つに関してはしゃけという余分な要素が加わってくるし、上天丼のえび2つというのも使いづらいので、 基本メニューである天丼を使う事にする。

天丼が野菜丼を目指すために足りない物はいも、なす、しめじ、いんげん、れんこんであり、 余分なのはえび、いか、きす、ししとうとほとんど全部だ。 有料で余分な具材を買い取ってくれる人がいるならともかく、そうでないと 天丼を野菜丼化するのはちょっと難しい。 一応計算してみると、追加分で250円かかる(ししとうは1個売りができないからやむを得ず2個分の値段)から 価格は合計740円になる。これじゃあちょっとねぇ。
では例えば、実現は無理だとしても単品のご飯と味噌汁を使うとどうなるだろうか。 ご飯は150円、味噌汁は50円。具材全部を単品にすると300円。あわせて500円だから、 セットの場合と変わらない。単品価格はかなり高めに設定されているのに、 セットがそれと変わらないんじゃ割りがあわない。ベジタリアンならともかく、そうでないなら野菜丼は却下するしかない。

続いてあなご丼。天丼からステップアップするのに足りなくて追加しないといけないのはあなご、 なす、である。 余分なのはえび、いかの両巨頭だ。天丼にあなごとなすを追加して合計760円。あなご丼よりも180円高い。 が、180円といえばえびの追加価格なので、いかがタダでついてくるという考え方もできる。

えびあなご丼の場合は、えびを活かせるのでもっと都合がいい。 足りないのはあなご、なす。余分なのはいか、きすである。 追加2点をあわせて全部で前と同様760円。70円でいかときすがついてくる。

というわけであなご関係は芳しくない。だが僕のようにあなごが好きな人もいるだろう。 あなごを一番割安に食べる方法は何だろうか (払う料金が一番安いのはもちろんあなご丼だが、ここでは割安という見地から考える)。 ベースを30円と設定して逆算し、あなご以外の具材達単品価格合計を差し引くとあなごの設定価格が算出される。
それによると、天丼+追加あなごはあなご価格が220円(基本だから当たり前)。
あなご丼はあなご価格 335円。えびあなご丼は385円となる。アホかと思うような違いだ。 特にえびあなご丼はあなご丼との価格差以上に差がついている事に注目。あなご好きにつけ込んだ罠だ。 あなごは追加で頼みましょう。

いろいろと組み合わせてみて、メニュー設定の巧みさに気がついた。 上の例であるが、例えばえびあなご丼であれば誰もが「あなご丼にえびが入っているのだろう」と思うだろうが、 実際にはきすが減っている。また、レギュラーメニューでいかが入っているのは天丼だけだ。 上のグレードの料金が高くならないよう、調整が入っているというわけである。 そのあおりを受けて、内容が同じであっても、「天丼にえびを2つ追加(850円)」と 「特丼にいかときすを追加(870円)」では料金が違う。 おかしな事だがこれが現実だ。立ち食いそばのトッピングでもなんでも、そういうおかしな価格設定は珍しくない。

結論 「天丼・上天丼を食べましょう。あなごは追加で。季節物はお得」
お粗末様でした。