この土曜日に、やっとZX-9Rが納車予定です。実に、注文から3ヵ月半。いろんな紆余曲折がありました。


3月第2週
'03ZX-9R(ライム)の購入契約を結ぶ。同時に全塗装を頼んだので、納車に1ヶ月ほどかかるとの事。塗装は慎重にやってほしかったので、了承する。

4月第1週
塗装が混みあっていてまだ塗装屋に入っていないとの事。「急がないって言ってたから…」っていったって、急がない事とのんびりやるのとは違う。

5月第1週
塗装は上がってきたがミッション辺りの圧入ガスケット付近からオイル漏れをしていて、新車として渡せる状態ではないとの事。圧入部分はショップでは手が出せないのでカワサキにエンジンを送り返すらしい。なぜその部分の新品パーツを取り寄せないのかまったくわからないが、しょうがないので待つ事にする。

5月第2週
カワサキにて部品調整をし、再びオイル漏れをしないかどうか様子を見ているらしい。

5月第3週
オイル漏れが再発した様子もないのにカワサキからエンジンが戻ってこないとの事。

5月第3週
カワサキに送ったエンジンの戻ってくるめどが立たないので(なぜだ!?)、塗装した外装はそのままに、車体を他の9Rと入れ替える事になったらしい。だがカワサキ系列販売店で'03の9Rが残っているのは兵庫県のショップだけで、交渉の結果、なんとか了解してもらったとの事。ただその9Rはもともとシルバーだという。'03は外装以外の塗色は全色共通(ホイールとか)なので別に構わないと言ったが、この事で、「全塗装した外装の元々の色は本当にライムグリーンか」という疑念が沸く。

5月第5週
新しい別の車体が、兵庫県からいったん厚木のカワサキに入る事になったらしい。そこで一度エンジンをかけてもらったら順調に回ったので、エンジンについてはもう問題ないという。車体の確保ができたので、住民票を持ってきてほしいとの事。また、9Rを2台手配した事で資金繰りが厳しいので残金を入金できないかと打診があった。住民票を届け、(全残金を入金するのはあまりにも無防備かと思ったので)残金のうち、30万円を残して入金をする。

6月第2週
車体検査の予約を取るのにしばらく日数が必要だという。本当だろうか。

6月第2週
車体検査が終わったらしく、車検証のコピーをFAXしてもらった。ナンバーは既に付いたという事だ。しかし、車体が入荷して、外装パーツを乗せている時によくよく見たら、タンクとカウルの色があっていない事に気が付いたらしい。急いで塗装屋に送り返してすぐ塗りなおさせるという。乾燥は1日で済むので(本当か)6月第3週には納車できるとの事。しかしもう、手元に来るまで信用できない。自賠責だってスタートしている。


本当にこの土曜日に来るのだろうか。 それは願うしかないんだけれど、今回の事で僕は本当に、カワサキには愛想が尽きた。カワサキのマシンは好きだけれど、こんな事を「それがカワサキだから」で済ませる度量は僕にはない。新車を買う事はもうないだろうけれど、あったとしてももうカワサキは買わない。バイク業界が危ないというけれど、こんな商売していたんじゃ当たり前だ。僕達が日々、納品までのスケジュールに苦しんでいるのに、バイク業界がこんなやり方でまかり通るはずがない。僕はこれからも9Rを好きでいるだろうけれど、カワサキは全バイクメーカーの中で一番嫌いなメーカーになるだろう。