日本サポ集結BBQ大会    
キャンベラ在住のしのぶさんのご好意で、15日と17日、サッカー日本代表サポBBQ大会が開催された。ネットでの呼びかけに応じて集まったサポは、両日合せて、280数名。(しのぶさんレポートによる)

私たちは、17日スロヴァキア戦当日のお昼に参加。

うちの宿舎からお散歩気分で、シティの中心と反対側へ歩いていく。なんて木が輝いているんだろう。高さ130mの大きな噴水に向かっててくてく。気持ちのよい湖畔のBBQ場。木にくくりつけた大きな青い鯉のぼりが目印になっていた。

通りすがりの人から見ると、日本人が異様に集まり、不思議な光景だったかも

ツレは、肉6枚も食べたらしい

しのぶさん一家、しのぶさんのオージーのお友達の皆さん、生徒さんたち(しのぶさんは学校の先生です)がスタッフとなって、お肉からパンからデザートの果物から、ビールにワイン、何から何まで用意してくださり、美しい天気の下、ひさびさの人間らしい、おいしいあたたかいごちそうになごむ。

とはいえ、そこは大切なスロヴァキア戦当日のこと、BBQは一時、日本代表サポ決起集会の様相も呈する。

オージースタッフともエールの交換。他のサポの皆さんとも交流できたし、

お腹いっぱい食べて、参加費はひとり10ドル(680円くらいか)。これで元とれるんだろうかと心配したが、利益まで出ちゃったそうで、日豪協会に寄付されるとの、ご丁寧な報告まで後日E−MAILまでもらった。

本当にありがとうございました。オーストラリアでの数少ない「おいしい」、そして「なごむ」思い出となりました。

     
応援作戦その1    
南アフリカ戦では、ぎゃあぎゃあと熱をこめて応援はしたものの、代表ユニに代表のマフラーという最低限のいでたちで、日の丸などの応援グッズがなく、少し淋しい思いをした。第二戦スロヴァキア戦に備え、大きな日の丸がほしい。

A3のスケッチブックと赤・青の太マジック、のりを街で買ってくる。

スケッチブックの紙を、たてに3枚、テープでとめてつなぐ。

それを4セット。我々4人が一緒に持つと大きな日の丸に、裏返して折りたたむと、A3サイズの個人用日の丸になる、2WAYの応援グッズを作る。(右図参照)

時間がなくて、街のバス停でかがみこんで日の丸塗ったり、買ってきたご飯を部屋で食べながら紙を広げたり。約15〜20分で完成。

普段役立たずの私が、唯一活躍できる貴重な場面であった。

  一番上だけ裏に紙を貼り合わせ、赤丸を塗る。折りたたんで裏返すと個人版日の丸に変身。

     
応援作戦その2    
MNさん発案。MNさんが韓国でもやったという青い風船作戦。試合の時に私たちのブロックの日本のサポに青い風船を配り、みんなで振り回しながら応援しよう、というもの。

街で青い風船を40個買ってくる。

ところが、スタジアムに行ってみると、なんと何の手違いか、私達だけ座席が離れている。

ツアーの人たちとはちがうブロックだし、私達4人のうち一人だけ離れた席だし。とまどう私達に、あいてるから適当にすわれば、と先に座ってた日本人たちが声かけてくれる。

と、なんとそれが、前日に来て明日帰るという準弾丸ツアーのレッズサポの皆さん。こんなところでお会いしようとは。なんだか血縁者をみつけたようなうれしさだ。

じゃあ、このレッズサポのみなさんと一緒に風船作戦を敢行しよう。

と、思いきや、意気投合したのも束の間、レッズサポの皆さんは、もっと日本サポが密集した地域に移動していってしまった。そんな。

そして、周りを見渡すと、そこは外国人ばかり(むこうからみたらこっちが外国人なんだが)。

どうする? 離れたツアーの皆さんのところに風船渡してこようか、でも、これって固まってないと意味が無い。

しょうがない。

勇気を出して、そのブロックの外人さんたちに風船を配ってみることにした。

多分、英語はまちがってるが、適当に、ジャパニーズサイドか、と尋ね、うんと言えば、風船を渡す。

それが、すぐ上の段にすわってるじいさんが、退役軍人みたいな見るからに頑固じじいで、戦争中、日本軍にひどいめにあった人だったらどうしよう、などと思いながらも、その人を飛ばすのは非常に不自然なので、思い切って、口をへの字に結んだそのじいさんに尋ねてみる。

じいさんがにらみ返す。

やめとこう。謝って次の人にいこう。と思った瞬間、じいさんが手を差出す。受け取ってくれるの?

受け取ってやるから消えなと言わんばかりの見事なへの字。thank you、と声をかけると、じいさんが呼びとめる。

この傷跡を見ろとか言われたらどうしよう。

two more,please」。

なんとじいさんは、席をはずしてるお連れさんの分まで風船をくれと言っていたのだった。お、お茶目じゃないか。

青い風船作戦は周囲の皆さんに大好評で、こっちにもくれよ、とわざわざ上の方の段の顔に日の丸ペインティングしたオージーグループからお呼びがかかったり、前の席の小さな女の子と仲良くなっちゃったり。さすがに、スロヴァキアサポには「no」と言われたが。

このじいさんは、試合後、わざわざ私たちのところまで祝福の握手をしに来てくれた。なんていいじいちゃんなんだ。え。遺産なら受け取り人になってやってもいいぞ。  
   

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