「初めてのバス」

「思い出して…」もへったくれもない、まだほかほかと湯気の出ているような話だが・・・。

自宅から最寄駅までは自転車で15分。車で10分弱。大人の足で徒歩30分。

近所にスーパーもあり、ちょっと足を伸ばせばホームセンターもあり、 酒・食糧・日用品を調達するには事欠かず、 駅まで行かなくても十分に生活できる。

めったに行くことのない駅までの交通機関は専ら自転車利用だ。

時間の不確定なバスになど乗ってられないし…。

最寄のバス停は2ヶ所あるのだが、路線が違うため、 全然違う場所にあるし、どちらも1時間に2本とか3本とか本数が少ないのだ。
ちなみに一方のバス停はアバウトこの辺って いうだけで、正確な場所はどこだか知らない。

だいたいこの地に住んでそろそろ半年になるというのに、 バスを利用したのは、駅行きに乗ったたった1回だけなのだ(笑)


前置きが長くなった。


先週の土曜日、上の子のボーイスカウトの活動は駅に集合して出かけることに なっていた。

下の子のビーバー隊は集合場所までの送り迎えが必須だが、 こちらは私自身も補助者として同行しているので問題ない。
しかし、カブ隊の上の子ともなれば、自分で集合場所まで行って、 自分で帰ってきてもらいたいものだ。

自力で集合場所にたどり着かせるためには、 自転車やバスを利用して駅に向かう方法を教えておかねばなるまい。


いい機会だから自転車経路を伝授しようと思っていたのに、 先週土曜日はあいにくの天気。

時間もないので、夫に車を出してもらって、駅前まで一緒に行き、 駅前で自宅付近を走るバスの乗り場を教える。


実は、そこの乗り場から乗れば家の近くに帰れると私が知ったのは つい先週のことだったり…(汗)

おまけに私自身はまだ駅から自宅までバスに乗ったことがなかったりする(汗)



乗り場に行って初めて路線図を見ると、自宅方面へ向かう2路線とも ここから出発するようだ。
…ということは、帰りは10分に1本はバスがあるのかぁ(みょ〜に感動)

どちらも近くは通るのだが、路線によってバス停は前述のように全然違う場所になる。


「ここの乗り場から出るバスに乗れば家の近くに帰れる。
 どのバスに乗っても降りるのは5つ目。
 子供の料金は50円らしい。
 降りた所から家は近いはずだから適当に捜して帰ってこい。」


わからなかったら電話するように とは伝えたものの、 公衆電話も少なくなったご時世にかなり乱暴な指令?


ん〜、バスに乗ったまま迷子になったら捜すのたいへんだよなぁぁ。


午後、本人から「駅で解散したから今からバスに乗る」と電話があった。


直後に同方向に帰るデンリーダーからの連絡で、どっちのバス停から帰るか わかってしまったので、ここはやはり迎えに行ってみなきゃなんないだろうか?
ちなみに私の知らない方のバス停だ。

近所とはいえ、初めてのバス停で降りて、無事に自宅まで戻ってこれるか 試してみたかったのに…。


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バスから降り立った子供に

「家はどっち?」と訪ねると、

「あっち」

と、正しい方向を指し、どっち向いて歩き始めれはいいかも わかっているようだ。

ほほほ、以後は放っておいてもちゃんと帰ってこれるわねっ。

あぁ、親子揃って方向感覚は確かなようでよかったよ。
方向は合ってるが経路は無視 ってとこまで似てるかどうかは知らないが…。

2003.9.23

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