「そんな子は出て行きなさいっ!!」

バタンッ!! (ドアが勢いよく閉まる音)

ぅぎゃぁぁ〜!!! びえぇぇぇ〜ん!!


あぁ、どっかのガキお子様が怒られて外に放り出されたな。

しっかしなぁ、夜の11時だぞ。
ちょっと常識外れな時間じゃないかい? ご近所迷惑だっつーの。


時間のことはさておき、いつの世も怒られた子供が 「そんな子は出ていきなさいっ!!」と親に抱えられて、 実力行使で外に放り出されるのは珍しいことではないだろう。



…はるか彼方の記憶が蘇る(笑)


うちの親もよく玄関から放り出したよなぁ。
原因はなんだっけ?
たいていきょうだいげんかが原因じゃかなったろうか?
こういう時、怒られるのは決まって上の子なんだよなぁ。。

ごめんなさぁぁ〜い、もうしましぇぇぇ〜ん(号泣)

と、ぎゃぁぎゃぁ大声で泣きながらドアを バンバン叩いていたら、ご近所迷惑を気にして?、 しばらくすると中に入れてくれたもんだっけ。

泣かずに玄関先でじーっと静かにしていると、不審がって早々に見に来たっけ(苦笑)


最初は外に出された恐怖でぴーぴー泣いている子供も、 年令とともに悪知恵が働くようになるものだ。

だいたい、お姉ちゃんだからっていつも怒られるのは理不尽なんだよなぁ。


よしっ、今度「出て行け」って言われたら、本当に出て行ってやろう(ニヤリ)


そうこうするうちに実行の機会がやってきた。


もちろん、ただ放り出されるだけではいけない。
泣きながらも、「靴くらい履かせろ」と要求するのを忘れてはならない。

首尾よく?放り出されたら、一目散にどこかへ…。


…とはいうものの、お金もないし、そこは住宅街の真っ只中。
当時は実家の近所にも虫取りできる空地や雑木林の崖山があったものだ。

しばらく歩いてみたが、行くあてもないので近所の空地で遊ぶことにする。
もちろん道から見えないよう物陰に隠れて(笑)


しばらくすると消えた私を捜し回る親の姿が…。


もちろん物陰から観察して決して出て行ってやんないのさっ。
へへんっ、思い知るがいい。 かなりイヤな子だな。


そのうち夕方になって暗くなってきた。
一人で隠れているのにもだんだん飽きてきた。


とりあえず帰るか。


どこに行ってたのか聞かれたが、 もちろん?お咎めなし、以後二度と「出て行きなさいっ!!」と力ずくで実力行使される ことはなくなった。

さすがに、こんな脅しが通用するのは幼稚園児か、 せいぜい1、2年生くらいまでではないだろうか(笑)

2003.6.29

思い出してごらんindex  HOME